こんにちは、らくからちゃです。
ここしばらく、気がついたら『iOS9の広告ブロック』の話で人気エントリーがずーっと占領されていましたね。わたしも、大した金額ではないのですが、広告スペースとしてこのブログの一部を提供し、お小遣いを貰っていますので、『へえ~』と思いながら色々と読みふけってしまいました。
わたしがブログを書き続けるモチベーションは、はてブでイカすコメントをたくさん集めて、『俺すげえええええ』と自己顕示欲を満たすことですので、広告収入が無くなっても、ブクマが貰える限りくだらないことを書いてるんじゃないかなとは思います。
それはさておき、今回の一連の話の流れを見ていると、『糞みたいな広告が綺麗さっぱり無くなったぜ。きゃっほおおおおい!!』という喜びの声をたくさん見ました。幸せそうで何よりですが、Google先生はあなたの行動履歴を監視しながら広告を提供しているわけで、普段糞みたいな広告ばっかり見させられているということは、あなたが見ているのが糞みたいなサイトなのでは?と思うんですよね。ええ、わたしも普段糞みたいなブログをよく見ているので分かります(笑)
一方、広告で収入を得ている方面のひとたちからは『広告での収入がなくなると、無料を前提としたWebサービスが維持できなくなる!』みたいなコメントが多く見られました。おもにこの辺かな
個人の感想としては、『じゃあ有料化したらいいんじゃね?』と思うんですけど、どうなんでしょう。
Googleの収益への影響について考えてみた
個人的に、今回の件で一番驚いたのは、GoogleAdwordsまでも非表示にしたってところですね。(参考:iOS 9のSafariで広告ブロック AdSenseとAdWordsが表示されない(アクセス解析Analyticsも) | SEO塾.com(覇道編))
GoogleAdwordsって何かというと、こんな感じで検索結果の上や横に表示されるテキストの広告のことです。(スクショは怒られるらしいので、リンクで)
こういったテキストベースの広告まで綺麗さっぱり消してくれるとのことらしいんですね。実は、以前Googleの収益構造を分析した時に分かったのですが、基本的にGoogleさんはAdsenseではなく、このAdwordsで稼いでいます。
ですので、Adwordsの無効化は、経営の屋台骨に関わる重大なピンチです。よって、色々な対応策がとられるかもしれませんね。ひとつは、下記の記事でも書いてみたとおり、Googleそのものが『広告ブロックお断り』の対応を行うこと。これは、Googleであれば技術的には難しくないでしょう。あともうひとつが、Googleそのものが『有料化』に向け進むことです。
Googleが有料化する日
『Googleが有料化って、どうやって利用者からおぜぜを集めるねん』 という声が既に聞こえてきそうですが、やるとするのであればユーザー個々人に対して課金をするのではなく、ネットワークプロバイダーに対して一括して課金するという方法が簡単で良さそうなように思われます。
現在、Googleの日本法人の売上高は3,000億円と言われています。一方、スマートフォンの契約数は、6,850万件だそうなので、単純に割り算すると、(参考:スマートフォン契約数および端末別の月額利用料金・通信量(2015年3月))月額365円くらいあれば、Googleのサービスは既存のレベルで維持することが出来そうですね。
勿論、上記の3,000億円には広告収入以外の売上も入っていますし、スマートフォンの回線契約だけで負担する必要もありませんので、もう少し安めに計算することも出来そうです。
この金額が、携帯電話料金に上乗せされ、払っていないプロバイダーを利用する場合は、なんらかの制限がかけられる。わたし、個人的には悪く無いと思うんですけど、どうでしょう?
良いサービスには課金したい
個人的な意見ではありますが、気に入ったサービスであれば『広告収入』なんていうあやふやなものでなく、ちゃんとした収益基盤でやっていって欲しいなあという思いがあります。ニコニコ動画もMoneyforwardも、はてなブックマークも有料登録して利用させて頂いています。
さすがに、何も付加価値が無いのであれば払おうとは思わないですけど、Googleも『検索結果を10件以上表示させたいなら有料会員で』とか始めれば結構儲かるのかもしれません。プロバイダーが一括して支払うモデルでもいいかもしれませんし、個人で支払うモデルでもいいかもしれませんね。
戦略としては、基本機能無料・付加機能有料で行うフリーミアムモデルでいけば、案外Googleもうまいこといくというかこの状況が長引けば、株主から『もっと稼ぎんしゃい』と怒られてしまうかもしれませんね。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
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気づけば、わたしが中学生くらいの時には、WinMXやWinnyを猫も杓子も利用していて、『iTuneseなんて日本で根付くわけがない』と言われていましたが、いまじゃ結構多くの人が『お金を払ってコンテンツを購入する』ことが習慣化されています。特に、スマートフォンで利用するサービスについては、携帯電話会社が料金と同時に引き落としが出来るようにするサービスが用意されていますので、結構『サービスにお金を払う』考え方は広がってきているんじゃないかなあと思う今日このごろです。
広告主はどこへ行く?
ただ、気になるのがいままで『広告を出していた人たち』の存在ですね。皆さんが『鬱陶しい』と言っていた『Google Adsense』や『Google Adwords』にも、それにお金を払って広告を出していた人たちが居るわけですよね。有料化が出来ればサービス提供者は別の活路を見出すかもしれませんが、今までAdwordsに広告を出していた人たちはどこに行くんでしょうね?
GoogleAdsenseやGoogleAdwordsは、ある意味では『広告らしい広告』でしたが、今後はブロガーによるネイティブアド的なものが増えていくのでしょうか。
本件は、下記のリンク内の記事で既に取り上げられていました(中々読み応えがありました)が、わたしも、さいとーさんと同じで、ネイティブアド的なものって余り好きでは有りません。ただ、時代の流れとしては仕方が無かったりするのでしょうか。
今後の広告はネイティブアド(記事広告)にシフトしていくでしょうね。ネイティブアドは記事と広告の中間だから分かりにくくてあんまり好きじゃない。 / “広告ブロック機能が広まっても広告の形が変わるだけ!ブロガー黄金時代が来る!? - …” http://t.co/VE9zTFkswb
— 齊藤貴義 (@miraihack) 2015, 9月 20
まあ、いつか依頼が来ても大丈夫なように、日々アンテナを高くして色んな知識を吸収せねばと思う今日このごろです。(たぶんこないけどw)
ではでは、今日はこの辺で