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ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

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テレビで大流行の『電力自由化』がネットでは殆ど聞かないのは何でだろう?

ネット・IT 経済・社会


こんにちは、らくからちゃです。

出社前に、ぼけーっとテレビを見ていると、もう最近毎日のようにあるテーマが取り上げられています。

いま、家庭で利用する電気の電力会社は、東京電力や関西電力といった地域独占企業からではなく、自由に契約先を選べるようになるんですね。電気を全く使わず生活しているひとはごくわずかでしょうから、ほぼ全ての日本国民に影響する話です。実際に、我が家でもどの程度の影響があるのか、ちょこっと調べて見ることにしました。

電力自由化でどれくらい安くなるのかな

 自由化のメリットとして、価格競争が生まれ、電気料金が安くなることが期待できます。価格.comさんが、どれくらい安くなるのかをシミュレーションするサイトを作っていましたので、早速調べてみることにしました。

kakaku.com

そして調べてみた結果がこちら。

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へー。そういや、テレビなどでも言われていましたが、

  • 自由化といっても、地域別に契約できる事業者は決まっている(全ての事業者が全エリア展開しているわけではない)
  • 携帯電話の契約のように、1年・2年・5年などのスパンで何がお得かが変わる。
  • 料金だけでなく、ポイントなどの還元があったりする。

ということのようですね。しかし、年間8,000円の節約は、結構魅力的なように思われます。

心なしかネットでは話題になっていない気がする

ここ最近、テレビでは毎日のように見ている気がする電力自由化。でも、普段は節約だのライフハックだのの記事で溢れているネット上では大して話題になっていないような気がします

試しに調べてみたのですが、1月中に放映されたテレビ番組の番組表で、『電力自由化』というキーワードが含まれていたのは、BSなども含めて36番組。(参考:テレビ番組表の記録(東京) : Search Result: 電力自由化)ほぼ毎日のように聞くなあという実感は、概ね間違っていないような気がします。

一方、『はてなブックマーク』で電力自由化をタイトルに含む50ブックマーク以上記事は、今年に入ってからは1件だけ。勿論、はてブがインターネットの世論の代表、なんて言うつもりは更々有りませんが、twitterで話題になっているキーワードやブログに書かれている記事などを見ていても、あんまり目につくものは有りません。

似たような、というわけではありませんが、MVNOによる通信料金の節約が大盛り上がりになったのと比べると、大きな差があるような気がします。

アフィリエイトが無いのと関係ある?

そこでふと思って調べたのが、a8.netやValueCommerceなどの大手アフィリエイトサイト。登録しているサイトの状況によって、表示結果が異なるようですが、『ゆとりずむ』で登録しているサイトからは、関連する広告を見つけることが出来ませんでした。

また、『電力自由化』などのキーワードで検索してみても、それらしき広告を掲載しているのは、ウェブページは価格.comなどの超大手のみ。『アフィリエイトサイト』と言われる類のものは見つけることが出来ませんでした。つまり、インターネット上では、『電力自由化をキーワードとして稼ぐことが難しい』という状況にあるように思われます。

企業側が広告を出していない理由は色々とあるのでしょうが、元々利鞘が対して大きくないからなのか、あるいは利用者還元に回そうとしているのか。なんにせよ、一件で1000円~3000円程度の収入になるMVNOとは異なり、殆ど広告は出されていないように思われます。

テレビのCMとインターネットのアフィリエイトの違い

インターネットの『広告』について詳しくない方も居らっしゃると思いますので、簡単に説明させて頂きます。インターネットの広告は、大きく分けて

  1. 表示回数に応じて報酬が受け取れるタイプ
  2. クリックされるごとに報酬が受け取れるタイプ
  3. 契約が成立するごとに報酬が受け取れるタイプ

の3パターンがあります。

現状1番のタイプのものは余り有りません。2番のタイプでは、何の広告を表示するのかがページや読者の属性によって、自動的に決定されるタイプのものが主流です。3番のタイプでは、そして、アフィリエイトと呼ばれる自ら商品を選んで宣伝広告を行うタイプのものが主流となっています。

