ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

恋愛にはお金がかかる?〜デート代は誰が出すのか問題〜

こんにちは、らくからちゃです。

だんだん、街がどんどんクリスマスモードになってきましたね。先日、家内と東京ミッドタウンに電飾イルミネーションを見に行ってきました。

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さすが東芝さん、中々良い発色です(そこか)。ただまあ、奥に覗いた東京タワーのほうが綺麗やなあと思ってしまったのは秘密です。せっかくなので、そのままぶらっと丸の内のほうにも向かってみました。

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随分見慣れた会社の近所の景色ですが、土日はやっぱり人が多いですね〜。しかし、ソーセージが一本1000円以上するのは、いくらなんでもお高過ぎやしないでしょうか?わたしも同じお値段でお店だしたいです(笑)。

しかし、どこもかしこも幸せそうなカップルで溢れ・・・というよりも親子連れのほうが多い感じでしたね。『クリスマスをカップルで過ごすのは日本独自の奇習』なんて話も聞きますが、最近ではクリスマスをひとりきりで過ごす『クリぼっち』も珍しくないとか。

レオパレス21が全国のひとり暮らしをしている20代から30代の社会人の男女600名に調査をしたところ、「今年のクリスマスはひとりで過ごす」という人が67.7%もいることが判明。
「恋人やパートナーと過ごす」という人はわずか7.3%、「友人と過ごす」という人も7.3%という結果に。今年は24日も25日も平日だからデートなんてできないし……という人も多いかと思いますが、それにしても「クリぼっち」人口、多すぎでは!? まあこのデータ、予定がない私はちょっと安心しましたが(笑)。

なんだかわたしも、会社の先輩から『君は、クリスマスはどう過ごすの?おっと聞いちゃいけない質問だったかな?(笑)』みたいに言われてしまったのですが、最近の若者=クリスマスは寂しく過ごしているというのは、各所で浸透しているのでしょうか。

おっかしいなー、10年連れ添ってきた家内もいるのですが・・・。まあその家内にも『童貞かwww』『いつまで女に幻想抱いているんだよwww』とか言われる有様なので、こう全身から滲み出る何かがあるのかもしれません。 

お金がかかるから恋愛出来ないだって?

 しかし、クリスマスをどう過ごすのかは個々人の勝手ですが、恋愛する若者が減っていくのは、日本の少子化への影響が心配です。ちょっと前にはなりますが、こんな記事を書いてみました。

まあ、内容はどうぞご一読下さいとしか言えないのですが、ちょっとびっくりしたのが頂いたブックマークコメント。

童貞率・処女率の増加と『恋愛の仕方』がわからない若者たち - ゆとりずむ

雇用機会・家庭内役割などジェンダー格差は平等を志向してるのに、恋愛に関する規範(元々男性不利だったもの)だけそのまま据え置かれてるから、当然の結果だと思う。

2015/10/24 12:07

童貞率・処女率の増加と『恋愛の仕方』がわからない若者たち - ゆとりずむ

「食事代は男性が出す」が恐ろしすぎて恋愛できない貧乏人です。

2015/10/24 03:34
童貞率・処女率の増加と『恋愛の仕方』がわからない若者たち - ゆとりずむ

恋愛は男にとって負債だわ。ランチ奢らないといけない。千円のランチなら2000円の料理が食える。2000円なら4000円の贅沢が出来る。それでも付き合いたいか?

2015/10/24 11:21

う~む、『恋愛はお金がかかる!』みたいな意見をこの他にも沢山いただきました。その一方でこんなご意見も。

童貞率・処女率の増加と『恋愛の仕方』がわからない若者たち - ゆとりずむ

「デートで男が金を払う」ことに嫌悪感もってる人多いけど、金ない時代は全部ワリカンだったけどね。恋愛にカネが必須だという偏見に囚われてるのはむしろ男の方ではなかろうか。

2015/10/24 11:50

確かに、わたしの身の回りを見てみても、『食事代は全部出す』とか、そういう例ってあんまり見ないような気もします。お食事にいっても、結構『別会計で』ってしてるカップルも多いですし。個人的に周囲のカップルを見ていても『代わりばんこに支払う』とか、そういう例のほうが多い気がするけどなあ。

と、いうわけで、何やら色々と気になってきたので、『現代若者のデート事情』について調べて見ることにしました!

みんなデートにいくらかけてるのさ

というわけで、まずは具体的な金額が載っていたこちらを参照。

ここでは1回あたりの平均デート代も聞いている。全体では8,350円。20代前半から30代前半は8,000円代で推移しているが、やはり30代後半になると9,000円代にアップする。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

そんなするか〜?なんなんでしょう。毎回ねずみー王国にでも行っているか、愛のあるホテルにしけこんだりしているかいな。と思いながら、内訳を見ていくと、

デートの内容は、食事、お茶、ドライブ、映画、ゲームセンターやテーマパークなどのアミューズメント、そして最後はホテル。このあたりは、こういってはなんだが、みんな変わり映えがしない。というか、古今東西、若い独身男女のデートのメニューにそう大きな違いがあるわけではないのだ。中には、サッカーチケット代、ボーリング代、マッサージ代などを計上している人もいるが、これはお二人の共通の趣味ということなのだろう(たぶん)。

 まあ確かに、サッカー見に行ったり、ボーリング行ったり、映画見に行ったり、そんなもんは別に相手が友達でも恋人でも変わらず発生するものなんだから、特に『恋愛にお金がかかる』って感じじゃないよね。しいて言えばホテルくらいかな・・・。

にしても、お金掛かってるなーと思うんですけどね。わたしもそれくらい使うこともあるけど、『平均』でそんなに使うかなあ。だいたい、美術館いったり、雑貨屋さん覗いて歩きまわったり、川沿いぶらぶら歩いてみたり、そんなんばっかりしているからか、平均とったら、その半分くらいしかいかないと思うんだけどなあ。

