長年愛用してきたiMacが故障してしまいました。
既に、発売から7年、使用開始から6年近く経っている機種なので、そろそろ買い換えどきかなあとは思っていたのですが、いきなりのことだったので色々右往左往してしまいました。
パソコンは熱に弱いく、夏場に故障や不調を引き起こすことの多い製品です。もしかして、同じような人もいるかな?と思いましたので、ここ数日間行ってきたことをまとめさせて頂きます。どなたかのお役に立てば幸いです。
iMacが故障した?と思ったらやるべきこと
これはiMacにかぎらず、どんなパソコンについても言えることですが、『故障かな?』と思った時に真っ先にすべきことは、『故障箇所の特定』です。どこが故障しているのか?によって、取るべき対応策が変わってきます。故障箇所によっては、買い換えずに簡単な修理で対応出来る可能性もあります。
故障箇所として多い場所は、以下の様なところでしょうか。
- HDD/SSDのデータ破損
- HDD/SSDの物理破損
- メモリ
- マザーボード(Apple風にいうとロジックボード)
- CPU
- ディスプレイ
- グラフィックボード
発生している症状によって、すぐに分かる場合もあります。
わたしのケースでは、グラフィック機能に過負荷をかけるGephiでのソーシャルグラフの描画を行っている際に、画面の表示が乱れて、うんともすんとも言わなくなってしまいました。その後、マシンを再起動しても、プログレスバーが一定のところまで進むと、そこで処理が止まってしまう状況でした。
これは、グラフィックボードが正しく機能していない可能性が非常に高い状況です。まず、下記のサイト記載の手順を試してみました。
まずはセーフモードで正常に立ち上がることを確認しました。このモデルのiMacは、グラフィックボードなしでもCPU標準機能を使えば画面出力を行うことは可能です。ただパフォーマンスは悪く、画面の表示はカクカクします。
HDDのデータを確認すると、幸いすべて見えています。HDD/SSDにアクセス出来るのであれば、真っ先にデータの保全を行いましょう。マシンは買い換えれば済みますが、失ったデータは取り戻すことが出来ません。写真などの個人データについてはGoogle Driveで、その他のデータはTimeMachineでバックアップが取っていますが、やはりバックアップデータはなるべく複数持っておくべきです。ひとまずこのタイミングで再度バックアップを取得しておきました。
もしシステムデータが壊れているのであれば、OSを再インストールすれば復旧する可能性があります。HDD/SSDの故障であれば、交換の上データを復旧すれば今までどおり利用できる可能性がありますし、メモリのように交換しやすいパーツであれば、すぐ復旧できます。ただ、マザーボードやCPUなど交換が大変な部品だと大変です。
iMacは専用の部品が多く、修理にはかなりコストがかかります。
正直、この機種には思い入れも深いので、出来れば修理してあげたかったのですが、もうそろそろ買い替えどきかな・・・と思い、買い替えの方向で検討することにしました。
買い替え先の検討
さて、買い替えを行うにあたり、買い替え先として複数の候補を検討しました。検討したものは、下記3機種
- iMac Late 2015(最新機種)
- iMac Late 2013
- mac mini 2014
現在のマシンは何の不満もなく、Macも長い間使っていて慣れ親しんでいますので、Macの機種から乗り換え先をしぼりこみました。
iMa Late 2015
まず検討候補に入れたのは、最新機種であるこちら。
Apple iMac (Retina 5K Display 27/3.2GHz Quad Core i5/8GB/1TB/AMD Radeon R9 M380) MK462J/A
- 出版社/メーカー: アップル
- 発売日: 2015/10/14
- メディア: Personal Computers
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むう、21万円か・・・。ちょっとお高い。また、画面が綺麗なのは魅力的ですが、5Kは正直必要ないかなーと思うんですよね。また固定ディスクがHDDなのもちょっと頂けない。
27インチにはそこまで拘りがありませんが、2011年モデル以降のマシンではメモリの増設出来るのが27インチモデルだけなんですよね。また使い慣れたサイズなので、変わるのも少し不安なので、27インチ縛りで見てみることにしました。
iMac Late 2013
次に見つけたのがこちら。
APPLE iMac 27"/3.2GHz Quad Core i5/8GB/1TB MD096J/A
- 出版社/メーカー: アップル
- 発売日: 2012/12/30
- メディア: Personal Computers
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現行機種より4世代新しく、最新機種より5世代ほど古い機種。ただ画面以外のスペックはあまり違いがない気がするんですよね。ちなみに、購入時点でのお値段は18万円ほど。3万円差で、画面はショボくなるがSSDは付いてくる。個人的には悪く無い。