1番や2番のタイプでは、特に何も考えずに設置するだけで済みますが、3番のタイプでは、上手に宣伝する必要があります。そしてそれが出来ればより大きな収入を得ることができ、『ネットでがっつり稼いでいる人』の多くは3番のタイプをメインの収入源としています。

テレビのCMは、視聴率によって金額が変わるそうですので、1番に近いタイプかな?そのため、テレビCMは『番組をよりたくさんの人に見てもらう』ことが大切です。『広告主が嫌がらないこと』であれば、見てくれる人が喜びそうなことを放送するのが収入の増加につながります。例えば、土曜日の21時にひたすら日立の製品の宣伝をするニッチなニーズを狙った番組を作るよりは、世界中の面白スポットを紹介する番組を作り、沢山の視聴者を獲得し、合間にCMを流すほうが効果的です。

一方アフィリエイトでは、『商品を購入してもらう』ことが大切であり、『広告主が気に入られるようなこと』を書くことが重要です。ネットの『話題』の全てが広告で作られているというわけではありませんが、ここ最近、結構なウェイトを占めているんじゃないかなーと思うようになってきたんですね。発言力のある人が、どんどんと広告のついた記事を書いて拡散していく。TVでは、広告主に嫌われない範囲で『話題』を作っていけば良いのですが、ネットでは商品が売れるような『話題』を作る必要がある

なので、『買ってよかったもの』みたいな記事はいくらでも量産されますが、『買って損したもの』みたいな記事は書かれない。書かれたとしても、巧妙に別の商品を買わせようとするような内容が多くなるんですよね。

観測圏から抜けだそう

テレビや新聞などのマスメディアと違い、ネットは自由な発言が出来て、情報も権威や権力の影響を受けない。なんていう風にいう人もいますが、それは意識的にそういった行動が出来る人に限られてしまうような気がします。

 少し古いデータになりますが、2004年アメリカ大統領選挙の際に、民主党・共和党のそれぞれの主張を掲げるブログが、他ブログに対して行ったトラックバックの状況をネットワーク化した研究があります。

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(出典:The Political Blogosphere and the 2004 U.S. Election:Divided They BloggWWW.pdf

共和党が赤、民主党が青ですね。それぞれの陣営が、お互いの陣営の意見をより多く参照しており、同じ意見を持った人同士の中でコミュニケーションが取られていることがわかります。

ネットの空間も、自分の今立っている位置をきちんと考えながら使っていかないと、結局、権威や権力によって『洗脳』されてしまうリスクは非常に高いんじゃないかな、その可哀想な例が、いわゆる『ネトウヨ』と呼ばれる人たちなのかな、なんて思うんですよね。

ネットでは、双方向コミュニケーションが取れ、意見を支持している人の数が見える仕組みが『空気』を生みやすくなっているのかもしれません。自ら検索して調べてみたり、統計データを眺めてみたりせず、TwitterやFacebook、それこそ『ホッテントリ』など情報源が特定の『つながり』の範囲に限定される人は、ちょっと危険なんじゃないかな、と思うんですね。

情報の元ネタもそうですが、情報に対する評価も、結構コミュニティによって違っていて面白い。以前、議員が産休を取るべきか?というテーマが話題になっていた時、はてなブックマークでは肯定的な意見が、NewsPicksでは否定的な意見が主流はをしめており、『場』が違うとこうも違うものかと、感心してしまいました。

そう考えてみると、わたし自身も、情報源がかなり特定の範囲に依存しているような気がしてきました。『テレビで大流行の『電力自由化』がネットでは殆ど聞かないのは何でだろう?なんてタイトルつけてるけど、ネットって言ってもあなたの観測圏ですよね?』と言われればまさにその通りで、わたしの知らない場所で、もっと盛り上がっているのかもしれません。

流れてくる情報を受け止めるだけじゃなくて、もう少し自分から能動的に情報選択をするようにしたいもんだなあ。なんて思った今日このごろで御座います。

ではでは、今日はこの辺で。