こんにちは、らくからちゃです。
皆様クレジットカードのポイントを貯めるのはお好きでしょうか。私は大好きです。
いい加減労力に見合っていない気もしますが、あくまで実用より趣味メインで「グヘヘ、このルートを通したほうが0.5%還元率を上げられるぜ」みたいな塩梅で楽しんでおります。
さて先日、【SBI VCトレード】 XRPプレゼントのお知らせ なるタイトルのメールを受信しました。以前、参加していた下記キャンペーンの仮想通貨が着金したそうです。
こちらはざっくり言うと「1月から4月の間に使うと利用金額3%相当分の仮想通貨が最大3万円貰えるゾ!!」といった感じのキャンペーンでした。
着金のタイミングがややこしかったり、わざわざ使うつもりのない仮想通貨の取引口座を開く必要があったり色々と面倒なキャンペーンでしたが、どんどん還元率が悪化していくこのご時世に、特に利用対象の限定等もなく3%はデカい。
ついでに特段デメリットなくコンビニ5%還元になるなら作っちゃう??と半ばノリで作った三井住友NLカードも、100万円使えば年会費無料でゴールドにできちゃうならやっちゃう??と、エイヤで参加してみました。
3%還元は大きいのですが、ネックになるのは期間の短さ。
3万円満額ゲットしようとすると約3ヶ月で100万円使う必要があります。流石にそこまで急に必要なものも無かったので、サクッとKyashにチャージして使い切っちゃいました笑
色々と他の人を眺めてみても、同じ用に「とりま満額ゲットしておく」戦略を取った人は少なくなさそう。例えばこの骨しゃぶり(id:honeshabri)さんの記事。
この界隈では「○○万円使うとお得」みないな条件を満たすためにアレコレすることを「修行」と呼ぶんだけど、修行に成功して得られるものは「解脱」じゃねーの?としたところは中々好感が持てます笑
とりあえず100万円の条件を満たすだけならば、変に無駄遣いせずに一旦KyashなりRevolutなりに流しておけばよい。それからじーっくり使いみちを決めれば良い。
それはそれで理にかなっている。ただそれで全ての苦悩を乗り越え、悟りを開いて解脱できるかと思えば、その先にまた別の煩悩(?)があったのです。
100万円をどう使うのか問題
Kyashに貯めた100万円分の残高は、Visaの使えるお店で使うことが出来ます。ただしKyashから直接支払った場合、0.2%(しかも一月上限100ポイントまで)分しか上乗せがされません。ほぼ無いようなもんですね。
一方で、例えば三井住友NLカードをコンビニでタッチ決済で使用した場合、5%のポイント還元が付きます。これはデカい。
こうしたポイント還元はいつ無くなるか分かりません。
そう考えると「どうせならば高還元な店舗ではそちらを使っておいて、チャージした残高は温存しておき、生涯獲得ポイントを最大化しよう」という考えも出ます。
とりあえず手元のカードを整理してみるとこんな感じになりました。
カード | タイプ | 条件 | 還元率 |
---|---|---|---|
三井住友 NLカード |
クレジット |
コンビニ3社+マクドナルド |
5.0% |
イオン カード |
クレジット | 20日・30日にイオン | 5.0% |
セゾン パール |
クレジット | Quickpay使用(7月まで) | 3.0% |
エポス ゴールド |
クレジット | 年間100万円利用の1万ポイント加味 &指定した特定店舗(suica・mixim・ららぽーと) |
2.5% |
kyash | チャージ | 上限月100ポイント マネーフォワードとの連携が可 |
0.2% |
TOYOTA ウォレット |
チャージ | kyashからのチャージ可能 iD+カード番号決済 |
1.0% |
auプリペイド | チャージ | ポイントはつかないがAppleWallet経由で nanacoチャージ可能 |
0.0% |
au pay | チャージ | エポスゴールドからのチャージ可(+1.5%) 公共料金支払い可 ギガ活に使用可 |
0.5% |
kyashは0.2%還元の上限5万円までTOYOTAウォレット経由でアマギフに変えるになりしてチビチビ使って行くのがお得そうな感じがします。
しかし残高は極力使わずキープという戦略は資金効率の面から問題が生じます。
Kyash内の残高には残念ながら利息も配当も付きません。一方で銀行預金の残高は、投資信託でもETFでもテキトーなインデックスに突っ込めば幾ばくかのリターンは期待できるでしょう。
例えば年平均3%での運用が出来るとして、リターンを産まない100万円の資産を抱え続けるのは年間3万円の損失です。とすると多少ポイント還元率が高かろうが、現金を減らさないために、先に貯めた残高から使ったほうが良い気がしますね。
つまりここで
- 獲得するポイントの最大化⇢高還元カードでの支払いを優先
- 現金流出を止め運用益確保⇢チャージ残高での支払いを優先
という分岐が生じるワケです。
修行で生じる3つのリスク
また加えて、安全性に関するリスクも考えねばなりません。
さて貯めた残高には利息も配当もつかないと言いましたが、KyashやRevolutみたいに「チャージして使う」タイプのもので残高に対して2%(年間相当)のリターンをつけるものも出てきました。
みなさんどう思います?
