ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

『見える化』とは『見せる化』『見られる化』である


こんにちは、らくからちゃです。

ここ最近、仕事が忙しくてブログを更新する暇もございません(´Д⊂グスン たまには息抜きで何か書いてみようかなーと思ったのですが、さくっと書きやすいのはお仕事の話なので、そんな話でも(息抜きになるのか・・・?)

弊社では、主に製造業様向けに業務システムの導入を行っております。最近はやりのキーワードですと、IoTとかビッグデータとか、あと『見える化』なんてキーワードがもてはやされた時期もありました。

弊社でも、ご多分に漏れず工場の色んな機械の稼働データをリアルタイムに収集して、次の経営戦略への一手が打てる!!なんてウリ文句で『見える化システム』の営業活動をしておりましたが、実際のところ何が出来るのん?というと、各設備の稼働状況を吸い上げて、グラフィカルに表示するところまでです。

吸い上げたデータをどう活用して、どのように改善に繋げていくのかはお客様次第なので、導入してみて何かの役に立つのかどうかは、やってみてのお楽しみ。

どれくらい効果がでるか?は提案をしている側としても未知数なので『どないでしたか?』と聞くのは、なかなかのワクワクとドキドキがあります。で、しばらく前に海外の工場に弊社システムを導入したお客様に、効果の程を聞いてみました。

 

お客様『すごいよ、生産性が2倍になったよ!』

 

ぼく『そりゃ凄い!で、どんなアクションをしたんですか??』

 

お客様『何もしていない。』

 

ぼく『何もしていない。』

 

『見える化』の価値

我々の提案しているシステムの謳い文句は

  1. 設備の稼働状況が分かるようになる
  2. それを元に課題が分かる
  3. それに対応すれば生産性が上がる!

といった塩梅に、あくまで『課題発見ツール』としての提案でした。ところが蓋を開けてみれば、特に何もしなくとも、見える化しただけで効率が改善してしまった!!

これ、いわゆる『ホーソン効果』ですよね。

ホーソン効果は、米国のホーソン工場で、労働者の作業効率の向上を目指すための調査から発見された現象であるため、この名がある(ホーソン実験)。調査は工場の何を改善すれば一番効果的かを調査の目的とした。その結果、労働者の周囲や上司が関心を高めることが、物理的要因以上に効果のあることが判明した。このように、人は一般的に関心を持つ人や期待する人の心に応えようとする傾向があるとされる。

ホーソン効果 - Wikipedia

つまり『きちんと設備の稼働効率がモニタリングされる』ということがわかった瞬間、いままでほったらかしにしていた現場の作業員たちが『こりゃ、きちんと仕事しないとダメだな』と感じて、マジメに作業しはじめた結果、これといったアクションを取らなくとも生産性が勝手に改善された。

特に、監視の目の行き届きにくい海外の工場でしたので、なおその効果が強く出たのでしょうが、教科書に載っているような事例が自分の身近なところで起こったのは、おもしろかったですねぇ。

『見える化』とは『見せる化』『見られる化』である

『見える化』のような仕組みは、なかなか事前に効果を予想するのは難しく、『それって何の役に立つの?』とよく言われます。本来の狙いからすれば、蓋をあけてみないと分からない部分も多いのですが、案外『放ったらかしにしない』だけでも効果があるケースも見られます。

これは職場の先輩からの受け売りですが、『見える化』って、『見せる化』『見られる化』だと思うんですね。

いままで月末の段階で、なんとなく業績が良くない・・・と適当に管理されていたものが、

  1. 誰が
  2. いつ
  3. どのように

オペレーションしたか、全てリアルタイムに確認できるようになる。それをもとに何かの改善を行うというよりも『見られている』『評価されている』という視線が、変える部分も多くあるようです。

友達の会社で、ネットの業務外利用への対策として、細かいフィルタリングを行うのではなく、イントラサイトにデカデカと『社内PCの操作記録は全て記録されています』と掲示しただけで、ずいぶんと不要なトラフィックが減った、なんて話も聞いたことがあります。

なんだかこう、何もかも監視されているような気がするのは落ち着かないですが、生産性の改善には、そのほうが良いのでしょうか。

ではでは、今日はこのへんで