ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

いま話題の個人間送金サービスを比較してみる(Line Pay,Kyash,paymo)


こんにちは、らくからちゃです。

最近、色んな新サービスの記事を読んでいると『個人間送金』に関する分野が盛り上がっています。お金に関するテクノロジー、いわゆるフィンテックの分野では、iPadに取り付けて誰でも簡単にクレジットカード決済を出来るようにするSquareが人気を博しました。

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(出典:Square (スクエア)|スマホ、タブレットでカード決済)

こういったやつね!

最近、イベント会場なんかでも良く見るようになりましたね〜。屋台の物販などの数百円単位の支払は、本来クレジットカードとは相性が非常に良いんですよね。小銭の用意は、お客さんもお店も大変ですから。随分身近になったフィンテックですが、いま注目が集まっているのが、『個人間送金サービスの分野』。多くの企業が、いまこの分野で大乱闘を始めようとしています。

例えば、忘年会の集金ってすごく大変ですよね。役職ごとに異なる金額の支払を依頼して、お釣りもちゃんと用意して、払ってくれていない人には督促をして・・・、徴収漏れがあれば数万単位での赤字になりかねません。多くの新入社員が年末に神経をすり減らす作業です。

銀行振込にしてもらう・・・という手もあるかもしれませんが、振込手数料もかかりますし、支払の反映にも時間がかかるし、誰が幾ら払ってくれたのかのチェックも必要です。そこで、

  1. 支払金額をこちらから指定して請求出来る
  2. 手数料無料で支払が出来る
  3. リアルタイムに支払状況が分かる

そんな『個人間送金サービス』がいま盛り上がりつつあります。勉強がてらに、それぞれのサービスを整理してみました。どなたかのお役にたてば幸いです!

Line Pay

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LINE Pay

まずはこの分野で一番の『老舗』のLINE Pay。2014年12月からサービスを行っております。

  • 登録した銀行口座から自動引落
  • コンビニ支払い

でLINE上に現金を入金します。そして入金したお金は、LINEの友達に送ることが出来る。という仕組みです。料金は、

  • 入金・・・無料
  • 送金・・・無料
  • 受取・・・無料
  • 出金・・・200円

です。送金や受取単位ではなく、出金単位での手数料なので、まとめて出金すればほとんど気にならないレベルですね。ちょっとした立替金やワリカンの支払をするのには非常に便利そうなサービスですが、非常に残念なのが、

本人認証がめんどくさい(´・ω・`)

ことなんですね。こういった送金サービスはマネーロンダリング予防などの観点から、お金を送る側も受け取る側も本人確認が必要です。お金を送るには『本人名義の銀行口座が紐付けられている』か『免許証等での本人確認』が必要になります。わざわざワリカン代払うためだけにそんなことしたくないですよね?

またサービスの性質上仕方ないのですが、LINEユーザー間同士でしかやりとりが出来ないのもマイナスポイント(LINE教えたくない場合もあるでしょうし)

LINE上のお金は、銀行口座に振り込んで貰うこともできる他、専用のカードを発行すればJCB各加盟店で利用出来ます。その時のポイント還元率は驚きの2%。さらにキャンペーン等でもっと増えるときもあるので、高還元率カードとして普及させてから再挑戦を狙っているのかもしれません。

paymo

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paymo (ペイモ) | わりかんを思い出に

こういうサービスは、とにかく手軽に利用できるようにしないと普及は難しいんですよねー。そこを踏まえて、2017年1月19日に発表された新サービスがpaymo。

請求したい金額を指定して、発行されるURLを送る。そしてアプリをインストールしてもらえれば、クレジットカードで請求された金額を支払うことが出来ます。個人情報の登録は不要です。

  • 入金・・・無料
  • 送金・・・無料
  • 受取・・・無料
  • 出金・・・200円

についてはLINEと同じですね。

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さてLINEが苦しんでいた『個人情報登録のハードル』については

そんなのありかよ!( ゚д゚)

と言いたくなる方法で乗り越えています。本サービスでは、支払依頼の際に『レシートの撮影』が必須。なんでそんな面倒なことを・・・と思いましたが『このサービスはあくまで建て替えて貰った費用の返済をお願いするものであって個人間送金には該当しない』という、素人には良くわからない法律の隙間をかいくぐって『個人情報登録問題』を解決しています。

ただそういった建前であるがゆえに、純粋な個人間送金には利用できない仕組みのようですね。

Kyash

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Kyash - Rediscovering Payments

で、更にもう一段上の裏技を思いついたサービスが2016年12月14日に発表されたKyash。現在クローズドβ中なのですが、

  • 三井住友銀行
  • 伊藤忠
  • 電通

と日本を代表する大企業から10億円近い資金を調達した今一番の注目株です。クレジットカードで入金し、アプリ上で支払をするところは他のサービスと同じなのですが、

  • 入金・・・無料
  • 送金・・・無料
  • 受取・・・無料
  • 出金・・・不可

と受け取ったお金は、現金として引き出すことが出来ません。

お前は何を言っているのだ?(゚Д゚)

と思われるかもしれませんが、実はここがポイント。じゃあ受け取ったお金はどうなるのかというと、Visa加盟店で支払として利用出来ます

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つまり建前としては『ギフト券をプレゼントしただけ』というのに近い動き。確かに現金化できないのはデメリットですが、VISAの支払に使えるのなら、ほぼ現金と同じだけの価値があります。またクレジットカードとして使って貰えば加盟店から手数料を徴収できるため、支払う側にも受け取る側にもコストは生じません

『たかがワリカンの支払に、こんなアプリ使う奴いるのかねえ...』という声もありますが、この仕組みは、もっと先を見ているんじゃないかな?と思います。

このシステムが普及すれば、ネット上でお金を受け取ることがより簡単になります。そうすると個人でちょっとした副業をするときにもクレジット決済でお金を受け取ることが簡単にできるようになります。

匿名で代金を払うにはAmazonギフト券が一番

さて色んな送金方法をご紹介しましたが、個人間でちょっとしたお礼を渡すには、『Amazonギフト券』を利用する方法があります。この方法は、

  1. Amazonを日常的に使う人にとってはほぼ現金と同じ
  2. ネットに繋がりさえすればすぐに送ることが出来る
  3. 手数料は不要
  4. アプリのインストールも不要
  5. 住所確認・免許証の登録等はお互い不要

のメリットがあります。使い方は超カンタンです。まずはこちらから下記ページへ移動してください。

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金額を指定し、受取人のメールアドレスを指定すれば、即クレジット決済でギフト番号が相手に送られます。相手のメールアドレスが分からない場合、自分のアドレスを指定し、一旦自分のメールで受け取ってから相手に送ると良いでしょう。

受け取った後は、Amazonのページより『アカウントサービス』→『ギフト券の登録』とすれば、登録した金額をAmazonでの支払に使えます。ネットをよく利用する人に対して、ちょっとした額のお礼を送るにはちょうど良い仕組みです。他にもSPIKEやPaypalなど、以前から存在するサービスもあります。また実際にモノのやりとりが生じるのであればメルカリやラクマなどのフリマアプリを使う方法もあります。

インターネットの普及を通して、今まで考えられなかった小さな需要と供給をマッチングすることが出来るようになったものの、『支払』はビジネスの世界における『ラストワンマイル』となっております。個人間の『マイクロペイメント』の活性化は、個人間の『マイクロビジネス』の活性化に繋がる可能性を秘めています。

シェアリングエコノミーの進展と共に、今後の展望に期待したいところですね!

ではでは、今日はこのへんで。