こんにちは、らくからちゃです。
今月は頭から色々お仕事が立て込んで、二徹になったり、朝6時半の新幹線にのって日帰り出張をし、23時くらいに帰宅するなど、中々アグレッシブな働き方をしておりました。
(※画像はイメージです)
あれ?これってもしかして死ぬんじゃないの?と思っていたところ、消費税増税対応として準備していた各種案件がお流れになり、どっと余裕が発生致しました。安倍ちゃんまじグッジョブ!
そんなわけで、二週間ほど、ほぼ定時退社を決め込むことに成功致しました!!
弊職は、裁量労働制対象者ですので、沢山残業してもお賃金は増えません。40時間のみなし残業込で35万5,000円でございます。休日出勤をした時と、22時以降の勤務については若干お手当が出ます。その為、20時位に切り上げて土日に出て働いてみたり、どうせやるなら24時までやったるわ!!と粘っていたこともあったような。。。
でもやっぱり、そんな端金に釣られてダラダラしているよりも、さっさとお家に帰ったほうが良かったような気が致します。
久々に余裕のあるワークスタイルを取る中で、当たり前すぎるかもしれないけれど、改めて気がついたことが何個かありました。またブラック労働の暗黒面に落ちてしまった時に振り返るために書き残してみたいと思います。
残業は連鎖する
『働けど働けど猶わが仕事減らざり。じっと作業日報を見つめる。』
忙しい時は、そんなことを思いながら過ごしておりましたが、残業って連鎖的に増えていく傾向があるんですよね。
まあ最初は、ちょっと頑張って見るかな〜くらいの気楽な気持ちで始めるんですね。
でも、実際にやってみると、全然ちょっとじゃなかったりする(笑)。しかも、みんな家に帰っているので、自分で調べながらやるしかない。焦って終わらせようとすると、たいてい非効率で残念な成果物になってしまう。そして、一波乱を招くことになります。
- 大事なところが何か抜けている
- 他の人には理解不能な形になっている
その結果、その仕事に関連する他の仕事も、『もうこれは君にしか出来ないよ』と言われ、どんどん抜け出せなくなります。まさに悪循環に陥ってしまいます。
残業は仲間を呼ぶ
あと、関係のある仕事だけじゃなくて、全然関係のない仕事も残業は呼び寄せるんですよね。
定時後も会社に残って仕事していると、だいたい同じようにやっている人が居ます。そして、『ちょっとだけ教えて欲しいんだけどさー』なんて言われます。これも大抵の場合ちょっとではありません(笑)。そして、関わってしまったが最後、悪循環のループに陥ります。
更に質が悪いことに、同僚にせよお客さんにせよ、そういう風に言ってくる人は、残業することが当たり前だと思っている人が多い。なので、平気で『大丈夫、明日の朝イチで確認できればいいから!』とか言ってくるんですよ。
いやー、全然だいじょうぶじゃねえっすよ。もうお家に帰る時間っすよ。そういうことが習慣化してくると、『あの人は、定時後でもお願いしたらやってくれる人だよね』と便利なふうに思われてしまいます。
残業はしないと不安になる
あと、それでも残業の連鎖を止められない理由のひとつに、『いまやっておかないと、明日はもっと忙しくなるかも』という予想があるんですよね。
忙しい時って、雪だるま式に仕事が増えていくことが有ります。そういった状況では、なるべく早め早めに手を打っておきたい、そう思うのは不思議な事では有りません。
でもそれは、定時の中で仕事が終わる時にやるべきです。そうしなかったから、悪循環が加速してしまっていたんですよね・・・。
かつて、偉い人はいいました。
何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」(マタイ6:33~34)
うん、明日のことは明日やればいいよね。
きちんと定時で帰ることが出来るようになると、『今日はどうやっても間に合わないし、下手なことするより明日ちゃんとしよう』と思うようになります。残業を続けていた頃は、ある意味スケジュールのコントロールを放棄していたんですね。とにかくいまやらないと・・・、そういう呪縛に捕らわれていたんだなあということに気が付きました。