mac mini 2014
あともう一台。現在利用しているiMac Late 2009モデルって、ターゲットディスプレイモードという外部ディスプレイとして利用する機能が付いてます。
これを利用して、iMacなどディスプレイのついていないマシンの外部ディスプレイとして利用し続ける方法もあります。
APPLE Mac mini (2.6GHz Dual Core i5/8GB/1TB/Intel Iris) MGEN2J/A
- 出版社/メーカー: アップル
- 発売日: 2014/10/21
- メディア: Personal Computers
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たとえばこちらのMac miniを購入して外付けディスプレイとして利用する方法も考えられます。これなら8.5万円で済みます。・・・が、大幅なスペックダウンは免れず。ひとまず比較候補には入れてみます。
現行機に加え、上記3機種を表にしてみるとこんな感じですね。
iMac 2009(現行) | iMac 2015 | iMac 2013 | Mac mini 2014 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 15万円(購入時点) | 21万円 | 18万円 | 8.5万円 |
HDD/SSD | ※SSD:240GB | HDD:1000GB | SSD:256GB | HDD:1000GB |
メモリ | ※12GB | 8GB | 8GB | 8GB |
CPU | Core i5 2.66GHz Quad |
Core i5 3.2GHz Quad |
Core i5 3.2GHz Quad |
Core i5 2.6Ghz Dual |
グラフィック | 512MB (RADEON HD 4850) |
2GB (Radeon R9 M380) |
1GB (NVIDIA GeForce GT 755M) |
Intel Iris Graphics |
モニタ | 27インチ | 27インチ 5Kディスプレイ |
27インチ | なし |
消費電力 | 365W | 240W | 214W | ? |
備考 | モニタの外部ディスプレイ化可能 | 画面が綺麗 | SSDはカスタマイズ仕様 | 外部出力で利用 |
※価格は全て2016/07/17時点でのAmazon確認結果
※スペック等はこちらを参考 iMac (インテルベース) - Wikipedia
CPUはキャッシュサイズなど、メモリも転送速度など、細かく違うところは有りますが、日常的な用途で使用するのであれば、2013年モデルも2015年モデルも大差ないのかなあ?というのが正直な感想です。綺麗なディスプレイも、わたしがヨドバシで見た限りでは、実感できませんでしたし・・・。
というわけで、今回はちょっと古い型にはなりますが、2013年モデルにしてみました。
利用開始まで
決まったら、あとは行動あるのみ!注文してから使うことが出来るようになるまでもまとめて見ました。
- 7月13日夜 ・・・ 注文
- 7月14日夕 ・・・ 発送
- 7月15日朝 ・・・ 到着
早ッ!( ゚д゚)
いやいや、最近のインターネットショッピングは爆速ですなあ。特に『お届け翌日便』などは使っていないのですが、実質翌営業日には受け取ることが出来ました。
幸い旧iMacは生きていましたので、こんな感じに並べてシステム移行をすることに。
新しいマックが届いたので並べてみた pic.twitter.com/5YUzIpJzLU
— らくからちゃ (@lacucaracha) 2016年7月15日
MacOSXには、標準で『移行アシスタント』という機能があり、インストールしたプログラム等も含め、全てのデータを新機種に引き継ぐことが可能です。
ただこの機能を利用するにはOSのバージョンが一致している必要があるんですよね。旧機種は、最新までバージョンアップをあてていましたので、新機種も最新の El Capitanまでオンラインでバージョンアップ。回線が弱いので、この作業が3時間ほどかかりました。
その後、移行アシスタントを旧機種で起動し、新機種でも起動。どれくらい実際に掛かったかはわかりませんが、少なくとも5時間後には200GBほどのデータが全て移行出来ていました。
その後、いまこうやってブログの更新をしていますが、全くいままでと変わりありません。妻に操作してもらい、確認して貰いましたが『すっごい早くなった気がする!!』と言っていました。スペックはそんなに違わないのにな、何でだろう。まあ遅くなってなければそれでOKです(笑)。
なお、古いiMacについては、中古の買取が出来るみたいなので、いま平行して申し込みをしています。こちらについては、また別途。
最後に
今回の切り替えは、データが生きていたので、非常にスムーズに行うことが出来ました。この季節、パソコンの不調は本当に多くなります。いざといった時のためにも、きちんとバックアップだけはとっておきましょう!