こんばんは。
こんな記事を見つけると、今の大学生はこの時期から就職活動なんだな、と時代の移り変わりを感じずにはいられませんね。
もう、就職活動をしていたのは5年前では、6月に『無い内定』だと相当ヤバい状況でしたが、今は後ろ倒しされたんですね。しかし、選考時期は変われど、今もまだ『学歴フィルター』という謎の用語は生きているようですね。
今も昔も私には、『どうせ学生だって、聞いたことのある会社の説明会にしか行きたがらないんだから、会社側だって聞いたことのある大学の学生だけ説明会に参加させて何が悪いねん』としか思えないのですが・・・。
人気企業にはどれくらいの人が入社出来るのか?
ところで、『学歴フィルター』が発動するような人気企業には、どれだけの人が就職するのでしょうか?先日の東洋経済に、中々面白い記事がありました。
大卒の就職人気ランキング100位に入るような企業(人気企業)の採用総数は、過去15年でいちばん少なかった年が1万3000人、多かった年が2万6000人だ。さらに、従業員1000人以上の大手企業の新卒採用数は、 好況時が16万人弱、不況時が8万人弱。つまり、好不況の差は人気企業も大手企業でも2倍程度なのだ。5倍や10倍になるわけではない。
一方、中堅・中小企業は、景況に関係なく安定的に約25万人を採っている。
出来れば、どういったデータを解析した結果なのかが知りたいところではありますが、ざっとそんなもんなんでしょうね。大学卒業者が40万人ですから、上位5%くらいに入ることが出来れば人気企業に就職出来るという感じでしょうか。その小さな枠に、みんなして押しかけてくる以上、やはり何らかの篩分けは必要でしょうね。
学歴フィルター?
そもそも、この『学歴フィルター』という言葉、どうしてもモヤモヤして仕方有りません。一流国立大でも、Fラン私立大でも、卒業すれば『学歴』は『大卒』に違い有りません。
ちなみに、『説明会に参加できない』くらいであれば、ある意味良心的なほうだと思います。一次面接等を通過しても、結局リクルーター(OB/OGの社員さん)に引っ張られていったメンバーだけでほぼ全員分採用が完了し、時間だけ浪費して何の意味もなかった、なんて例もあります。
まずは、就職四季報でも読んで、『その会社に入社するのはどんな大学の人が多いのか?』くらいは抑えておいても良いかと思います。
『大卒学部問わず』という学歴フィルター
とはいえ、現在の就職活動には、本物の『学歴フィルター』も掛かっています。それが、『大卒学部問わず』フィルターです。リクナビとかマイナビとかに良くあるこういう奴ですね。
全くもって不思議なことに、日本企業は『大卒』という肩書(更にいうと新卒)には価値をおきますが、そこで何を学んできたのか?ということには、(特に事務職では)ほとんど関心を示しません。
『大卒』を採用する以上、そこで何を学んできたのかが重要だと思うのですが、どうもそういうことは問題ではないと考えられているようです。
『学歴』軽視が日本の競争力の低下に繋がるっているのでは
ではここで、『本物の学歴フィルター』を利用している太平洋の向かい側の国の就活事情について見てみましょう。
うーん。徹底していますね。何でもかんでも、洋モノが素晴らしいとは思いませんが、わたしの過去の経験と照らしあわせても、学ぶべき点は多いのではないでしょうか。
わたしが新卒で就職した某SIerでは、合同研修が3ヶ月、その後部門別研修が3ヶ月間ありました。合同研修では、情報学部卒業生からわたしのような会計専攻卒業生まで、全員仲良く並んで『プログラミング』『簿記』をお勉強していましたが、今考えれば恐るべき非効率です。
結局、大学で学ぶことが将来の生活設計に何ら影響を及ぼさないので、学生はまともに勉強をしない。そして、学生がまともに勉強をしないから、企業は一から教育をする必要がある。そして大学は、『何かを学ぶ場』ではなく、『学力を保証する場』にしかならない。何だか色んな歯車が噛み合っていませんね・・・。
L型だのG型だのを考えるのも結構ですが、学びと働きの連動は、色々な方法で考えていく必要があるんじゃないかな、と思ってしまいますね。
ではでは、今日はこのへんで。
追記
就職活動のちょっとした裏技をまとめてみました。良ければ是非!