こんにちは、らくからちゃです。
4月に入り、暖かい春が感じられる季節になってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。わたしの方は、だいたいずっと家に居ます。荷物を取りに行ってからは、ずっとリモートワークでお仕事させて頂いております。
ちょうど弊社では、いわゆる「働き方改革」の一環として、昨年あたりから対象者限定でリモート勤務の社内実証みたいな活動を進めていました。
それが安倍総理が小学校の休校を決めたあたりで適用範囲が"希望者全員"に切り替わり、小池都知事の会見を受け"基本的に全員"となった次第です。
リモートワークで良かったこと
わたしの所属する部署は、お客様や他部門から依頼を受けてシステムの調査を行ったり、ご要望に対応するための提案を行わせて頂いた上でシステム開発を行ったり、新規のサービスの提案を行わせていただいております。中でも弊チームは会計関連を担当しております。
普段からお客様先で作業することも多く、お仕事自体はどこでも出来ます。
自宅にブロードバンド回線が無いメンバーにモバイルルーターを手配したり、いつも電話してきたがるお客様にウェブ窓口からお願いします!とお伝えする手間はありましたが、難なく移行できました。
わたしは古いタイプのオッサンなので「何気ないコミュニケーションが付加価値を生む」「知らないことはアレコレ自分で調べる前に何でも聞くべし」「仕事なんて遊び半分でやれ」をモットーに、お客様とも雑談しながら楽しくやらせて貰っていましたので、正直リモートワークって抵抗感がありました。
これ、メッチャ良いわ。
電車に乗らなくて済む
まず何が素晴らしいって、朝起きてパソコンを立ち上げればもうお仕事が始められる。お仕事が終わって、パソコンの電源を落とせばもうお仕事が終わっている。
これまで通勤ラッシュを避けるため朝9時に家を出て10時に出社し、19時前に会社を出て20時に帰宅する生活をしてました。移動で随分ヒットポイントを消耗する上に、帰宅して晩ごはんを食べ始めるのが、日によっては21時をすぎる大変不健康な生活をしていました。それがもう、20時には晩ごはんを食べ終えられている!素晴らしい!
喫煙所外交が要らない
あとね。弊チームはクロスファンクショナルな動き方をしているため、ふと横を通ったときに聞こえてきた他チームの相談事に「それこっちで事例ありますよ」と絡むことでプレゼンスを高めてきました。
物理的に同じ空間に居ることで、直接関係ないけど入ってくる情報って大事だよなーって思ってたんですよね。
でもSlackを使えば、物理的に耳に入る情報以上に、たくさんの話に絡んでいける。いうなれば社内全体が喫煙所状態に移行しつつある。これは随分と仕事がしやすい。
会議室で困らない
あと非常に大きかったのが「会議室の予約をする手間がなくなる」ってところ。
普段であれば、「みんな揃って打ち合わせできるのはこの時間かあ。できたら同じフロアが良いんだけど・・・。みんな細切れで抑えすぎやろ。げ、空いてるの別館だけじゃん!」みたいなことで消耗しとったわけですよ。
そういった作業も、みんな自宅でやり始めるようになったらオサラバですね。随分、会議もやりやすくなりました。
むしろ捗る
あと自宅に居ると誘惑が多い説も、個人的にはむしろ会社にいるときよりも少ない(笑)。
会社と違っていきなり話しかけられないですし、Slack経由での相談事なら「いまの作業片付けたら対応するので書いといてちょ」とも言いやすい。作業のコントロールが非常にしやすくなった気がします。
もう電車は危ないんじゃね
当初は「インフルエンザみたいなもん」「交通事故のほうが死者数多い」などと言う声が、メディアにもSNSにも溢れていましたが、最近めっきり聞かなくなったような気がします。
やっと感染した際の恐ろしさが伝えられるようになり、医療崩壊への危機感が叫ばれていますが、そんなもん2月末には普通の会社員ですら気づくレベルの話なので、何を今更になって大慌てしているのか全く不思議です。
『正しく怖がる』ために必要なものって、何人死んだかよりも
— らくからちゃ@スゴいコシフリスト (@lacucaracha) 2020年2月24日
・どんな人が重症化しやすいか
・重症化するとどうなるのか
・重症患者へのキャパシティ(設備、薬、人員)の状態
・今後のキャパシティの見通し
あたりな気がするなあ。 https://t.co/5icfV1dUua
なんつーかアレですよね。自分だけは大丈夫だという正常性バイアスの一種みたいなもんだったのかもしれませんね。正常性バイアスというと「通勤電車は安全神話」も一種の正常性バイアスな気がするんですよね。
公共交通機関は、中で会話をしたりしないため、いわゆる「三密」のうちの「密接」には該当しないからダイジョーブ!みたいな雰囲気がありました。
でも残り2つのレベルがメチャクチャ高いわけじゃないですか。そして潜在的な感染者数が増えてくれば、当然、罹患率は上がっていきます。昨日の東京都知事の発表では、55人が感染経路不明といった発表がありました。
風俗関連じゃねえのかみたいな噂は良く聞きますが、特定の経路が不明なんだとすれば、もう公共交通機関経由での感染拡大が起きている可能性は、十分考えられるんじゃね?
