こんにちは、らくからちゃです。
ポケモンGOがリリースされてから、一ヶ月が過ぎましたが、皆さん進捗いかがでしょうか?こちらは、レベル16/捕獲数57で色々限界を感じ停滞中です。
ひところよりは、ポケモントレーナーの数も随分と減ったような気はします。ただ未だに信号待ち中や電車の中などで、ふと隣になった老若男女が、一生懸命モンスターボールの投擲作業にいそしんでいるのを見ると、ポケモンのコンテンツパワーって凄いもんだなあと改めて実感させられる日々です。
まさに国を上げた一大ブームとなったポケモンGOですが、日本でのリリース前から『歩きスマホ』による危険性が繰返し指摘されてきました。未だに電車に乗ると『位置情報を使用したゲームの操作で転落など思わぬ事故が...』といったアナウンスを耳にします。
歩きスマホの危険性については、もうミニにタコが出来るレベルで聞いてきましたが、実際どれくらい危険なんでしょう。そこで色々と調べてみたのでまとめてみました。
歩きスマホでの事故件数
(出典:東京消防庁<安全・安心><トピックス><歩きスマホ等に係る事故に注意!!>)
上記は、東京消防庁管内で、歩きながらまたは自転車に乗りながら、携帯電話・スマートフォン等に係る事故のデータを集計したものになります。上記は氷山の一角なのでしょうが、広い東京都の中で発生した件数にしては、随分と少ないような気がします。
比較対象としては不適当かもしれませんが、『東京都で救急搬送ってどれくらいされてるの?』という点についての参考までに、熱中症で運ばれた人の推移がこんな感じ。
(出典:東京消防庁<安全・安心><トピックス><熱中症に注意!>)
熱中症は歩きスマホの150倍以上危険!!!!!
いや勿論『歩きスマホなんて大したことねーから注意するほどのこともねーよ』ということが言いたいのでは有りません。歩きスマホも注意しなきゃいけないし、熱中症も注意する必要があります。
駅でホームに落ちるのは誰だ?
先ほどの東京消防庁のページを見ていると、こんな資料もありました。
事故の発生は、駅で多く起こっているようです。確かに、電車に乗っていると、『転落などの危険が』と注意を促すアナウンスは良く耳に入りますよね。こういった事故。実際に、どれくらいの件数になるんでしょうか?
(出典:ホームにおける人身傷害事故の件数)
酔っぱらいは歩きスマホの100倍近く危険!!!!
まあ実際には、『その他・不明』の中にもいくらか混ざっているんでしょうけど、それでも酔っぱらいが圧倒的に危険なのは違いないでしょうし。駅員さんに絡んで暴力沙汰になるのもだいたい酔っぱらいですし。
ふと思うのは、『歩きスマホ』が絡んだ事故って、センセーショナルに報道されがちな気がするんですよね。確かに、こういった事故は痛ましいものであります。
ただ実際に発生している過去の死亡事故を見ていると、多いのはやはり酔っぱらい。年間平均して7人が飲酒の上転落し、死亡事故につながっている。
『歩きスマホによる転落事故』と比べると、あまり広く報道されていない気もするのですが、こういった事故が多いことは(出来ればシラフのうちに)もう少し伝えていってもいいんじゃないのかねえと思うんですよね。
街でよくぶつかる人のタイプ
また、こういった事故につながらなくとも、ぶつかりそうになったりして不快な思いをした人から、『やめて欲しい』という声もよく聞きます。
有村架純が可愛い
実際に、どれくらいの人が、ぶつかったりぶつかりそうになったりしてるんだろうなあと思って調べてみた結果がこちら。
- 相手にぶつかられそうになった 56.2%
- 自分がぶつかりそうになった 33.7%
- 相手にぶつかられた 12.2%
- 自分がぶつかった 4.5%
(出典:「歩きスマホ」に関する調査)
数値だけみたら、多いなあと思わなくもないのですが、『歩きスマホ』関係なく、街でぶつかりそうになる確率もこれくらいにはなるような気がします。危険性を示すのであれば、『非歩きスマホ』との比較結果が欲しいところです。
だいたい普通に街なかを歩いていても、危ないなあと思うひとは居ます。個人的に『ぶつかりそう』になるのは以下の3タイプでしょうか
