ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

どうして子供が欲しかったのかサッパリ分からなくなってしまった

こんにちは、らくからちゃです。

お天気もイマイチですが、皆様選挙には行かれましたでしょうか。子供が産まれてから行政のお世話になることも多くなりましたので、有り難かったことや、もっと頑張って欲しかったことなど思い出しながら一票を投じて参りました。これで、坊やの未来が少しでも明るくなることを望むのみです。

さてさて坊やが我が家にやってきてから約10ヶ月が経ちました。幸いなことに、大きな病気も怪我もなく、元気にすくすく大きく育ちました。

家の中を、ものすごいスピードで這いずり回る一方で、まだおしゃべりは出来ず「ダメ!!」が伝わらないので、怪獣のように家の中を荒らし回っております。

ケーブルは抜く、紙はちぎる、本はひっくり返す、布はしゃぶる、日々考えうる限りの悪さを繰り返しつつ、ドヤ顔を決めてくれます。コンロだけはイジらんでくれー。

とにかく目が離せないので、気が休まらないという意味では大変ですけど、毎日パワフルになっていく姿を見ていると、いいぞ(ケガのない範囲)でもっとやれ、と夫婦で目を細める毎日です。

 

 

正直、実際に赤ちゃんがやってくるまで、こんなにも充実した日々が過ごせるとは思っていませんでした。そこでふと疑問に思うのは、果たして私はどうして子供が欲しいと思っていたんだっけ?ということです。

例えばメチャクチャ面白い映画があるとするじゃないですか。もちろん、その作品が面白いかどうかは実際に見てみるまでは分からない。映画なら、知っている人の評判や、監督や俳優さんを基準に選んだりしますよね。なるほど、それでこの作品に辿りついたのか、ってのは何となく思い出せる。

でも「子供が家にやってきたら良いなあ」って思った理由がなんだったのか、もう思い出せないんですよね。

巷には「育児がいかに大変でシンドいか」といった情報で溢れているし、実際に仕事や趣味に費やす時間は減りましたし、子供がいなければ生じなかった支出は山盛り盛りだくさんです。

いままで、親戚や友達の家の赤ちゃんを見て、「うわー、可愛いな〜」と思うことは沢山ありましたが、だからといって「ウチにも赤ちゃんが居たらいいのになあ」と思ったことがあったかと言われれば若干ビミョーです。

 

 

一生懸命思い出しても「妻と二人っきりの生活も良いけど、一緒に居てくれる家族が欲しいなあ」とか「子供と一緒に旅行に行ったら楽しいだろうなあ」とか、そんなことを思っていたことくらいしか思い出せない。

きっと大変で苦しくても、楽しくて幸せな毎日になるんだろうなあとは思っていたけど、当時思い浮かべていたよりも、ツラさは桁違いに少なく、喜びは桁違い多い日々に、一周回って困惑する日々です。

うちの坊やが、寝かしつけフリーでほぼ一切夜泣きもせず、離乳食もなんでもペロリと平らげ、お腹が空いた時くらいしか泣かないイージーモード(?)な赤ちゃんだったのも大きいような気がします。

とはいえ周囲の人に「どう、育児大変?」みたいに聞かれたら「いやあ、思っていた以上に大変っすわ」みたいに答えちゃうんですよね。

だって「うちの子まじチョロいwwwメッチャ楽させてもらってますわwww」なんて言った日にゃ「そう思ってるのはお前だけで、全部カミさんに押し付けてるんやろ」とか「なんだテメェ、その状態でこの仕事っぷりかよ」って言われそうじゃない?

それにもし相手が限界育児を耐え抜いていた人や不妊治療で苦しんでる人とかなら、下手なこといって刺激したくないじゃん。ネットだったら本音を言えても、リアルの人間関係の中でそれを言うの勇気は持ち合わせておりませんな。

 

 

これは我が家だけじゃないんだろうなあ。幸せな話は地雷を踏む可能性も高いから、つい大変だった話ばかりしてしまう。そんな話ばかりしていたら、当然、若い人は萎縮しちゃうよね。

しかし改めて振り返って、「どうして子供を欲しいと思ったのか」と考えてみたら、やっぱり「一緒に居る家族が欲しかった」ってことにたどり着くんだろうんなあ。

遺伝子を残したいと思う動物的なもの、というより「彼氏・彼女が欲しい」と思う人間的なものに近いのかもしれない。セックスがしたいという気持ちや、周囲に恋人も出来ないヤツと思われたくない気持ちっていうのもあるけど、なんとなくボンヤリ「一緒に居てくれる人が欲しい」と思う感覚、それに近いのかも。

今日の選挙でも「子供を育てたいと思える社会」というようなテーマを掲げている人は沢山いたし、そのためにアレコレ手打つことは大歓迎だし、ホント色々と助けて頂いた皆様には五体投地で御礼申し上げます。

それに応えるためには、まずは子供を持つ親たちが満点の育児じゃなくても、仕事も子育てもビミョーに中途半端でも、胸を張って勇気を出して「子育ての楽しさ」を伝えていくことが大事なんじゃねーかと思いました。

だってそうでしょ。ただの執行猶予トツキトウカ、懲役18年だったら、強制されたわけでもないのに2人も3人も子供を育てようと思うわけないじゃん。

あ、ちなみに無事にいけば2月にもうひとり家族が増える予定ですので、年子育児のハッピーライフが発信できるように、チャレンジしようと思いますので、よろしくです!!

 

ではでは、今日はこのへんで。