ポケモンGO配信から一夜明けた。
昨日は、サーバーへログインしづらい状態になってしまったため、特に何もせずに過ごした。
するってえと何かい?ポケモンgo てえのは、このギャラドスってやつを眺める遊びなのかい?おいらたまげちまったよ。 pic.twitter.com/ZdgSgXKO8i
— らくからちゃ (@lacucaracha) 2016年7月22日
一晩あけた今日、無性にラーメンが食べたくなったこともあり、『どれ、ひとつポケモンGOとやらを楽しんでみるか』と街まで出かけてみた。いやー、ものすっごい量のポケモントレーナーですな。すれ違うひとで、スマホを操作している人のほぼ9割くらいはやってるんじゃねえの?ってくらいの勢い。
ポケモンGOのプレイヤーは、傍目から見てもすぐ分かる。ポケモンを捕まえるために行う特徴的なフリックの動作や、ポケストップと呼ばれるアイテムが貰える場所の近所に集まっているからだ。
そして、もうひとつ。『複数名でスマホの画面を覗き込んでいる』ということも大きな特徴として、挙げられるような気がする。
ラーメン屋さんまでたどり着く道すがら、何個かのポケストップへと立ち寄った。
『おいおい、こんなものまで登録したのかよ』と言いたくなるようなものや、『へー、こんなところにこんなものがあったんだ』と言いたくなるようなものまで様々だ。
住宅街の片隅の、普段ひとけのほとんどない、足を止める人は殆ど居なかっただろう空間で、何人もの『ポケモントレーナー』と思しき人々を見た。ひとりで楽しんでいる人もいたが、沢山のカップルや親子連れ、仲の良い友達同士と思われるひとたちが、ひとつの画面を覗き込みながら、笑顔で会話していた。
もう街中がそんな感じなのだ。
『ポケモンGO』という一つのテーマのもと、みんな楽しそうにプレイしている。『ポケモンGO』自身は、ひとりでもプレイできる、というか一人用のゲームだ。にも関わらず、まるで街全体でチームプレイをしているような錯覚さえ覚える。
これ、『非リア』や『ぼっち』と呼ばれるひとたちに対して、結構な精神的ダメージを与えることになるんじゃないだろうかと、ふと思った。
勿論いままでも、街に行けば仲の良さそうなカップルと出くわすこともあったのだろう。しかし、あくまで自分とは違う世界の話と割り切れただろう。しかし、ポケモンGOが始まってからというものの、コンビニに行くだけでも、自分も同じようにプレイしているゲームを、カップルで楽しそうにプレイしている人たちとすれ違うことになる。
もともと、初代ポケモンが発売された時から、このゲームは『通信で交換・対戦することが出来る相手が居ない』人たちにとっては、現実世界での人間関係を持ち込まれて居心地の悪い感じのするゲームであった。
今回ポケモンGOがターゲットにする『ポケモン世代』もいまやアラサー世代。子どもと一緒に楽しむ人、夫婦で楽しむ人、会社の仲間と楽しむ人。色んな楽しみ方をするひとが居るだろう。ポケストップの周囲を歩けば、同世代の彼我の『コミュ力の差』を痛感するひとも多いかもしれない。
我々の世代は、『ポケモン』を通してコミュニケーションを学んだ人も多い。ポケモンさえやっていれば、学年が違っていても、学校が違っていても仲良くなれた。わたしのように、パソコンを使うようになったのも、ポケモンがひとつのきっかけだという人も多いと思う。
でも、その輪の中に入れなかったひとにとっては、随分と苦痛が多かったに違いない。
ポケモンGOにおいても、疎外感に苦しむ人が出なければいいんだけどな。そんな風に思う土曜日の昼下がりである。