猪突猛進系おじさん
相手が避けて当たり前と思っているおじさん。正面突破を試みるタイプも居るが、『俺は急いんで居るんだ。何ちんたらしてるんだ。さっさと行け』と後ろからかき分けてくるタイプも有り。ただ普通に歩いているだけなのに文句まで言ってくる場合もあり危険。
コーナリング系お兄さん
コーナーをアウト・イン・アウトで攻めてくる系のお兄さん。何を急いでいるのか、死角になる場所から、猛スピードで走ってくるので、衝突すると本当に危険。でもなぜか、ぶつかったこっちが悪いことにしてくるのが大変不思議。
西部警察系お姉さん
なんかすげー横一列になって歩いている人たち。ただでさえ通行の妨げになっている上、おしゃべりに夢中で、基本的に前は見ていない。しかも、後ろを歩いていても、時たま意味不明な理由で立ち止まるため行動が予測しづらい。
だいたい、こういったタイプの人たちと良く衝突しそうになるんですよね。この方々の共通点は『避けるつもりがない』ことでしょうか。視野は狭くなっているかもしれないけれど、一応避けるつもりのある『歩きスマホ』な皆さんのほうがよっぽどマシな気がするんですよね。
歩きスマホよりも危険なもの
繰り返しになりますが、何も『歩きスマホより危険なものは沢山ある。ゆえに、わざわざ騒ぐほどのものではない。解散!』なんて言いたいわけじゃありません。少しでも危険があるのであれば、リスクは可能な限り減らすべきでしょう。それに色んな統計結果は、注意を促した上での結果ですので、注意を辞めればもっと違った結果になるかもしれない。
中には、『罰金を取るべし!』『鉄道事業者はもっと積極的に対策すべし!』と主張しているひとも目にしますが、正直そこまでやることあるのかなあというのが、個人的な感想です。
ポケモンGOリリース前は、『交通事故が増えるのでは?』という話もよく耳にしました。が、実際に7月度の事故発生件数を見ていると、今年は前年比マイナスだったんですよね。
(出典:統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103)
関連する交通事故や取締件数も増えていますし、実際に危険な目にあったひとには、ご愁傷様ですと言うしかないのですが、単純に数字を見る限りでは、ちょっと過剰反応のような気もします。
しかし、数字の上では少ないものの、相手を避けることの出来ない視覚障害者にとっては、『歩きスマホ』は日常的なリスクとなっています。
女性が音を立てていた理由について、校條さんはこう記している。
「障害者リハビリ施設に勤める妻によれば『視覚に障害を持つ人は周りに自分の存在を知ってもらうため、白杖で点字ブロックをたたいて音を出している』とのこと。スマホの画面に夢中の人も気づく可能性が高くなるが、杖でたたいて歩く理由を知っている人はどれくらいいるだろう」
今年7月中旬、この投書を写した画像がツイッターにアップされると、「健常者の方の理解が広がることを願っています」「怒鳴った方も知ってたら大声を出さなくても済んだかもしれない」といった声が次々にあがった。このツイッター投稿のリツイートは1万8千を超えている。
2年たった今話題になっていることについて、校條さんは「すごくうれしいのとともに驚いています。話題になるということは、2年たってもそれほど浸透していないということですから」と話す。
もう、読めば読むほど胸の痛くなる話です。車内放送も、同じ内容をただ繰返し流すんじゃなくて、こういったことを広めるのに使ってほしいな、と思います。例え、数字として少なかったとしても、こうした他に回避策のない弱者に対しては、もっと国や社会として取り組んでいく必要があるでしょう。
ただデータを眺めているだけでは、分からないことも有ります。とはいえ、『大多数の気分』で物事が動いてしまっては、そのほうがよっぽど危険なもののような気がします。まずはデータを見る。そこに上がってこないものを考える。そして、有効な対策を考える。そうやって『視野を広げる』ことが大事なんじゃないのん?と思う今日このごろです。
ではでは、今日はこの辺で。