ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

ポケモンGOとは何か?良くわからなかったので調べてみた

07/22:祝ポケモンGO配信開始!

こんにちは、らくからちゃです。 

生まれて初めて買ってもらったゲームは、ポケモンの赤でした。最初に選んだポケモンがゼニガメだったこと、トキワの森で一生懸命ピカチュウを捕まえたこと、カスミお姉さんにドキドキしたことは今でも思い出します。人生で一番思い出に残っている漫画は?と聞かれたら、やはりこの作品ですね。

ポケットモンスタースペシャル(1) (てんとう虫コミックススペシャル)

ポケットモンスタースペシャル(1) (てんとう虫コミックススペシャル)

 

 まさに、人生をポケモンとともに過ごしてきた世代ですので、いまだにポケモンのニュースが出ると『ほほう』と見てしまいます。

 

そういや、世間では『ポケモンGO』の話題で持ちきりですね。

先日の七夕の日より米国でサービスが開始されましたが、もう既に大変な人気になっています。

6日夜に米国のiOS及びアンドロイド向けアプリストアで公開されたポケモンGOは、わずか5時間でチャートの1位に浮上。これは今年最大のヒットとされるモバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」の3分の1以下の時間だった。

その後もその勢いは衰えず、SimilarWebのデータによると7月10日時点で、ポケモンGOのデイリーアクティブユーザー数はツイッターに匹敵する状態となっている。

ポケモンGOが米国で大ヒット ツイッターに匹敵する利用者数 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

文章では分かりづらいかもしれませんが、このグラフを見て頂ければ、どれだけ凄いことなのか分かりやすいと思います。

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(  Д ) ゚ ゚

上記グラフは、アンドロイドにインストールされ、実際に利用されているユーザーの比率を示したものです。開始数日で、もう既にtwitterを上回る勢いで成長を続けております。その結果、何が起こったのか?

ストップ高、ゲットだぜ!( ´∀`)bグッ!

なんと一日で、任天堂の時価総額が6,000億円増えました。この勢いのまま、明日以降更に伸びる可能性もあります。いやー、すごいすごい。

 

・・・でも何が凄いんだ、これ(´・ω・`)

 

僕が現役のポケモントレーナーだったのは、もう随分と過去の話になってしまいました。いまいち『ポケモンGO』が何なのか?アメリカでなぜ大ウケしているのか?そもそも、どんなゲームなのか、さーっぱり分からないので、ちょっと調べてみました。

ポケモンGOとは何か?

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忙しい人のためにひとことでまとめちゃうと『位置ゲー』です。公式ホームページからの引用になりますが、こんな感じのゲームです。

『Pokémon GO』は、位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームです。
このゲームはモニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができます。

元々『ポケットモンスター』シリーズは、ポケモンの交換やバトルといった要素によってプレイヤー同士が繋がる、ゲーム内で閉じないことを大事にしてきたゲームです。
『Pokémon GO』は、そんなポケモンの世界を更に拡げ、これまで以上にリアルとバーチャルを行き来しながら楽しむことのできるゲームになります。

『Pokémon GO』は、AndroidとiOSにて、2016年サービス開始予定です。
基本プレイは無料、アイテム課金有りのサービスを予定しております。

乱暴にまとめると、ピカチュウをゲームの中のトキワの森で探すんじゃなくて、日比谷公園とか明治神宮とか、リアルの世界を自分の足で歩いてポケモンを探す。そんな感じですね。 

あれ、何かこういった感じのゲーム、聞いたことありますよね?そう、Ingressです。ポケモンGOは、Ingressの開発運営元であるNiantic, Inc.が手掛けるプロジェクトとなります。

とはいえ、全てを丸投げしたわけでは有りません。同ゲーム専用のデバイスの開発には任天堂も加わりますし、ポケモンシリーズの音楽をずっと手がけてきた増田順一氏も加わります。さらにNiantic社は、Google社から生まれ、同社と非常に親密な企業です。

よって今回のプロジェクトは、

  • 任天堂株式会社
  • ポケモン株式会社
  • Google Inc

の最強タッグによる一大プロジェクトとなっています。

結局どんなゲームなの?

