こんにちは。今日もまた暑いですね。
5月25日の14:28に、埼玉県北部で震度5弱の比較的大きな地震が有りましたが、皆様大丈夫でしたでしょうか?
ちょうどその時、わたしは東京のオフィスでだらだらお仕事をしていました。揺れよりも、一斉になり始めた『緊急地震速報』の音にびっくりしてしまい、避難どころじゃ有りませんでしたが、皆様いかがでしたでしょうか?
幸い東京では、ビルがちょっと揺れてるかも?って感じだったのですが、『果たしてこれは、地面が揺れているのか、それとも緊急地震速報の音にびっくりした人がビクッっとした結果なのか・・・』という程度で、特に被害というような被害は有りませんでした。鉄道各社は、点検のために、ダイヤが乱れたりして大変だったようですけどね。
正直な感想として
- 地震とほぼ同時に鳴らせても意味ないじゃん
- むしろ、こんなにデカい音出して、心臓止まったりする被害ってないんかな
と無意味な感想をいだきました。と、いうわけでちょこっと『緊急地震速報の音問題』について調べて見ることにしました。
心臓止まった人とかは居なかったワケ?
まあ、そんな人がいたら今頃ニュースになっているでしょうが、5月28日現在、そんな話はまだ上がってきていません。でも、もしかしてニュースになっていないだけで、もしかして本当は何人かいるのかも知れない。こういった時に、便利なのがtwitterのリアルタイム検索ですね。
うーん。ざっと見たところ、健康への影響が心配されるような事象は起こってなかったみたいですねえ。『心臓に悪い』とは言いますが、意外と人間驚いたくらいじゃどうにもならないもんなんでしょうか。ただ、多くの人がつぶやいているように、『大変不愉快な思いをした人が多い』というのは事実のようです。
緊急地震速報って、そもそも意味あるの?
今回の緊急地震速報ですが、わたしの勤めている茅場町のオフィスには、鳴るのとほぼ同時くらいのタイミングで、全員の携帯電話が大合唱をし始めました。
これは、2つの意味で問題があります。
- 音が大きすぎて、『びっくりすること』が『なにかすること』を上回る
- そもそも、そんなに直前に鳴っても何も出来ない
さて、緊急地震速報について説明しているDocomoのページを見ると、中々ナイスなジョークが載っています。
基本行動
びっくりしないでください。
地震が止まるまで頭を守ってください。
上から物が落ちます。頭を守ってください。
物が倒れます。気をつけてください。
物が落ちるところから離れてください。
物が倒れるところから離れてください。
いやあ、無理でしょ(笑)。
何の準備もない中、あんなに一斉になり始めて、びっくりするなという方が無茶な話です。というか、地震とほぼ同時に鳴っても意味がないんですよね。これって、どうやって配信されているんでしょうか?
緊急地震速報のしくみ
地震大国の日本には、全国に数多くの地震計が設置されています。気象庁では、そのデータを解析して、緊急地震速報を発信しているんですね。神戸出身のわたしは、学校の授業でお勉強しましたが、地震には『P波』と『S波』という2つの揺れがあります。
テレビの地震特集でもよく有りますよね?。初、カタカタカタカタと揺れて、そのあと荒波の中の小舟のようにグラグラグラグラするシーン。ざっくり言うと、カタカタがP波、グラグラがS波です。P波は、ものが押された時の動き、S波はものがねじれた時の動きということだそうです。
これを利用して、『大きな揺れ』が来る前に地震のだいたいの到着時刻と揺れが伝わるエリアが分かります。そこを狙って、緊急地震速報が発信される、ということになっています。
ところで、このP波とS波について、東大の先生が中々面白いプログラムを作っています。→ 実体波
今回の予測と結果
さて、緊急地震速報の結果については、かつて誤報が相次いだ反省からか、『発表時の予測』と『その結果』が発表されています。25日の地震については、下記になります。
東京には、発生5秒後くらいに揺れが伝わる予測が、実際には発生と同時くらいに揺れが伝わったようですね。わたしの感覚としても、緊急地震速報の鳴ったタイミングとほぼ同時くらいに揺れが始まった記憶があります。
ここで興味深いのは、当初15秒くらいで揺れが伝わるとされた範囲まで発表が為されたのは分かりますが、最初から5秒以内に揺れることが分かっていた範囲まで発表が掛かっていたんですね。
予測については、難しいことはわかりませんので、『頑張って精度改善してよ』と言うしかありません。ですが、『揺れてるのは知っとるわい!』という地域にも『ゆれまーす』と言う意味はあるんですかね・・・。むしろ、『携帯が変な音鳴らしてんなあ、どれどれ』とか言って、変なことに気を取られる方が危ないんじゃないでしょうか。
予想は外れることもありますので、なるべく広い範囲に情報を出すべきなのは十分わかりますが、もう少し、情報の伝え方には改善の余地があるのかもしれませんね。
ではでは、今日はこの辺りで