ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

続・脱ホットエントリー論

こんにちは、らくからちゃです。

久々に、はてなブックマークの話でも書いてみます。あっしもブロガーですので「どないしたらブクマ増えんねん」とか「そんなクソ記事よりワイの超絶ナイスな記事をホッテントリ載せろや」という気持ちは少なからずともあります。ただ今日は封印して、はてなブックマーカーとして書かせて頂きたい所存です。

はてブトップに増田多すぎ問題

さてさてここ最近、なんかホッテントリおかしくね?なんでこんなに増田ばっかなの?という点について、やっとこさ語られるようになってきました。

anond.hatelabo.jp

でまあ、その辺に対する所感は以下ツイートにぶら下げた通り。

 2007年7月7日から、はてなを使いはじめてかれこれ11年ちょっと。特にブログを書き始めてからは、接する時間も長くなったため気がつくようになりましたが、はてな社は概ね2ヶ月単位くらいでホットエントリーのアルゴリズムを変えています

  1. ブックマーク数
  2. ブックマーク増加速度
  3. コメント率
  4. カテゴリ
  5. クリック率
  6. 滞在時間
  7. 誰がブックマークしたのか

などを基準にしているのかな?思うのですが、「あ、これ変えたな」というのが気づく瞬間があります。

あるときは、明らかにコメント付ブックマーク率が高い記事が上位になるようになりましたし、別のあるときは、総ブクマ数は少なくとも各カテゴリ上位はホットエントリーになるように変わった時期もありました。

これらをもとに

  1. どの記事を掲載するのか
  2. どの順位に掲載するのか
  3. いつまで掲載するのか

を判断しているように思われます。もちろん、真実は中の人のみぞ知るところですが、ここ最近の傾向をざーっと考えてみると「ブックマーカーファースト」みたいなアルゴリズムにしてるんじゃないかな?と思うんですね。

コメント欄でドッタンバッタン大騒ぎしてワチャワチャ感が高まるような記事を上位にピックして、SNSのにぎわい創出をしてるのかな?と思うような記事が上位になっていることが多くなりました。

スパム対策として、ベテランブックマーカーの係数を高めただけかもしれませんが、結果として増田率は上がり、はてなブログ率は下がりました。

f:id:lacucaracha:20180905212920p:plain

(出展:ホットエントリに含まれるはてな関連サイトの割合)

赤線が、ホットエントリーに含まれるはてなブログ(それも相互ブクマ系)の比率を示します。2018年冬を境に、大幅に減少していますね。一部大御所ブロガーの記事は上位にチラホラ出てきているところを見ると、はてなブログそのものを締め出しているワケではなさそうです。

内輪化・情弱化が進むホットエントリー

まー、ヘビーユーザーにとって居心地の良い空間を作るのことは、戦略的にも重要なんでしょうけど、ここ最近似たような傾向の記事ばかりで、ちょっと内輪化の弊害が強すぎる気がするんですよね。こんな記事もありました。

anond.hatelabo.jp

元増田の「中身薄っぺらい文章ばっか読んで、お気軽にマウントしてるんじゃねーよ」という主張に対し、どうもブクマカは「反社会的ウェブサイトをホットエントリーに入れてるんじゃねーよ」という論点で議論しているあたりに若干のズレが感じられるけど、ブックマークとホッテントリとの関連を意識しているところは同じ。

そもそもブックマークってどうやって使うものか?特にコメントは何を書くべきか。そりゃ人によって答えはそれぞれですよね。

  1. 指摘なメモ・感想
  2. 他の人への紹介文・推薦文
  3. 内容に対する付け加え・補足
  4. 読んで思いついた一発ギャグ
  5. 作者さんへの応援のメッセージ

基本的には何を書こうと自由。まさに、次に文章を読むひとのために、そっと挟んでおく栞みたいな存在ですね。でもそれに「ホットエントリーに入れて良い・ダメ」という観点から誰かの使い方を強制するのは違うんじゃない?

特に気になるのが、ここ最近、ホットエントリー依存度が高そうな人が目立ってきているんですよね。「この人もしかして、ホットエントリーしか情報源が無い情弱なの?」ってひとは、ホットエントリーを強化・再生産していっちゃう。

そうすると結局、おなじよーな傾向の記事ばかりになって、内容についても薄く広いものばっかになっちゃうんですよね。

続・脱ホットエントリー論

 こうした状況下で、読む価値のあるホットエントリーにするには、全員に向けたホットエントリーだけでなく、過去の行動履歴を元につくったクラスタからレコメンドする機能を実装していくしかないんとちゃうの?というのは過去に書いたとおりです。

www.yutorism.jp

 しかしホットエントリーが、はてなのドアノック商品として機能している以上、これを完全に廃止することはできないんですよね。ならば尚の事、「まだ注目されてない面白い記事」に関する情報を整理提供し、ホットエントリーの価値を高めていくしかない。

はてな社は、はてなブックマークに関する情報取得のためのAPIを公開してくれています。

これにJSONで取得できるブックマークの詳細情報をガッツンガッツン突き合わせていけば、結構簡単に解析の元ネタになるデータもゲットできるんですよね。わたしのような、へっぽこ似非コンサルでも、パスタ茹でるくらいの気分でデータを抜いてこれます。

嫁はてブとか、村はてブみたいなものは、こうして抽出されたデータを使っているわけなんでしょうけども、これらのデータを元に、各自のブックマークからレコメンドが作れたら、なかなかおもしろそうです。

ホットエントリーろくな記事しかねえなーとボヤくより、提供されるデータをもとに、なんか面白げな記事を発掘するプログラム書くほうが、よっぽど面白いと思いません?(笑)

みんながそうやってコードを書きながら、面白い記事を探していって盛り上げていけば、もうちょいホットエントリーも面白い感じになるやもしれません。せっかくグラフ論も勉強したわけだし、いっちょおいらも作ってみますか。

ではでは、今日はこのへんで。