ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

新型コロナウイルスが僕たちに教えてくれたこと

こんにちは、らくからちゃです。

何やら世間はコロナウイルスで騒がしくなっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。空気の悪い都心に閉じこもっていても、気分も滅入りますし、余計感染リスクが上がるんじゃね!?とぶらっと、鎌倉まで梅を見にいっておりました。

普段はどこへ行っても人の山の鎌倉ですが、いつもの数割程度しか人がおらず、大変快適に楽しめました。「病は気から」なんて言葉もありますし、まずは前向きに捉えることが大事なのではないでしょうか。

スーパーに行っても物がない、働きに行こうにも子供の面倒を見てくれるひとがいない、遊びに行こうにもイベントは中止になる。まさに無い無いづくしの状態になりつつあります。

でもね。ふと足を止めて考えてみると、案外これで良かったのかもしれない。

いま我々は「働くこと」を強制的に止めらている状況ですが、普段は人手不足を低賃金での過重労働と技能実習生や(いわゆる)非正規雇用でごまかし、家庭生活の大半を犠牲にしてまで、より良い社会を求めてきました。

はたしてそれは価値のあるものだったのでしょうか。

少ない資源を上手に使い、家族との時間を大切にし、身近な地域のひとびととの交流や移ろいゆく自然の美しさを愛する。この国は、そういった価値観を大事にしてきたのではないでしょうか。

オリンピックという檜舞台を前にして、立ち止まってこの「美しい国」のあり方を、一致団結して見直してみるのも、また良いのではないでしょうか。

 

 

 

なーーーーーんて下らないポエムのひとつでもツイートしておけば、自称「右でも左でもない普通の日本人」の皆様の精神衛生には良さそうな気がするので、日本会議あたりは頑張ってみても良いんじゃねえでしょうか。こういうのこそ"保守"ってヤツのお仕事じゃね?

伝統と文化とかクソ喰らえとしか思わない、真ん中よりレフトサイドの立場からは、もうヤバみしか感じませんな。

家庭に十分なストックもなく、とにかく働くしかないのに、お仕事ゼロ、ついでいうと見通しも助けてくれそうな人もゼロ。みたいな人たちが多発しているのを見ると、これはマジで本気でイカンですよ。

だけどね。改めて考えてみたら、これくらいが過労ドーピングなしの日本経済の正しい姿なんじゃね?とも思うんですよ。たとえ過剰縮小だたとしても、より一層の人口減少社会が進めば、いまの状態がニューノーマルになるんじゃない?

至るところで労働力が不足し、現在のサービスレベルを維持することができなくなる。それに伴い、最低限社会生活を維持するために必要なサービスにリソースを集中せざるを得なくなり、余暇を楽しむための産業にまで人手が回らなくなる可能性もある。

ま、所得水準も医療や健康に回せる余裕も含めて昭和に回帰したい「伝統的な価値観」とやらを大切にするひとたちにとっては、それもまた良いのでしょう。でも私はそうはおもわない。

いま起こっていることは、これから先この国に起こりうることを先取りしたものなのかもしれない。本気で一人あたりの生産性をあげていかないと、いまの状態が新しい日本経済の当たり前になる。

 

そんなことを改めて教えられた気がする今日このごろです。