こんにちは、らくからちゃです。
会社からの帰り道、ふと道を歩いていると選挙ポスターが目に入りました。そういや明日3月26日は第20回千葉県知事選挙だそうですな。
兵庫県から千葉県に引っ越してきてから、はや7年ほどが経ちました。そろそろ県知事が森田健作氏であることくらいは覚えてきたのですが、ぶっちゃけ千葉県政にはほぼ何の興味もありません。よって投票に行かねば・・・と思いながらも、鼻くそほじりながらどうしようかなあと考えあぐねている状況です。
千葉都民の一日
千葉県は、チーバくんの顔の部分と胴体の部分で、全く別の文化圏といってもいいくらい別々の世界です。
県の南部は、のどかな農村地帯がメイン。一方、わたしの住んでいる北部は、俗に『千葉都民』と呼ばれる東京都へ通勤している人たちが多いエリアです。
千葉都民のわたしは、通勤中の微妙な時間もあるけど、だいたい朝に家を出てから、帰宅するまでの平均的な時間を考えてみても、一日のうちの半分以上の時間を東京都内で過ごしています。
考えてみれば、土日だって都内へ遊びに行っている時間のほうが多いかもしれません。
ただ時間の比率だけでなく、通勤に使う電車も東京都がほぼ半額出資している東京メトロです。土日に良く遊びに行く美術館も、東京都美術館だったりします。もし災害が起こったときでも、半分くらいは東京都にお世話になるかと思います。
千葉県の政策よりも、築地の移転問題や、オリンピックがどうなるのかのほうが、よっぽど政治的には興味があるかもしれません。
千葉県にお世話になっている感覚は殆ど無い
とはいえ、
- ゴミの収集
- ガスや水道などのインフラ
- 住民票なんかの事務処理
- 各種行政サービス
などなどでは、住んでいる自治体のお世話になることも多いわけなので、ちゃんと選挙に行かないとねえとは思うのですが、ぱっと思いつくサービスのほとんどが『市町村』の仕事なんですよね。
正直、千葉県にお世話になっている感覚って殆どないんですよ。
毎月わたしの給料からは2万7000円ほどの住民税が差し引かれています。そのうち約4割が、『千葉県民税』として市役所から千葉県へ送られます。集めたお金で何をするのかと言えば、都道府県などの『広域自治体』は、市町村などの『基礎自治体』がカバーしきれないことがお仕事。そ
の結果、基礎自治体のほうが生活密着型の内容に。広域自治体は、大規模なインフラ整備や雇用や経済に関わる問題が中心になります。その為、各立候補者の政策を見ても、アクアラインの整備や成田空港の問題などが取り上げられています。
インフラ整備は、わりと県南部の問題が多くなりますし、雇用や経済に関わる話題は、経営者ではないのであまり良くわかりません。個人的に関心があるのは、医療問題とかくらいかなあ。
都道府県は『小さすぎる』か『大きすぎる』
学生時代、財政論を専攻していました。その中で、自治体のサービスの『受益と負担の関係分析』なんてこともやっておりました。この分野のテーマで『面白いな〜』と思って聞いていたのが『都市圏分析』という研究です。
たとえば主に、住民票のある『住んでいる』場所ではなく『働いている』場所を元に、都市の広がりがどの程度あるのか?について分析をした都市雇用圏分析をしたところ、首都圏エリアはこんな感じになります。
(出典:Tokyo-Kanto definitions, Tokyo UEA.png - Wikipedia)
まあやや大きすぎる気もするけど、自分の納めた税金の使われる範囲として、これくらいのエリア感であればまだ納得が行くかもしれません。あるいはもっと、土日にぶらっと買い物に行く範囲に狭めて貰っても良いのかもしれませんね。
いずれにせよ、いまの『都道府県』の区割りは、実際に住民の移動や交流とは随分とかけはなれたものになっているような気がします。今後は、道州制を施行して都道府県のサイズを大きくするのも良いでしょうし、民進党の主張していた基礎自治体を300に集約するプランを行ってより基礎自治体の権限を強めるのもいいかもしれません。
色んな公約もあると思いますが、自治体の適正な規模と設置についても合わせて考えていきたいなあと思う今日このごろです。
ではでは、今日はこのへんで。