結婚して2ヶ月がたった。すでに3年以上同棲生活を経てからの入籍だったので、生活に変わった点はない。ただ、周囲からの視線については変化を感じている。気を使ってもらっているのか、ここ最近は定時ダッシュを決められることは増えた。
その代わりと言ってはなんだが、周囲からは格好の『ネタ』として扱われている感はある。男社会の会社だからか、セクハラまがいの質問を受けることもある。よくあるものが、夫婦生活に関する問いだ。特に隠すほどのこともないので、そういった行為を行っているのは週に1回くらいですかね、と答えると驚いた表情をされる。『キツくないのか』なんて言われることもあるが、余計なお世話だ。
この歳にもなれば、同期の間でも、すでに結婚したものも子供を作ったものの数も少なくない。ただ、内容がプライベートなものであればあるほど、身近な同期とは話しづらいものがある。全く、そういった行為を行わないという話も聞くが、他の新婚夫婦はどれくらいの頻度が一般的なのだろうか?それとも、そういうことはしないのだろうか。
他人と比べるものでもないのかもしれない。夫婦によって考え方や価値観はそれぞれだし、結婚した後であっても、二人でするより一人で行ったほうが良いという例も少なく無いだろう。我が家の場合も、わたしの帰りが遅い場合などは、待ちきれなくなったのか、妻は先に済ませていることも多い。ただやはり、夫婦である以上、別々に、というのは寂しい気もするので、のぼせた顔と濡れた体をみると、申し訳ない気分にもなる。
さすがに、女性特有のサイクルに当たる日には避けることになるし、遅く帰って疲れている日はそのまま寝てしまうこともある。一緒に過ごしていたとしても、常に行えるわけでもないので、なるべくそういった機会は大事にするようにしている。やはり、言葉だけでは伝わらない時もあるので、裸の付き合いは大事である。
ただ順序としては、妻から言い出してくることも多い。どちらかというと、妻のほうが先に体を温めて待っていることのほうが多い。そこにわたしが後から入っていくわけなのだが、もう何度繰り返したのかわからないはずなのに、体の角度が上手くあわず、上手に入っていくことができないこともある。
わたしは体が硬いので、妻のほうが上手く調節してくれるので助かっている。その狭い空間の中に、じっくりと体を沈める中で、溢れでてしまうのを見るのは勿体無い気もするのだが、まあ仕方ない。また、つい吐息が出てしまうのだが、ここはホテルなどとは異なり防音が聞いているわけではない。声が響いてしまうとご近所様の迷惑にもなり兼ねないので、あまり音が大きくなり過ぎないようにはしている。
二人で肌を合わせて過ごしていると、こういった時間は子供が生まれると大きく変わってしまうのだろうかと考えてしまう。今のところ予定は無いのだが、やはり子供が居ると、二人でそういった時間を設けるのは難しいのだろうか。子供ができても夫婦仲良くとは思うのだが、この狭い空間の中に子供が入る、ということを想像するのは難しい。
話を戻そう。
そういったことを行った経験が妻しかないので、世の中一般の女性の平均像はわからないのだが、必要な時間は一般的に男性より女性のほうが長いとされる。そして我が家では、わたしから汗を流していることのほうが多い。
別に、ひとり自分で行ってしまっても何ら支障はない。むしろ、自分でやってしまったほうが効率がいいと思っていた頃もあったが、やはり妻に擦ってもらうと、気持ちがいい。他人にしてもらう、ということは特別な快感を得られる。
さて気持よく汗を流していると、うっかり自分が思っていた以上に出してしまい、コントロールが効かずに妻におもいっきりかけてしまうことがある。ノズルはきちんと握っていたつもりだが、勢いがあると思わぬ方向に飛んでいってしまう。顔にかけてしまうくらいであれば笑ってゆるしてもらえるが、髪にかけたりするとさすがに怒られる。
あまり長く時間をかけてしまっても疲れてしまうので、わたしはあまり時間をかけないほうだが、どうも妻はもう少し時間をかけたいようだ。わたしから先に『出る』というと、少し不満そうな顔をする。
もっとも、行為の満足感は肉体的なものだけでなく、精神的なものも大きい。終わった後、二人のぼせた体で、酒を飲んだりしながら、こう思うのだ。
いやあ、二人で入るお風呂って良いよね。
と。
最後までどうもありがとうございました
- 作者: 上杉可南子,たちばなかおる,緒方貴子,坂本つくね,柏屋コッコ,秋月カイネ,芹沢梨花,土屋朝子,青月まどか,高宮ニカ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る