ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

Adsenseより儲かる?CPM保証型広告『クリテオ(Criteo)』をブログに導入したので色々まとめてみる

こんにちは、らくからちゃです。

どうせブログをやるならお小遣いが貰えたほうがいい。どうせお小遣いが貰えるなら多いほうがいい。というわけで、ブログの収益向上を図って『クリテオ(Criteo)』という広告を導入してみました。

クリテオって、広告を出す(出稿者)側についてはそれなりに情報があるのですが、広告を表示する(メディア)側についてはほとんど情報が無いんですよね〜(;´Д`)

そこで色々と調べてみた結果、試してみた結果、そして思ったことについてまとめます。

クリテオ(Criteo)とはどんな広告か?

 ブログに設置される広告といえば

  1. Google Adsense
  2. nend
  3. Amazon アソシエイト
  4. 楽天アフィリエイト

などが有名かと思います。その他には、A8.netやValueCommerceなどのアフィリエイトプログラムや、Adcropsやsmarc-Cなんかのアプリインストール型の広告も使っている人は多いんじゃないかと思います。

細かい解説はこちらの記事が大変親切なのでご参照下さい。

広告って色んなタイプがありますが、物凄く大雑把にわけて

  • 勝手に商品をおすすめしてくれるタイプ(Google Adsense、nend)
  • 自分で商品をおすすめするタイプ(Amazon,楽天)

などに分かれますがクリテオは前者。つまりAdsenseのように張りっぱなしにしておけば勝手に収益を産んでくれるタイプです。楽ちんですね。

クリテオの仕組み

ただ広告って、無鉄砲に表示してもあんまり効果は無いんですよね。そこで、ページの内容にマッチする広告を表示させたり、一度表示した広告は表示しないようにしたりと、色んなことをやっているわけですね。

その中に、訪問者の閲覧記録をもとに表示するリターゲティング広告という手法があります。クリテオは、この『リターゲティング広告』に特化したタイプの広告事業者です。

ざっとまとめるとこんな感じでしょうか。

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広告にはインパクトが重要です。

なおこの大変インパクトの有るシャツはこちらで販売しているそうです。

またこの大変インパクトの有る画像はこちらからお借りしました。

本題に戻りますと、やっぱりただ漫然と表示される広告よりも、過去に見たことのあるサイトに関連する広告のほうがインパクトはありますよね。クリテオでは、ただ前に見たサイト・・・というだけでなく、様々な行動分析の結果、そのユーザにもっともあった広告を表示することに力を入れています。

そのため、他の業者と比べて、非常に高い効果が広告主が得ることができるそうです。

CPM保証型の仕組み

ただこの仕組み、ひとつ欠点があります。

それは、提携しているサイトに過去にアクセスしたことがない人には、広告を表示することが出来ないんですよね。そこでクリテオは、『最低CPM保証』&『パスバック』という仕組みで解決しています。

クリテオでは、それぞれの広告枠に『最低CPM額』を指定することが出来ます。CPM額とは、1000アクセスあたりの表示単価ですが、例えば100円と指定しておけば、『1表示あたり0.1円以上払ってくれるなら表示させてもいいですよ。』という意味になります。これが、最低CPM保証です。

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クリテオ側では、アクセスが発生するたびに、そのユーザの属性を分析して

  • 表示できる広告はあるのか?
  • あるとすればいくらで表示すれば元が取れそうか?
  • その金額は広告枠主の希望金額以上か?

を判断して広告を表示させるかを決定します。もし、条件が満たないようであれば『パスバック』に指定した広告を表示させます。

広告主は広告がクリックされるごとに、クリテオに報酬が支払われます。一方、ブログ側には、広告が表示されるごとに報酬が発生します。ここがAdsenseと違うところですが、Adsenseと併用することによってさらに収益が高められます

例えば、既存のAdsenseの広告枠が、1000アクセス毎に100円の収益を生んでいたとしましょう。その場合、100円以上の単価を指定すれば、100円より大きな報酬が貰えそうな時だけクリテオの広告を表示し、それ以外の時はAdsenseを表示することが出来ますので、全体の収益の底上げをすることが出来る。ということになります。

ゆとりずむでの設置場所

試しに片っ端から広告をクリテオに置き換えてみました。現時点でのゆとりずむの広告表示場所はこんな感じ。

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①・・・ビッグバナー(728*90)
②・・・レクタングル大(336*280)
③・・・レクタングル大(336*280)
④・・・ラージスカイスクレイパー(300*600)
⑤・・・レクタングル(300*250) ※サイドバー固定

①〜④までは全てパスバックはGoogle Adsenseに。⑤は追尾型はAdsenseは禁止という話でしたので、楽天をフィラー(パスバック先)に指定しました。

モバイル版ではこんな感じ。

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①・・・レクタングル(300*250)
②・・・レクタングル(300*250)
③・・・レクタングル(300*250)

②については、記事中への挿入にしています。また、元々全てレスポンシブにしていたのですが、クリテオ自身にレスポンシブの仕組みがない(やろうと思えば広告枠切り替えで出来るのでしょうか・・・)ため、iPhoneでの表示を考慮し、300*250にしています。(本当はレクタングル大にしたい・・・)

なお、これらのスクリプトについては、クリテオとも併用が可能です。

ただちょっと気になったのは、Criteoからのパスバックで表示した広告って、同じページ内に表示させても『同一ページ内での表示』扱いになってくれないんですよね・・・。なんかおんなじ広告がいっぱい出るし、集計でもページCPMがすごく下がったように見える・・・。技術的に問題無いと良いんですが。。。

クリテオって儲かるの?

