ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

28歳会社員の選ぶ おすすめWEB漫画(comico)5選

こんばんは。

何かにあたってしまったのか、土日は下痢・嘔吐・発熱の3点セットでもがき苦しみながら過ごしました。日頃の行いが悪かったせいでしょうか?

さて、体調の悪い時は、ゴロゴロ寝て過ごすに限るわけですが、さすがに12時間以上も横になりっぱなしだと寝るのにも飽きてしまいます。そんな時は、お金もかからないWEB漫画をだらだら読むに限りますね!

とはいえ、おもしろWEB漫画を探すのも手間なので、最近ももクロのCMで知名度が一気に上がったcomicoをだらだら眺めていました。

 

サービス開始当初から、注目して読んでいたのですが、

ReLIFE (アース・スター コミックス)

ReLIFE (アース・スター コミックス)

 

 とか

咲くは江戸にもその素質 1 (B's-LOG COMICS)

咲くは江戸にもその素質 1 (B's-LOG COMICS)

 

 とか

ネト充のススメ 1 (MFC comicoシリーズ)

ネト充のススメ 1 (MFC comicoシリーズ)

 

 最近は書籍化も果たす作品が出てくるなど、一気にメジャーになってしまいましたね。

もちろん、こういった人気作も中々味わい深いのですが、何故かわたしが毎週欠かさずチェックしている作品はランキング(総合)上位に入らないことに気が付きました。(疫病神でしょうか?)

どれもこれも、20代後半の『お兄さん』と『おっさん』のきわどい境目を生きている人間には琴線触れまくりの作品なのですが、もう少し読者仲間が広がればなあと思い、紹介させて頂こうと思います。恐らく、わたしの過去の投稿内容を見て頂ければ、『ああ、なるほど』と納得して貰えると思います(笑)。

失格人間ハイジ

小説家の夢に破れ、バイト先に契約社員として就職した書店員・灰澤修治29歳。恋愛や人生に様々なコンプレックスを抱えた彼が恋をした相手は、自分より収入が高そうな女性だった・・・

紹介文だけ見ると、可哀想な契約社員が身分違いの恋をするという書き方になっていますが、その『身分の違い』を越えて、『同じ志を持った若者同士』として惹かれ合うところがすごく印象的な作品ですね。

 20台後半といえば、プライベートでは学生時代には出来なかった色んな遊びに挑戦し、アフター5も合コンに大忙し、仕事もやりたいことに挑戦し、寝る間も惜しんで生き急いでます!!・・・なんて人、周囲を見渡してもほとんど見当たりませんよね(笑)。

契約社員の灰澤も、正社員の一色も、そこに割って入るフリーランスの伊勢も、どうにかしてやりたい事を叶えようともがき苦しんでいる。その中で、お互い切磋琢磨しながら社会人として、人間として成長していくところに、同じおっさん予備軍として心動かされずにはいられないのです。

この年齢層の恋愛・仕事観を、ここまで生々しくえぐり切った作品も中々珍しいと思います。

アラキャバ!!

28歳キャバ嬢の「ひなの」。
周りは平成生まれの20歳前後の若い女の子だらけ!
若さパワー溢れるキャバクラで今日も頑張るアラサーキャバ嬢の日々をお送りします。

 キャバクラ・・・、未だに行ったことないんですよね(苦笑)。これからも行く機会があるかどうかは分かりませんが、こういう短編のエッセイだからこそ、覗きやすいのがいいところですね。

何にせよ『若さが売り』の世界の中で、28ともなれば、もう良いお年。傍目からみれば、お気楽そうな世界に見えても、一歩踏み入れれば厳しいお仕事があるのも世の常人の常。そんな中で、上からも下からも、良くも悪くも期待される辛さというのは、どの業界もきっと同じなんでしょうねえ・・・。

葵ノ朏

お次はアクション作品を。ざっくり言えば、江戸時代を舞台とした、妖怪退治を中心としたちゃんばらもの。ただこの作品、特筆すべき点が2つあります。

1つは、圧倒的躍動感。comicoは、通常の漫画が視線が右から左へ1ページずつ進むのと違い、読者がスクロールする速度に合わせて縦に動きます。この動きを利用して、飛び上がる動作や、斬りかかる動作にも躍動感を持たせることができるのですが、その技術が並大抵では有りません。

もう1つは、作者の歴史知識。以前、歴史漫画のまとめ(28歳会社員の選ぶ、歴史好きのための海外(主に西洋)を舞台とした漫画)なんて書いてましたが、これら商業誌の作者人と同じくらいの知識ベースを、ファタジーとして昇華されています。

正直、アクションものの漫画って、あまり好きでは有りませんが、本作だけは毎回見てしまっています。

でしにっき

師弟関係日常ギャグマンガ(?)。
大阪人のマンガ家が始めたのは、粋でいなせな江戸端唄。
初めて触れた江戸の文化は、それはそれはカオスな世界でした…

 続いてまたまたエッセイもの。またまた雑なまとめ方をすると、『三味線弾き語りのお稽古を始めた漫画家さんの感じたことのまとめ』って感じですね。キャバクラ以上に遠い感じのする世界です(笑)。

でも、こてこての関西人である作者と、ちゃきちゃきの江戸っ子である先生の間で、定期的に発生する考え方の相違と、三味線・漫画という全く違う世界においても共有される『芸事のプロフェッショナル』としての生き様の一致が面白いですね。

特に、66話の師匠この言葉、深いですね。

もしギャラを貰えるレベルに達してないって自分で思うならそろレベルに自分を引き上げないとダメ

『自信がないの無料でいいです』は通じなくなるの

要するに次のステージにあがっちゃったのよ

ああー・・・あるある。お仕事をしていても『そんなちゃんとしたものじゃないので、別に発注はいいっす』そう言いたくなったり、そうしたりするのは多々あるんですよね。

結局その裏には『なんか言われても嫌だから、とりあえずタダにしとこ』って自分の意識の低さがあるんですよね・・・。それじゃあ、そこら辺に居る素人に頼んでも同じじゃねえかと。本当は『プロはここまで違うんだ』って見せつけられなきゃダメじゃんと、日々反省しっぱなしです。

 ぼくらのじかん

大人になると忘れてしまう、こどもたちの世界を描きました。

 子どもたちが、『ほんの一回り成長する一瞬』を淡いタッチで切り取った短篇集。

今までの作品と比べたら、比較的人気のある作品なので、読まれた方も多いと思います。なので、どうしてこのシリーズがこんなに『ほっ』っとするのか考えてみました。

このシリーズ、基本は『子供同士のやりとり』なんですけど、『必ずどこかで大人がそっと見守っている』んですね。でも、直接の当事者とはならず、距離をおいて子供同士のやりとりにまかせている。その、距離をおいて見守るという暖かさが居心地がいいんですよねぇ。(37話の最終コマの先生とか、そういうところに『ほっ』とするんですよね)

20台後半にもなったら、子供がいてもおかしくない年頃。でも、社会人としてはやっと幼稚園を卒業してひとりで登校出来るようになり始めた頃なんです。だから、『自由に挑戦させて欲しい』『でもどこかでしっかり見てて欲しい』なんていう甘えた気持ち(?)が、シンクロするのかもしれませんね。

 

雑文乱文ではありましたが、みなさまにとって良い出会いとなることを期待しております。

 

ではでは、今日はこのへんで。