ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

全部無料!証券会社の銘柄スクリーニングツールを比較してみる

こんにちは、らくからちゃです。

メインの資金は米国株・債券・REITなどの投資信託へ、余ったお小遣いで、気になる国内小型株を買い集める資産運用を行っております。市場で余り注目されていない小型株への投資は、リスクもあるけど業績に一喜一憂しながら中々楽しめます(๑•̀ㅂ•́)و✧

17年2月末現在、東京証券取引所には3,538社が上場しているそうです。勿論、一社一社調べることは出来ませんので、あらかじめ決めた条件を満たす会社を検索して、その中から投資する会社を決めています。

こうしたツールは、『スクリーニングツール』と呼ばれています。

インターネットで検索すれば、色んなサイトが出てきます。そうした物の中にも良いものもありますが、証券会社が提供しているものが機能が豊富でお勧めです。たいていのネット証券が、会員向けに無償のスクリーニング機能を提供しています

今まで色んな証券会社の口座を作ってきましたが、かなり会社ごとに特色があって面白いんですよね〜。今日はそんな証券会社のスクリーニングツールの特色を比較してみたいと思います。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

何も考えずに、会社名だけみて株を買う人はあまり居ないと思います。たいていの人は、売上高の推移とか、直近の株価の値上がり率とかを見ながら投資する対象を決めているはず。

分析の仕方を大雑把に分けると、

  1. ファンダメンタルズ分析
  2. テクニカル分析

に分かれます。

ファンダメンタルズ分析とは、売上高や純資産額など、会社の発表している財務諸表のデータやその予想値などを元に行う分析です。以前こちらの記事にも書いたROEの分析などがその代表例ですね。

テクニカル分析は、株価の値動きや取引量などをベースに、行う分析です。ポリシーは人それぞれですが、ファンダメンタルズ分析でその会社の持つ地力を確認しテクニカル分析で買い時を考えるのが一般的でしょうか。

証券会社ごとに、ファンダメンタルズが強い会社もあれば、テクニカルに力を入れている会社もあります。

それぞれの証券会社のスクリーニングツールについて、実際の操作画面を見ながら比較してみたいと思います。

1.シンプルで扱いやすい『マネックス証券』

まずはここ最近リニューアルしたマネックス証券から。検索条件の設定画面はこんな感じです。

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全体的に、ファンダメンタルズ分析系の指標は、予想情報や貸借対照表関連のものも多く、かなり充実してます。また検索条件も気軽に保存することができます。

検索結果の表示はこんな感じ。

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検索条件は5件まで指定が出来ますが、指定した検索条件からボタンひとつで並び替えが出来ます。検索条件や表示内容について、際立った特徴はありませんが、とにかくシンプルで扱いやすいのが特徴です。

 

2.検索条件・機能が豊富な『カブドットコム証券』

お次も比較的有名なネット証券であるカブドットコム証券。kabuナビというツールからスクリーニングが出来ますが、検索条件がめちゃくちゃ豊富です。f:id:lacucaracha:20170324015639p:plain

業種別の業種や決算月、株主優待の有無なんて項目からも絞り込みが可能です。検索結果も多種多様な表示が可能です。

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項目別の並び替えは勿論、日足・週足・月足ベースでのチャートでの表示なんかも出来たりします。検索条件と機能は豊富です。ただその分、全体的に操作がわかりにくいのと、たまにデータが古かったりするのが玉に瑕ですね・・・。

3.とにかく画面が美しい『GMOクリック証券』

お次は、ネット証券の中ではややマイナーな部類になりますが、GMOクリック証券という会社の提供しているツールも尖っていて面白いですよ。

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まずは検索条件。『何期連続黒字だったか?』などユニークな指標もありますが、前2つと比べるとかなり平凡・・・。

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表示結果は、並び替え項目を別途指定するというちょっと変わった作りです。それぞれ何日前のデータと比較するのか?など変わったことも出来ますが、表示条件が少ないのはマイナスですねえ。

GMOクリック証券のよいところは、画面の表示が非常に見やすく分かりやすいところです。またスクリーニングではありませんが、それぞれの会社の財務諸表のデータを非常に美しく表示する機能もあります。

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スクリーニングをしたあとに、踏み込んだ分析をするには良いかもしれませんね。

4.米国株に強い『SBI証券』

最後はネット証券の口座数トップ、SBI証券。こちらは会員数も多いので、利用されている方も多いのではないでしょうか?見慣れているかもしれませんが、改めてスクリーニング機能画面を見てみましょう。

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ちょっと特徴的なのは、並び替えに重み付けが出来るところでしょうか。検索条件としてはごく平凡ですねえ。

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検索結果の表示もまた微妙ですね。クリックひとつで自由に並び替えが出来ないのは残念。SBI証券については、注目すべきは『米国株』のスクリーニングツールです。

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日本株よりも検索条件が豊富やないですか(笑)。

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検索結果も、対象件数がどの程度になるのか分かりやすいですし、並び替えも項目別に自由に行なえます。これはなかなか便利そうです。

掘り出し物を探してみよう!

スクリーニングツールは、かなりその会社の個性が出ます。口座開設の手間はかかりますが、ここに出している範囲であれば、全て無料で利用出来ます。

  1. マネックス証券
  2. カブドットコム証券
  3. GMOクリック証券
  4. SBI証券

いくら分析方法を研究しても、必ず値上がりするなんて保証はどこにもありません。あくまで投資は自己責任です。ただ色んな抽出手法が使えるようになると、ぐっと投資の幅が広がります。もし面白い銘柄を見つけたら、こっそり教えてくださいな( ´∀`)bグッ!

ではでは、今日はこのへんで。