仮に感染率が低かったとしても、感染者が増えていれば当然そこから貰ってくる可能性は増えてくる。
そろそろ(個人が特定されないように十分注意した上で)感染者が利用していた公共交通機関の経路と時間帯を公表するくらいしたほうが良いと思うんですよね。
「感染したらどうなるのか」「医療リソースは確保できているのか」と同じように、みんなが知りたい情報のはずなのに、何故か発表されない。でも常識的に考えれば、感染リスクは日々高まっているのは間違いないでしょう。
まだ不要不急の出社を自粛しないの?
というわけで、わたしは快適な引きこもりライフを満喫させて頂いておりますが、日々現場で戦われている医療従事者やインフラ関係者の姿を見ていると、有り難いやら申し訳ないやら色々と思うところもあります。
何でもかんでも自粛の声が強くなる一方の世相を眺めていると、ふとシン・ゴジラで里見総理臨時代行がボヤいていた。
『避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしいなぁ。』
という声が脳裏をよぎるんですよね。
このままの状況が続けば、都内に通勤している会社員はみんな宴会や旅行に行っていた人と同じ目で見られます。
合理的に考えれば、些細なことに拘らずに行動を変えるべきなのかもしれない。でも他人から見れば些細なことでも、旅行ぐらい、卒業式ぐらい、結婚式ぐらい、そう言えるのは本人たちだけのはずなんですよね。
我々がお願いできる「自粛」って、本来は「支障がなければ控えて欲しい」というレベルのところまでのはず。他人の生活の喜びを奪うことは、感染を拡大させないことと同じだけの覚悟を持って天秤にかけないといけない。
他人の生活を思いやれないひとが、社会への配慮を求めるようになれば、この危機は乗り越えられない。
それぞれの働き方があって、それを何も知らない上に、棚ぼたで快適な就労環境をゲットできた立場からは言うのはアレだと思うのですが、みんなできる限りリモートワークにしましょうよ。
少なくとも、わたしには良いものでしたし、感染のリスクは日々高まってきている。ひとによっては簡単な話では無いだろうし、手間も掛かるかもしれないけれど、これ以上、感染者を増やして医療リソースを消費できない状況です。
会社によっては紙の業務が多かったり、外部からの接続が遮断されていてリモート化が難しいケースもあるかもしれない。
日本でロックダウンは出来ないなんて話もありますが、少なくとも東京メトロと都営地下鉄は、国と都が本気になれば運休を決めることもできるでしょう。オフィス閉鎖かリモートワークの二択です。
偉い人が動かないならば、そこら辺も錦の御旗に掲げながら、他所様にご迷惑をかけないようにせねばいかんと思う次第です。政府・自治体や会社の対応が後手後手だと嘆く前に、自分から先手を打つことを考えたほうが良さそうですね。
あとTwitterを眺めていると、いまイタリアで言われているという気の利いた話を見つけました。
俺たちの爺さんたちは、戦争に行ってこいと国に命令されたんだ。
だが俺たちはいまなにを命令されている?”家のソファーに座っておとなしくしてろ"だ。できない理由なんてあるか?
ではでは、今日はこのへんで。
追記
弊社でも、自宅にブロードバンド回線がない人が数名いましたので、会社でストックしていたこちらをわたしました。追加分は3GB1000円ちょっとで使えてメッチャ便利です。在庫切れになる前にお早めに!