でやっぱり気になるのはここじゃないですか。クリテオって導入すると、まず間違いなくAdsenseの報酬が下がります。そりゃあ、表示回数が減りますもんね。ただ、減った分、クリテオが+αで利益が出るので、全体としては収益が増加する。はずです。

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図にするとこんな感じ。はみ出した分が収益の純増。クリテオにPVが回る分、Adsenseの収益は下落するけど、クリテオのCPMはAdseseより高いはずだから全体で収益が増加するはず。ということなんですね。

クリテオの担当者もAdsenseから+10%くらいつけておけばいいですよ〜みたいなことを言いますが、そのまま信じるのもどうかな、と思うんですね。

クリテオって、自分たちで欲しい広告を出す相手を選ぶことが出来るんですよ。そして、全ての閲覧者が、均等に広告をクリックするわけではない。Criteoが広告を出す相手をランダムに選んでいるのであれば、下の図のようになります。

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右に行けばいくほど、収益性の低いお客さん。左に行けば行くほど、クリック率が高い・単価の高い商品を注文してくれるお客さん。といったイメージです。

平均的な訪問者の収益がAdsenseからからクリテオに置き換われば、収益は間違いなく増加します。でも、クリテオが持っていく広告って、Adsenseでもクリック率が高いお客さんじゃないのかな、って思うんですよね。

クリテオの広告は、クリック率が非常に高いです。PCで0.5%、スマートフォンで1%。感覚的に倍以上あります。それは、クリテオの技術や持っている広告が魅力的だから・・・という点もあると思うのですが『そもそも広告をクリックする習慣のある人に絞って広告表示してるからじゃないの?』と思うんですよね。

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なので、うっかりしているとこういうことになりかねない。確かにCPM自体は(もともとの)Adsense平均より高い値になるものの、報酬の高いページビューが根こそぎ奪われ、全体としての収益は下落するリスクがあります。

それを避けるためには、定期的にAdsense側のCPM値も、下落が生じていないかをきっちり確認する。その上で、平均よりさらに高い位置を基準として値付けをすることが必要じゃないのかな、と思います。

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ざっくり概算ですが、それそれのCPM値はこんな感じ。クリテオの取得率は20%くらいです。

 AdsenseCriteo
記事上 80 150
記事下(左) 60 150
記事下(左) 50 75
サイドバー 45 140
サイドバー固定   65
モバイル上 100 190
モバイル中 91 155
モバイル下 55 120

 CPMの決まり方ですが、クリテオでは『最低保証CPM』を指定しておけば、クリック率等の実績を見ながら、徐々に上がっていきます。手動で指定できる最大値は150ですが、放っておけば実績値は勝手に上がっていきます。

表示した後でのリアクションがないと、クリテオ側も広告の出しようがないので、最初は低めに設定しておき、実績が溜まったのを見つつ上げていけばいいかな、と思って現在は運用しています。

いまの感触としては、

  • Adsense  1,800/日
  • Adsense 1,500/日 + クリテオ 500/日

になった感じがするので、月間で+5,000円くらいでしょうか。手間がかかる割には、リスクもあるし、あんまり割に合わない気もします。単体で使えるものではないですし、Adsenseより儲かるか?と聞かれれば『いやあ色々あるんっすわ』というのが答えです。ただ、Adsense一本槍にしておくのもそれはそれで危険ですので、リスク分散のひとつとして検討してもいいと思います。

申し込みはこちらから出来ます。

昔は招待制だったという噂も聞きますが、最近は普通に申し込みもできるみたいですね。禁止コンテンツの内容も、それほど厳しいものではないので、大丈夫でしょう。

4- 禁止コンテンツ 「禁止コンテンツ」には、下品な内容、わいせつなまたは成人向けの内容、ポルノ、憎悪発言、 中傷的内容、極めて不快感を与える題材、ソフトウェアウィルスまたはその他の悪意のあるソフトウェアのダウンロードを促しまたは可能とするもの、誤解を招く恐れのある内容、タバコ、 銃火器、銃弾、処方薬、13 歳以下の子どもを対象にしたコンテンツ、またはそれ自体違法なまたは違法行為に不適切に言及する内容が含まれる。Criteo は禁止コンテンツの広告ユニットま たはその他のデジタル表現を対象サイトのユーザーにトラフィック、ディスプレイ、配信しな いことを表明し保証する。

 ただひとつ、ちょっとだけ乗り越えなきゃいけない壁があります。

本申込を行うウェブサイトは、1ヶ月あたり10万以上の広告インプレッションがあります。

わたしの場合、問い合わせフォームから招待してもらったので気が付かなかったのですが、クリテオって、表示数が少ないと上手く利用することが難しい仕組みなんですよね。

ただ、色んな人のPV報告を見ていると、このラインであれば超えているひとも結構いるかな?と思いますので、よければ是非利用してみてください!で、こんなこと気がついたってことがあれば教えて下さい(笑)。

ではでは、今日はこの辺で。

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