もはや0の数を数えるのすら面倒になるくらいの預金金利のご時世に2%相当のリターンはかなりイケてる気もするのですが、それ以上に「うさんくせえ」という気持ちのほうが大きくないですか?笑
実際FAQを読んでもこんな項目がございます。
【法令に基づき、法務局へ発行保証金を供託しています。】
顧客保護の観点から、当社は法令に基づき発行保証金を法務局へ供託しております。 万が一、当社が破綻した場合には、利用者は発行保証金から優先的に返金を受けることができますが、 返金額は残高の全額に満たない可能性があります。
預金保険のある銀行預金と違って、何かがあったときにどうなるのかは良くわからん。楽天の期間限定100ポイントが期限切れになっただけでも「やっちまったぁぁぁ」と思うのに、100万円がぶっ飛んだら多分死ぬほど後悔するでしょうね。
「修行のために一時的に○○に突っ込んでおく」行為については、ざっくり以下のようなリスクがあるんじゃないでしょうか。
1.破綻のリスク
可能性としてそこまで高くないかもしれませんが、入金先がぶっ飛ぶリスクというのは考えておかねばなりません。
仮に全額保全されていたとしても、取り戻すまでに多大な労力が掛かる必要もあるし、それまで資金が拘束される可能性もゼロではない。
まずは突っ込む先がどれくらい安全なのかの検討は必要でしょう。
2.不正使用のリスク
預け先の破綻まではなくとも、何らかの理由でカード番号等が流出し、不正使用されるケースも考えられます。
不正使用が生じた場合、クレジットカード会社での保証よりも十分な対応がされない場合も多いケースも多く、長期間預けておくとなるとリスクが増えることになります。
そうした場合のケースは規約等にどう記載されているのかは、しっかりじっくり確認しておくべきですね。
3.前提変更のリスク
前者2つは「事故」の要素が大きいのですが、現実的な「あるある」として想定していた前提が変わるリスクも上げられます。
ここでいう前提とは、
- ○○から☓☓へはチャージ可能
- ○○のチャージ還元率は☓☓%
みたいな話です。
ここしばらくの例ですと以前はmixim(旧6gram)というカードにチャージすると、Apple Walletを通してnanacoでの決済をすることが出来ました。
つまりこれ Kyash⇢mixim⇢nanacoのルートを通って、セブンイレブンで決済できるあらゆるものの支払いに利用することが出来ました。請求書払の公共料金とか、amazon の現金チャージとかですね。
それが確か6月末あたりにmiximからnanacoへのチャージが急に出来なくなりました。
こうした「ルート封鎖」は日常茶飯事です。
「ルート」を考える場合には、常に「封鎖」されるリスクは考えて置かなければなりません。今まで○○%付与さた☓☓ルートが急に還元率0%になるといったこともよくあることです。
TOYOTA Walletでの付与ポイントが下がったり、急にポイント付与の表示が一時的になくなり「昨日30万円もチャージしちゃったんだが😨」といった人が混乱するようなシチュエーションもありました。
他にも「Quickpayで3%還元」を引っさげてやってきたセゾンパールアメックスが、5月頃に「7月で2%に引き下げます」という発表をしてケチケチ界隈がざわめいたこともありました。
あくまでポイント付与はカード会社の胸先三寸で決まることですので、いつまでも有ると思わないほうが賢明でしょう。
修行の前に考えること
カード会社各社、収益状況の厳しい状況の中、こうした「○○万円以上使えばおトク」的なものは今後も増えていくんじゃないのかなーと思うんですよね。
ポイントゲットゲームは無駄な消費が増えないのであれば、時間と労力以外に失うもののないお手軽な遊びです。「とりあえずチャージしておくだけ」修行は、更に浪費につながるリスクが少なくコストが少ないように見えます。
でもしっかりと「出口戦略」を事前に考えておかないと、ただ消費してゲットするだけの行動よりもより大きな危険が有るのではないでしょうか??
幸い(?)我が家では、まとまった支払いのあるイベントが有りましたので、早々に消費仕切ることが出来ましたが、この手の「祭り」に参加するにおいては、もう少し真剣に「で、その後どうすんのさ」を考えつつ楽しんで行かねばなあと思う次第です。
ではでは、今日はこのへんで。