ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

保険と冒険

保険は冒険から生まれた

保険は冒険から生まれた。
この原点を私達は忘れていないだろうか。
忘れていないだろうか。

久々にCMを見て、『よく出来ているなあ』と思ってしまいました。保険のCMというと、『大切な家族のために』とか『もしものときの為に』とか、割りと後ろ向きな表現が多いような印象を受けます。東京海上日動のこのCMは、そういった路線からは真っ向から対立する『冒険』というキーワードをあげている上に、アヒルも居なければ美人のお姉さんも、おせっかいそうなおじいちゃんも出てこず、ただひたすらに文字だけの硬派な印象を受けます。

保険の原点

 保険の原点は(諸説ありますが)ギリシャ・ローマ時代にまで遡ることが出来ます。当時、貿易は大きな利益を生むものの、同時に大きなリスクも伴う事業でした。うまく行かなかった時には、事業者は全てを失うことになります。

そこで、そのリスクを小分けにし、分散して所有することで、リスクを分散させる方法として『冒険貸借』(参考:日本船主協会:海運資料室:海運雑学ゼミナール)という方法が考えられました。

『 船は一隻、家は一軒、命は一つ』という有名なことばがありますが、リスクを背負って戦うために、万一の場合も最低限再チャレンジ出来る、残された家族が露頭に迷うことが無いように、保険は生まれました。まさに、保険は常に冒険とともにありました。

挑戦するためのリスクマネジメント



人の挑戦にあれこれいう人が多すぎる。
負けるな、挑戦者達。

挑戦者達。

 



経済成長願うなら、挑戦しなくてはいけない。
その気構えが、私達にあるだろうか。

私達にあるだろうか。

 



失敗をこわがる社会。
何度でも挑戦できる社会。
どちらが成長する社会だろう。
この国は今、どちら側だろう。

どちら側だろう。

なかなか、考えさせられます。リスクマネジメントの技法が進化した中、なかなか『失敗』をすることも少なくなりました。ただ、あれこれ危険もある中、前に進まない限り社会は進歩しない。 

リスクマネジメントは、リスクを恐れて冒険をしないことじゃない。冒険するために、リスクと正面から向き合うこと。久々に、そんなことを思い出させられました。