まあ、ひとそれぞれだと思いますが、一般的な女性陣がどんなデートを期待しているのかがちょっと気になって、こんなデータも見つけてきました。

みんなどこに行ってるのさ

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『ほのぼの・癒し』が断トツのトップですね!なんだか、お金の臭いがあまりしません(笑)。じゃあそれで、どこに行きたいのかと言うと・・・。

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おー、夜景が強いですな。その他にも、下町デート・公園デートなども票数が多い。映画館以外は、比較的『お金がかかる』感じはしません。そもそものところ、本当は好きな相手とのんびり過ごしたいだけなのに、ちょっと頑張りすぎて、コスト高なコース設定になってしまっているのでは?なんて思っちゃいますね。(どうでもいいけど、銭湯デートって楽しいのか?)

デート代は誰が出すのか問題

なんだか、『要件定義レベルの漏れ』を感じなくも無いのですが、お次は誰がデート代を出すべきなのか?といったところも見てみましょう。

<想定ケース>
男性が以前から気になっている女性を誘って初デ-ト。誘われた女性も男性に以前から好意があった様子です。男性が選んだ雰囲気の良いお店で2人で食事をしました。

というケースに対する意識調査だそうですが、結果がちょっと分かりづらかったので、グラフにしてみました。

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ふーむ。全体的な傾向として

  • 女性より男性のほうが『男性が支払うべきだ』と考えている
  • 男女とも、年齢層が上がるほど『男性が支払うべきだ』と考えるひとが増える

と言えそうですね。年齢のところについては、世代ごとの考え方なのか、経済状況に連動した結果なのかは見えてこない点ですが、実際に払う男性側のほうが『男性が支払うべきだ』と考えているのは面白いですね。まー、アンケート結果ではありますが『本音と建前』になっている可能性も否めませんが、ここまで差が開くのも面白いものですね。

あと面白かったのがこちら。

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「食事代は男性が支払う」が主流だが、女性は「おごってもらっている」自覚が少ない。

(出典:【2014年独身男女のお金実態調査】)

確かに、サラッとお会計を済ませておくのは、『スマートな感じ』はしますが、払ってもらった実感にもつながってないみたいですw

まあこれは、二人の関係性に依存するところも多いと思いますけどね。社会人と学生、正社員とフリーターなど、経済的な格差がある場合ならいざしらず、同じような状況であれば、何も男性側が負担することもないんじゃねーのかなー。

そもそも、『経済状況が同じ』なら、妊娠・出産のタイムリミットの強い(男性も無いとはいえないが)女性のほうが圧倒的に不利です。女性としても『おごってやる金がないから』なんて理由で、市場への参加者(?)が減るのは望まないでしょう。また、以前の記事でも書いてみましたが、結婚までの平均交際期間は伸びています。

いまや、結婚までの平均交際期間は4年半となっています。それに応じて、恋愛も『長期戦』になってくるので、『結婚後』の関係も見据えて、相手の金銭感覚をしっかりと見極めて来ることでしょう。そうなった時に、ええかっこして高いプレゼントを買ってみたり、『お金のことは心配しなくてもいい』なんて言ってくる人は、逆に心配になっちゃいますよね。

結局お金が問題なのか

 結局お金のことが問題なんかいな、というとどうもそうでもないような気がします。最近の若い衆は、結構平気でソシャゲに課金したりもしているみたいで、なんだか聞いていると、0一個多くね?みたいな単位の金額の会話が飛び交っています。

あと『出会いがない』というのも、それ自体は正しいと思いますが、そりゃあ特に『出会い』を作る行動をしなければ『出会い』もないよねえと。空から少女が降ってくることも、食パンくわえた女の子にぶつかることもそうそう無いでしょうしね。

『ほら、いまの若い人たちって、遊ぶ暇も無いくらい酷使されているから』という意見聞こえてきますが、それは一部では正しいのでしょうが、統計データを見てみると、どうもそうとも言えないようです。

総務省では、、睡眠時間やら労働時間やら、一日の時間をどのように過ごしたのか?について、片っ端から調査する『社会生活基本調査』という中々面白げな統計データを取得しています。(参考:平成23年社会生活基本調査

この結果を見ると、仕事や休息、余暇といった時間について、『若者』が費やしている時間について、平成13年から23年の間においては、そこまで大きな差は発生していません。むしろ『仕事』の時間に至っては減っているくらいです。

しかし、顕著に減っているものがあります。それが『交際・付き合い』の時間です。

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全体的に下落傾向を示していますが、特に20代~40代については下落率が著しく、一週間あたりで1.8時間、率にして3割も減少しています。個人的には、この数値については、かなりしっかりと見張っていかなきゃいかんのでは?と思うんですよね。

この数値って、いわゆる『異性交際』だけではなく、同性間で遊びにいったりといった時間もカウントにはいっているはずなんですね。そういえば、こんな本も出ていました。

助けてと言えない 孤立する三十代 (文春文庫)

助けてと言えない 孤立する三十代 (文春文庫)

 

 なんだかこういうのを見ていると、自治体は『婚活パーティー』なんかするよりも、その手前、それこそ『若者宿』みたいな同世代でのつながりができるような場を作るところから投資したほうがいいんじゃないの?と思ってみたり(夜這いを復活せよ、とはいいませんが・・・)。考えてみれば、社会全体に占める『若者』の比率が減る中で、同年代の交友関係を広げよ、といっても中々難しいところがあると思います。

まずは、若者限定でお弁当を出してあげるからボランティア参加してみませんか?とかそんなところから始めたほうがいいのかもしれませんね。

ではでは、今日はこのへんで。