こんにちは、らくからちゃです。
昨日はお天気もいいので、上野までぶらっと遊びに行っておりました。
上野いい天気! pic.twitter.com/T1qpW6ACoc
— らくからちゃ (@lacucaracha) 2016年3月20日
桜の季節には、まだ少し早かったのですが、今回のお目当ては桜ではなくこちら。
東京都美術館で開催中のボッティチェリ展と、あとこちら。
国立西洋美術館で開催中のカラバッジョ展を妻と二人で鑑賞してきました。二者とも絵の方に引き寄せられるような迫力がありました。
ボッティチェリという名前にはあまり聞き覚えがない方もいるかもしれませんが『ミケランジェロ』『ダビンチ』などと並ぶ、ルネサンス期のフィレンツェを代表する画家です。『ヴィーナスの誕生』『春』などの作品は日本人にも馴染み深いですよね。
カラバッジョは、『ルネサンスを超えた男』のサブタイトルにもあるように、ルネサンスからその後のバロックの時代へと繋ぐ時期の画家。陰の使い方が、かなり現代的な感覚に近づいてきた気がしますね。
わたしは、あまり絵画に詳しいほうではないのですが、こうした凄い画家の絵の前に立つと絵は平面のはずなのに、どの角度からも立体的に見えるんですよね。やっぱりこういう体験は、美術館で本物ならではのもののような気がします。
ところで、こういった美術館の観覧料って、結構なお値段になるんですよね。
- ボッティチェリ展:当日 1,600円、前売券 1,300円
- カラヴァッジョ展:当日 1,600円、前売券 1,400円
となります。ただ我が家では、妻が精神障害者2級で障害者手帳を受給しており、その割引で、二人とも無料で鑑賞させて頂くことが出来ます。障害者手帳を提示すれば、美術館の他、動物園や博物館等は、かなりの物が無料か割引になります。
今日は、そのへんの話を書いてみたいと思います。
どんなものが無料になるの?
東京都内には、多数の美術館や動物園など公共施設があります。これらの公共施設は、『国・地方自治体』が運営しているものと『民間企業』が運営しているものにわかれます。割引を行っている場合
- 国・地方自治体運営 ・・・ 無料
- 民間企業運営 ・・・ 半額
が(施設にもよりますが)一般的です。
またいわゆる『障害者手帳』には、
- 身体障害者手帳(身体障害者向け)
- 精神障害者保健福祉手帳(精神障害者向け)
- 療育手帳(知的障害者向け)
の3種類に別れ、更に等級が設けられています。交通機関の割引等では、『身体障害者のみ』とか『◯級以上』といった制約が設けられていることもありますが、美術館や動物園などの利用料金の割引は、(わたしの見聞きした範囲では)『手帳の種類』『等級』に関係なく受けられることが一般的です。
あと余り知られて居ない気がしますが、本人だけでなく『付添人1名』まで対象となる施設が大半です。
手帳の使い方ですが、料金が無料となる施設では、手帳そのものが『入場券』の代わりになり、たいていの施設では、そのまま入場券代わりにみせるだけでOKです。
また案内の方に『手帳持ってるんですけど、一旦入場券のところに並んだほうがいいんですかね?』と聞いた所、入場券購入待ちどころか入場待ちの列すら特別枠で飛ばさせて貰ったこともあります。妻は、飲んでいる薬の副作用で、体が急に動かなくなったりすることもあるのですが、さすがにそこまでされるとちょっと気まずい感があります。。。
無料になる施設のまとめ
では次に、東京都内で無料になる施設についてですが、地図にまとめてみました。
一応、ざっくりと下記4種類に分けてみました。
- 美術館 ・・・ 13箇所
- 動物園・水族館 ・・・ 5箇所
- 科学館・博物館 ・・・ 6箇所
- 植物園・庭園 ・・・ 11箇所
それぞれ公式サイトや地図へのリンクも挙げてみるとこんな感じ。
うん。こうやって見ると、いかに東京に公共施設が豊富かがわかりますね(;´Д`)。行ったことのあるところから、『そういやあそこ無料だったなあ』というものを思い出しながら書いているのですが、漏れや誤りがあればご指摘頂ければ幸いです。
公共施設の障害者割引をどう考えるか
首都圏に住んでいて、これだけの施設が無料になるのは、大変有り難いのですが、そもそも、どうしてこうした割引を行っているのでしょうか。使用頻度が増えてしまう公共交通機関や、直接の負担軽減のための税制優遇であれば分かるのですが、美術館の割引というのは『なんでやろ?』と思うところではあります。
案の定、QAサイトのやり取りを見ると、殺伐感溢れるものとなっています。
理由のひとつは、ただでさえ少ない障害者への社会的な支援の穴埋めというところでしょうか。
(詳細:健康な人のための障害年金入門)
ただ、もうひとつ大きな理由があると思います。
障害を持っている人は、家に閉じこもり、社会との接点を失いがちになります。美術館賞をしたり、動物を見に行っても、良くなる障害だけではないと思いますが、誰かと一緒に出かけるだけで、心の重荷の1つが軽くなります。
その人の趣味にもよりますが、もし身近に、家に閉じこもりがちな障害者が入れば、『一緒に遊びに行こうよ!』と声を掛けてあげて欲しいと思います。なんだったら、障害者と一緒に美術館や動物園に一緒に行くボランティア活動なんてのがあっても良いかもしれませんね。
この記事が、どこかで誰かのお役に立てば幸いです。
ではでは、今日はこの辺で。
※補足
文章中の表記は、一般的な表記に倣い『障害者』で統一させて頂きました。