なんだか凄そうなことはご理解頂けたかと思いますが、実際にどんなゲームなのか?米国公式サイトから見てみましょう。

ポケモンを探そう!

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実際のリアルな地図の上に、ポケモンや、ポケストップ、ジムなどが配置されるようですね。

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ポケモンを捕まえるためのモンスターボールは、『ポケストップ』と呼ばれる場所で手に入るようです。これは、公共施設等に配置されると書かれていますね。

ポケモンを捕まえよう!

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ポケモンと遭遇!そうすると、カメラの映像を通じてAR(拡張現実)な世界で、ポケモンと対峙することが出来ます。ポケモンは、モンスターボールを指で擦って投げつけて捕まえるみたいです。これを見る限りだと『バトル』の要素はなさそうですね〜。『サファリパーク』に近いイメージかな?ただ、時間帯の要素はあるみたいです。

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ポケモンといえばやっぱり図鑑!POKEDEXと言ううようですが、図鑑の完成がゲームの目標の一つとなるみたいですね。

バトルもあるぞ!

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バトルの要素ももちろんありますが、『位置ゲー』ならではの工夫があります。ユーザーは、赤・青・黄の3つのチームのいずれかに所属します。

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そして、『リアルなマップ上に存在する敵チームのジム』を攻略します。そして、倒すことが出来れば、そのジムを自分たちのチームのものとすることが出来ます。そういった『攻城要素』みたいなものもあるようです。

その他、かなり色々な情報が下記のサイトにまとまっていますが、最新情報は米国公式が良いでしょう。

プレイするのにどれだけお金がかかるの?

さて気になるのが、ゲームをプレイするのに必要な料金。最近では、ソーシャルゲームの課金で大変なことになってしまうひともたくさんいますので、ここを失敗してしまうと、大きなマイナスイメージにつながりかねません。

アメリカで現在行われている段階では、プレイそのものは無料ですが、アイテムを購入するのにお金がかかる仕組みになっています。中でも非常に興味深いのが『ルアーモジュール』というアイテム。

買って設置すると、30分間ポケモンが発生するようになるアイテムなのだそうですが、これを使ってお客さんを集めるお店まで発生しているようです(笑)。ちょっとした経済効果になっています。

このタイプのゲームの面白いところは、『プレイしているユーザーからお金を集める』ことだけじゃなく、実際にリアルでビジネスをやっている人たちにスポンサーになってもらうこともできるんですね。コンビニやスーパーなどとタイアップした戦略もできそうです。

日本ではいつから遊べるの?

どうです?なかなか面白そうだとは思いませんか??

でも7月14日現在において、まだこのゲームは、日本国内ではプレイすることができません。位置を使うゲームだけに、ただ作って配るだけではダメなんですよね。さらに、アメリカで大人気となってしまったため、サーバーの負荷も物凄いことになっています。

待ち遠しいところですが、7月13日にドイツでもサービスが開始されました。日本国内での対応も、着々と進んでいるようです。ポケモン生みの親の一人、増田順一氏もブログで、このように語っています。

ありがたいことに
非常に多くの方に
プレイして頂いて
感謝の気持ちでいっぱいです!

仮想のものを超えて
現実を豊かにする為に生まれたソフト
Pokemon GO

そして
日本のみなさん
欧州やアジアのみなさん
お待たせしています

 安定して
リリースできるまで
もうしばらくお待ちください

みなさんに
最高のものを
届けられたら幸いです!

増田順一 公式ブログ - Pokémon GOについて - Powered by LINE

もう少々待ちましょう!

