こんにちは、らくからちゃです。
気づけば半年間の育児休業終了が見えてきました。坊やがウチにきてから、発する単語の半分が「可愛い♥」になり、真っ当な会社員に戻れる自身は限りなくゼロですが、坊やのミルク代も稼がねばならないので、父ちゃん頑張ってみたいと思います。
さてさて職場復帰にあたり、後ろ髪引かれる思いではありますが、坊やを保育園に預けることにしました。
このコロナ禍真っ只中の中で、いわゆる「保活」の状況はどうなっているのか。気になっている方も多いかもしれませんし、育休前のリハビリも兼ねて保育園入所までに首を傾げたアレコレも含めて現場よりお伝えいたします。
保育園入所の仕組み
保育園の入所に関わる仕組みについて、ざっとおさらいすると、一口に保育園といっても、
- 認可保育園
- 認可外保育園
にわかれます。
認可保育園に入所できるかは、保育の必要性を決める得点をもとに自治体が決定します。認可外の場合は、事業者によって決めることなので決まったルールはありませんが、概ね「早いもの勝ち」みたいですね。
点数の基準は、国で統一基準があるわけではなく、市町村ごとにまちまちです。ただどの自治体でも、両親の勤務時間が一番大きなウエイトを占め、フルタイム共働きが前提で、そこに付加ポイントがあればなお有利という状況です。
付加ポイントは
- 育休復帰+2
- 認可外利用中+2
みたいな感じですね。我が家の場合、育休復帰で加点はつくが、妻が障害2級だとフルタイムと比べてその分低くなり、点数としてはあまり芳しくない状態でした。
申込みの仕方も市町村ごとに異なるようですが、弊市の場合は保育園ごとに行きたい優先順を指定し、他に申込者が居なければOK、いるならばそれぞれの持ち点でバトルし、勝てば枠ゲットといった方式です。
で、これもやっぱり市町村ごとに異なりますが、園ごとに「前回は何点が足切りラインだった」といった情報が公開されているケースがあります。見てみると「駅から近い」「子供の多いマンション近隣」のほうが最低点は高くなります(入りづらい)。
毎日のことですし、通勤時間も考えるとあまり家から遠くは現実的ではない。ただ「近隣に空きがあるのに落ちた落ちたと文句を言うのは甘え。最初からやる気ない。」と、"特定の保育所への入所を希望している"ひとは待機児童のカウントから除外されます。
確かに家の向かいにある保育園しか入れたくない!!といっているのならば分からんでも無いのですが、「近隣」の定義が結構きつく、片道30分くらいは「送迎できる範囲では??」と無慈悲に判定されるようで、待機児童の計算って結構ザルよねと思うところです。
保育園はいつ入れるべきか問題
次に「いつなら保育園に入れられるのか」という重大問題があります。これは主に
- 保育園側の受入の体制
- 子供側の年齢の問題
といった2つの観点から見ることが出来るでしょう。
保育園に一番空きが発生するのは、小学校・幼稚園に入るタイミングの4月入所です。4月入所の場合は、お住まいの自治体によって(以下略)前年の11月から12月頃に申込みが始まるのですが、1月生まれの坊やはまだ産まれてすらいません笑
4月以外でも埋まりきっていなかったり、転居・転勤等で空きも出来るので、圧倒的に枠は少なくなるものの申込みは可能です。
保育園に預けられるのは、入所予定月の1日に生後6ヶ月を超えてからになります。坊やは1月2日産まれなので、7月入所はギリギリ1日足らず8月入所から申し込めました。
どうしても産休明けから働かざるを得ない人向けに「産休明け保育」という制度もあり、お住まい(略)生後43日ないし57日から預けることも出来ます。それを使って4月に入所させる手もあるようですが、一つの園で2名までなど0才児保育以上に条件が厳しい。
また4月入所を目指すのであれば、いっそ1年間フルで育休を取り、1歳を過ぎてからという選択肢もありますが、
- 半年目以降の育休給付金は減額される
- 1才児の枠は0才児の枠よりも競争が激しい
- 原則1年の育休期間超えちゃうけど大丈夫なのかようわからん(保育園が見当たらなった場合の延長可能条件満たすのかしら)
ため、期中ド真ん中での入所と相成りました。
例年であれば、めちゃくちゃ不便なところしか空きのない時期でしたが、なんとか家から徒歩10分ほどのところに入所できました。
駅とは反対の方向に10分なので、通勤時間+20分はシンドいなあと思いましたが、幸い復帰後も「別にテレワークで良いんじゃね??」と言っていただけたため、朝の散歩がてらに送迎することができそうです。また一斉に子どもたちの入ってくる4月入所と異なり、子どもたちも落ち着いた感じがしたのも良かったですね。
というか、ずっとキツい条件で頑張っているひとも沢山いるので、これ以上求めるのは贅沢というもんです。
育休+保育園の無理ゲー感
ただ今回のケースは、コロナ禍の中での例外的な状況で、例年であればまずありえない状況です。
「そもそも出生数が減った」「感染対策や業績悪化のために仕事を辞めるひとが増えた」「仕事があまり無いため育休期間を長くとる人が増えた」などなどの事情により(?)保育園の空き状況は例年と比べるとかなり余裕のあるほうみたいです。
そもそも育休取得からの保育園入所のルールにかなり無理があるんですよね。
保育園の申込みルール「保育園は働いている人のための施設だから、育休中期間の利用は認められず、育休中開始予定の申込みは出来ない。」
育休の取得ルール「育休の期間短縮は認められない。延長は一回まで。」
この2つのルールを組み合わせると、復帰明けの月に一撃でヒットさせるか、あとがない状態になる延長を使うか、それとも認可外を探し出してなんとかするか。まあ何にせよハードモードですな。
世間では、4月入所のタイミングに合うように、収穫(!?)の時期を合わせるため作付け(!?)の時期まで調整する涙ぐましい努力をする人までいるそうですが、こんな状況ならば、そりゃ出生率もあがりませんな。(秋頃の播種がよさそう)
「保育園がいつどうなるか良く分かんないので、育休もどれくらいがいいのかよくわかんないんすよねー。駄目なら延長させてもらいますわ。はっは。」なんて状況だと、育休どころか子供を生むこと自体に及び腰になるひとも多いでしょう。
子育てにはいろんなリスクがありますが、せめて人間のコントロールできる保育の確保くらいは、見通しがたちやすいようにしていただきたい次第でございます。