画質が悪いのはMP4変換のせい?
GaraponTVからAndroid端末に移した動画の画質がちょっと悪い気がしました。GaraponTV上は、TSファイルというMPEG2の高画質のデータ形式で保存されています。ところが、GaraponTVからAndroidへデータを移す際には、MP4形式への変換が必要な仕組みとなっているようです。そこで、MP4化せず再生した場合どうなるのかを確認してみました。
rtmpdumpの使い方
※ここから先は、コマンドラインでのPC操作ができる人向けの内容になります。
GaraponTVの動画データはReal Time Messaging Protocol (RTMP)という形式でやりとりされています。このタイプのデータであれば、RTMPDumpで保存することが出来ます。私はiMacを利用しているのでRTMPDump 2.4 binaries for OS X 10.7 Lionを利用しています。(Yosemiteでも動きます) また使ったことはないのですが、Linux版もあるようなので、OSに依存せず利用することが出来ると思います。
使い方は簡単、インストールしたら以下のコマンドを実行しましょう。
rtmpdump -n 接続先 -l 0 -y '対象ファイル' -o ファイル名
接続先は普通にIPアドレスを指定すればOK、ファイル名は好き名前で大丈夫です。ここでポイントとなるのはファイル名です。
まずは、ガラポンTVサイトから対象となる動画のウェブページを表示します。その後、HTMLのソースを表示し、「flashvars2.arg1」から始まる記載を探します。そうすると、'val&flv=00000000-00000000-00000000-2';などと記載のある個所があると思います。この、=以降が対象のファイル名となります。
ちなみにですがこの対象ファイルですが、ハイフンで3つに区切られておりますが、
- GTVID (番組を一意に識別するID)
- ログイン日時ごとに切り替わる番号
- 端末ごとの識別子
のようです。つまり、同じ日に複数のファイルを取得したい場合は1つめの部分だけを書き換えればよいのですが、この部分であればわざわざソースコードを見なくとも、ガラポンTVサイトの各番組のURLの引数で確認出来ます。
ちなみに取得に必要な時間ですが、概ね番組の再生時間と同じです。
で、折角苦労してDLしてみたのですが、MP4にする前でも後でもあまり画質に違いはありませんでした。。。
規約について
ちなみに、このデータの抽出ですが、GaraponTVの規約に抵触する可能性があります。
» ガラポンTV端末利用規約 全録機「ガラポンTV」 iOS、Android、PCで外出先から視聴可能
5.ガラポンTV端末を使って録画した番組が保存されているハードディスク内のデータを、他の機器へデータの移動や複写すること
まあ、データそのものを移動・複写したわけではなく、GaraponTVから出力されたストリーミングデータを保存したわけなのですが、規約的には想定された行為ではないでしょう。試してみられる際は、自己責任でお願いします。