ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

3ヶ月980円のコロナ保険は割りとアリな気がしてきた

こんにちは、らくからちゃです。

先日ラジオを聞いていたところ「新型コロナ感染への危機意識を高めるための具体的な事例」と称した県庁からのお知らせが流れていました。何パターンかあったんですけど、だいたいストーリーは似たり寄ったりで

『こんな状況下なのに、空気を読まずに仲間と楽しく○○をしていたらコロナに感染😣 仕事を休むことになり職場にも迷惑をかけることになりました😓 みんな気をつけようねー😚』

みたいな話ばっかだったんすよ。

マジドン引きです。

危機感が足らんのは、これを作った県庁とちゃいますか?

状況を見る限り「外食したり遊びに行ったり悪いことしてなければヘーキヘーキ」なんてフェイズはとうに過ぎてるんじゃねえのん?市中に溢れているであろう無自覚感染者の数を想像すると、通勤や買い物にも最大限の警戒が必要でしょう。

またもう「上司に怒られちゃった・・・。ぴえん🥺みたいな話でも無いでしょう。死ぬほど苦しくても入院出来ないかもしれない。それどころか自宅療養のための機材すら手に入らないかもしれないということを、しっかり伝えていったほうが良いんじゃねえのと思う次第です。

ただここまで感染が広がってくると、感染しないための対策と並行して、感染しちゃった場合の対策も本気で考えていかねばならん気がしますね。そんなことを考えていたら、こんなものが目に入りました。

www.dai-ichi-life.co.jp

3ヶ月980円のコロナ保険

みんなでツナグ安心の輪 コロナminiサポほけん 特定感染症保険(契約年齢18歳~69歳)

コロナに感染した場合、入院なしで自宅療養になった場合でも一時金10万円が給付されるとか。保険料は(いまのところ)3ヶ月で980円だそうですが、今後の動向によっては変動し得るとのこと。

手続きすべてネット完結になっているようで、ちょっと試してみたところ

  1. メールアドレスを登録してID発行
  2. 電話番号・生年月日・郵便番号・業種を指定
  3. 死亡時の受取人の名前と電話番号を指定
  4. 重要事項説明書(たった5ページ!)を確認
  5. 意向確認書(1ページ!!)を確認
  6. カード番号を記入

まあざっと2−3分くらいあれば申し込めちゃいそうですね。告知事項も基本的に「いま感染してないか」くらいなので、健康診断結果だのは不要ですし、住所や振込先等の情報も請求時に申し出る形になってるみたいですね。

なお重説にありますが、保険期間は申込日翌月1日より3ヶ月で、保証開始は申込みから14日を経過してから、とのことだそうです。(月末近くの今申し込むとちょっと損かな)

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でも診断書とか面倒くさいんじゃないの?と思い、念の為受給に必要な資料も見てみたら、医師だけでなく自治体職員の一筆レベルでもOKなようで、むしろ不正受給が心配に成るレベルのお手軽設計。

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コロナ保険の損得計算

こんな状況下でお金の話なんて・・・と書きながらも思うのですが、なにはともあれ多くの人にとって先立つものは必要なわけです。

基本的に、保険なんてものは事業者の経費も掛かるため、普通はそんなものに入るより貯金でもしておいたほうがお得です。この保険は、980円払って10万円戻ってくるので、期待値だけで言うとこの3ヶ月間で感染する可能性が0.98%以上だと思うのならば入ったほうが良い。

じゃあ3ヶ月間で感染する確率ってどれくらいなのか。

直近の感染者数は、全国で一日で約2.5万人くらいいる。これを全国の人口の1億2530万人で割り、一日あたりに感染している国民の割合を計算すると約0.02%となる。今の状況が90日間続くとして、物凄く単純に考えて90倍すると1.79%となる。

わお、この雑な計算だと、入ったほうがお得って計算になっちゃいますね。

こんな状況が続くことを前提にはしたくないのですが、相対的に感染リスクの高い

  • ワクチンが打てていない人
  • 接客業や医療現場で働いている人
  • 家族と同居している人

などなどは、入る価値のある保険になってしまっているのかもしれない。

また治療に掛かる費用自体は公費負担になったとしても、仕事を休まざるを得なくなった場合に収入が減少することを考えると、自営業の人なんかも積極的に検討する意義は大きいかもしれませんね。

こんなものが役に立つなんて思えない世の中になって欲しい

こうした保険は、有名所では、太陽生命の「スマ保険」なんてのもあります。

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給付額としてはこちらのほうが大きいのですが、もはや入院自体が厳しい状況なので、そのあたりを考えると、ペイしない可能性が高いかな。

あとは「コロナ助け合い保険」なんてそのものズバリなネーミングな商品もあるようです。

こちらは一月500円と、コロナminiサポ保険と比べるとやや高めの設定ですが、保証が当日からなのがデカい。「あ、これヤバい」と思ったら即保険に入れるので、人によっては魅力でしょう。

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その他にも、医療保険に加入済みの人は「自宅療養可」になっているのかどうかもチェックしていくと良いかもですね。

ただコロナminiサポ保険の重要事項説明書を読んでいると、1ヶ月ごとに保険料の見直しを行い、上限2270円まで改定があり得るとしていますが、それでもこれ成り立つのかな・・・と不安を感じる状況です。

ニュースをみていても、各社かなり厳しい状況の模様です。

news.yahoo.co.jp

確かフィリピンあたりで保険に入ってから積極的に罹りに行くモラルハザード現象が起きたと耳にしましたが、日本で10万円のためにそこまでする人はいないでしょうけども、甲子園やフジロックに行く人などに目を付けられないことを願うばかりです。

なんというか、こんなものが役に立つかもしれないなんて早く思わずにすむ世の中になると良いんですけどね。

ではでは、今日はこのへんで。