リアルとネットの融合の先にあるもの

正直『Ingressが凄い』という話は、聞いていましたが、いまいち『陣取りゲーム』っていうのが良くわからなかったんですよね。

シンプルな要素でよく出来たゲームなんだろうなあというのは分かるのですが、ストーリー性という点では、少し分かりづらいゲームだった気がします。ポケモンGOはそこに、『ポケモン』という世界観が加わり、『ああ、そういうことがしたいゲームなんだ』というのが、広く万人に分かりやすいゲームになっているような気が致します。

さてこのゲーム、アメリカ中で大ヒットをしていますが、予想外の効果も生んでいるようです。下記のサイトから引用させて頂こうと思います。

【海外の反応】 パンドラの憂鬱 海外「これは日本の陰謀か」 ポケモンGOが米国社会に変化をもたらしたと話題に

まずひとつめがこちら。

そう、教会に人が集まってるんだよ!ほとんどのポケストップは教会になってるから。

モンスターボールを手に入れることが出来るポケストップは、教会などの公共的な施設に置かれるようになっています。その結果、普段はまるで宗教に関心のひとたちが、教会に押し寄せる大騒ぎに!

皮肉なもんだよな。多くの教会が昔ポケモンを悪く言ってたのに。

ポケモンのためにみんなが目指してる場所が、進化論を信じてない教会ってのがすげー面白いよな……。

いや全くだ(笑)。

さらに、ポケモン赤緑ではゲームの中の世界を歩き回っていましたが、ポケモンGOでは現実世界を歩きまわることになります。

ポケモンGOはアメリカの肥満問題を解決する、これ以上ない第一歩になるかもしれないってことかな?

How amazing! :-O

これはingressの頃から言われては居ましたが、歩きまわることによって、アメリカ人の肥満問題解消にも役にたつかもしれません。

警察「君、こんなところで何をやってるんだ」
俺「何って、ポケモンを探してるんでしょうが!」

しかしこれもingressの時から引き継いでしまったことですが、不法侵入の問題への懸念はあるかもしれません。

子供が外に出て、人と会話をするきっかけとしては素晴らしいよ。
他の子もやってれば話しかけやすいから。

最後に、このコメントを読んで、少し目頭が熱くなりました。

まさにこれがポケモンなんですよね。私が小学生の頃も、見知らぬ相手であっても『ポケモンをやっている』ということで仲良くなれた人は沢山居ました。校区や学年が違っても、共通の話題や趣味を通して色んな人と仲良くなれる。そんなことを教えてくれたのがポケモンだったような気がします

勿論、これから先、『ネットの外の世界』にゲームの空間が広がることは、色んな課題があるでしょう。色々なひとが参加する以上、何らかのトラブルも生まれるでしょうし、良くない影響も出てくるかもしれません。

ふと、わたしが中学生の頃に読んだこの本を思い出しました。

ポケモン・ストーリー

ポケモン・ストーリー

 

 ポケモンって、今まで常に順風満帆でやってきたわけじゃないんですよね。社会に与えた影響が大きかった分、いろんなトラブルにも直面してきた。でもその都度、生まれた課題をみんなで乗り越えていくことができた。

もし、いろんな課題を乗り越えて、世界の人が繋がることができたなら、もっと世の中は面白くなる。そんな気がする今日このごろでございます。

最後に、このゲームにかけた故岩田任天堂前社長の想いを引用させていただき、本記事のまとめと致します。

子どもたちの80%が運動不足と言われている現代。
一方の未来には、子どもたちが、家で機械を被りスクリーンに没頭している世界がある。
一方には、スニーカーを履いて、友達と街へ飛び出したくてうずうずしているような、未来。テクノロジーを否定するのではなく、活用し、Niantic はパートナーたちとそういう未来の可能性を探ろうとしている。それが子どもたちの見つめる世界を、未来を、変えることにつながると、考えているのだ。

岩田さんが最後に遺した落し子が、世界の子どもたちと一緒に世界へと歩き出すその日が、僕は待ちきれない。
ようやくいうことができる。ご冥福をお祈りします。子供がみんな家に引きこもったいたら、天国からは見えない。一人でも多くの子どもたちの笑顔が岩田さんのいるところから見れるよう、微力を尽くしたいと思います。

やっと発表することができた。岩田さんが逝去された時も、公にメッセージを書いたりできなかった。その数ヶ月前にはお会いしていたというのに、だ。 …

岩田さんについては、よければ下記の記事もどうぞ 

ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言

ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言

 

 ではでは、今日はこの辺で。