残業は成長を妨げる
残業祭りから開放されて、改めて思ったんですけど、『忙しい』って最高のいいわけですよね。
忙しい時は、お仕事の出来栄えが60点くらいでも、『忙しいから仕方ないよ』と自分にも他人にも言いやすくなります。確かに、及第点ぎりぎりを取りながらでも、とにかく数をこなしていくことが必要なことはあります。でも、そういったやり方を続けていると、90点以上の取り方が分からなるような気がするんです。
例えば、使い回しの標準ドキュメントをもとに、ちょちょっと手直しをしただけの提案ばかり書いていたら、いざ本気の提案を書かなきゃいけないときに、どういう風に書くものだったのか、分かんなくなっちゃうんですよね。
一度、忙しさから開放されると、周囲は今までのように見てくれません。『今までは忙しかったからフォローしてきたけど、もう余裕もあるんだからこれくらい出来て当然だよね?』と見られます。
そしてそのとき、70点や80点しか取れないと、次のステップにつながるお仕事を回して貰えず、延々と『数をこなす』仕事しか出来なくなってしまいます。
残業はみんながしていると思い込むようになる
弊社は、フレックスタイム制なので、わたしは10:00に出社して18:30に帰宅していました。ずーっと残業ばっかり続けて、23時や24時に帰る日々を続けていると、みんなそれが当たり前だと思うようになっちゃうんですよね。
『働きすぎなのは、日本人全体の問題だからなー』なんて、個々の問題を全体の話にすり替えてしまう人も少なくありません。
ところがどっこい、18時頃の電車に乗ってもその人数は少なく有りません。下記は、通勤時間のピーク時間についての調査結果をまとめたものです。
(出典:首都圏の通勤混雑の2つの要因)
帰宅ラッシュのピークは、概ね18時頃であることがわかります。
実際に乗っている人をみても、特に層が固まっている(女性だけとかお年寄りだけとか)わけでもなかったように思いました。
その他にも、普通の時間帯に働いている人たちとの交流の接点が減り、まるで自分の働き方が当たり前のように思ってしまうんですよね。そして、疑問を抱かなくなるんですよね。
別の角度からの調査結果も見てみます。
(出典:残業時間の実態調査 2011 |転職ならDODA(デューダ))
年々残業時間は伸びつつある傾向にあるようにも思われますが、それでも『全く無い』と答えている人は、80時間以上よりも多い状況です。『みんなやっていることだから』と思うのは気が楽になるかもしれませんが、長時間労働が当たり前でないことは、頭の片隅に入れておいたほうがいいのかもしれません。
残業、ダメ絶対!
というわけで、定時退社を2週間連続して改めて気がついたことをまとめてみました。思い返してみれば、どれもこれも普通に働いていた頃には『ないわー』と思っていたことが、気がつけば『あるある』になっていたような気がします。
そもそも、会社と労働者は、労働時間内でお仕事をするという約束で契約しているはずです。会社は、終わらない仕事を押し付けちゃダメですし、労働者も必要以上に働く必要もないはずです。
個人的な意見なんですけど『残業ばっかしている人ってバカなの?仕事出来ないの?そんなに残業代がほしいの?他にすることないの?』と上から目線で見てくる人はあんまり好きでは有りません。 (わたしもいつもどちらかと言うとバカにされているほうですし。。。)
たまたま運が悪かった時もありますし、どうしても必要なときもあるでしょう。私個人の感情としては、遅くまで残って頑張っている人を、見捨てるようにさっさと帰るのは気分よくありません。
でも、そういった人のためにも、自ら率先して『定時で帰るのが当たり前の職場』を作っていくことが大切なような気がします。
そういや以前こんな記事をまとめさせて頂きました。
誰かが自分から『家族そろって晩ごはんを食べられる社会にしようよ!』と文化を変えていくことも必要なんじゃねえの?と思う、今日このごろでございます。
ではでは、今日はこの辺で。