ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

特許情報の検索サイトで色んな偉い人の住所を調べてみた

こんばんは。

先日、腹痛がひどかった時に、土曜日で他に開いているところが無かった為、普段あまり行かないクリニックに行ってきました。

 

『死ぬまで現役』風のおじいちゃん先生に診てもらうと、『こいつぁ点滴が必要だな!』と点滴を打ってくれました。点滴が終わるまで、診察室奥のベッドで寝かせて貰ったのですが、薄いカーテン越しに普通に診療を始めるんですね。

まあ、色んな患者さんの病状、既往症、年齢から家族構成まで完全に筒抜けなわけですよ。一番印象的だったのは、下血の症状でやってきた同い年の女の子でしたかね・・・。

 

昨日何を食べたかに始まり、職場でのあれこれや、いま生理中かどうかまで全て丸聞こえ。挙句の果てに『俺の信頼してる検査屋の紹介状書くからよ!』と、『携帯電話番号』『正確な住所』『完全な生年月日』まで、わたしが点滴を打っている横でぺらぺら喋らせてメモしてるんですね。これはさすがに聞いたらいかんやつやと、お耳チャック(?)していたのですが、わたしが変質者だったらどうなるんでしょうか・・・。あなおそろし。

 

帰り際、診察室の前に『個人情報を大切にしまっせ!』なんてポスターが貼ってあったのですが、この先生、個人情報を何だと思っているんでしょうねえ。紙に書かれて初めて情報になるとか、そういうご理解なんでしょうか。とりあえず、体調は回復したので、どこかに通報すべきかどうか思案中です。

特許情報の検索サイトは個人情報の山?

さて話は変わりますが、以前何かのタイミングで『特許』が話題になったとき、『そういやうちの会社って何か特許とか持ってんのかな』と検索して調べてみたことがあります。

『あー、これがうちの製品の基礎になってるのねー』と楽しく眺めていたのですが、特許の出願情報って、出願者や発明者の住所が駄々漏れになってるんですね(;´Д`) うちの役員の住所も、年賀状送った宛先と同じものがばっちり記載されておりました。

で、『個人情報』というキーワードからいまさら思い出したのですが、『そういやこいつを使えば色んな人の住所が一網打尽に掴めるのでは?』と思い、どこまで知っている人の住所が記載されているものか調べてみることにしましたヽ(=´▽`=)ノ

孫正義さんのおうちはどこかしら

まずは、あまりバッティングしなさそうな名前がいいなあと思いましたので、日本が世界に誇る薄毛こと孫正義さんから調べてみることにしました。f:id:lacucaracha:20150618012418j:plain

 

まずは適当に検索っと

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89件ほど出てきますね。

 

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まあ、何やら色々と出てきましたが、『ソフトバンク孫正義』といえば、恐らく他に二人といないでしょう。こちらから適当にチェックしてみます。

 

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ふーむ・・・。流石に、個人の住所ではなく会社の住所が出てきますね。しかし、検索結果はたくさんありますので、他もあたってみましょう。

 

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ちょっと気になるのが、出願人が会社ではなく孫さん個人のものがちらほらと見受けられます。

 

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図面を見ても、これが何なのかはさっぱり分かりませんが、住宅の住所っぽいものが出てきましたね。出願人にソフトバンクが連なってますので、まず間違いなくご本人でしょう。出願人と発明者で住所が異なるのがよくわかりませんが、まずは麻布永坂町から。

 ストリートビューで見てみるとこんな感じ。

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まさに都心の一等地の大邸宅ですね!2ちゃんねる等の情報からも、ここが孫さんのお家に間違い無さそうですね。

もう一箇所の麻布台のほうについても見てみましょう。

 うーん。都心で利便性は高そうですが、極普通のマンション、ですかね?こちらの住所については、同じ住所で検索してみると、孫さんが会社の登記簿の登録などに使っている住所のようですね。(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/regulate/1228204220/l50)

・・・しかし、何でこの人こんなにゴルフの特許を鹿島建設と一緒にとっているんでしょうね?おうちにゴルフコースでも作ったのかしら。

その他の皆様と傾向

話を戻します。

会社の経営者であれば、何も特許情報から辿らなくとも、法務省の登記簿を見てみたら早い話ですね。

また、会社勤めをしている人は、基本的に(少なくとも2000年以降は)会社の名義で登録するケースが大半ですので、そこから個人情報が流出・・・なんてことは少なそうです。ただ、名前・会社名・出願内容はヒモ付られますので、理系の皆様の中で『音信不通の研究室の同期』がいらっしゃる場合は、その人が特許に関連する開発作業を行っている場合、勤め先を割り出したりするのには使えるかもしれません。

個人的に気になったのは、『大学の先生』。基本的に、大学名義で特許出願をされていますが、どういう基準かはよくわからないのですが個人でも出願があります。

過去のノーベル賞受賞者リストから見ていると、青色発光ダイオードで合同受賞された赤崎勇教授と天野浩教授については、仲良く『窒化ガリウム半導体素子及びその製造方法』という特許の中に個人住所っぽいものがありますね。

また、iPS細胞で有名になった山中伸弥教授や理化学研究所の理事長も務められた野依良治教授も個人での特許出願があります。

これは個人情報の漏洩?

色んな有名な人の、生々しい住所が出ているのを見ると、『個人情報的に大丈夫かいな』と心配せずにはいられませんね。

特許は、技術的な努力の成果を回収できるように、本来経済学的には禁忌である『独占の特権』を個人に対して与えるものです。ですので、『この技術を応用して何かしたいんだけど、名前だけで問い合わせ先が全然分からん』では困るわけですね。なので、『なんかあったらここに聞けや!』と必要な連絡先として記載があるわけです。

まあでも、電話番号や生年月日などと違い、確実にリアルな個人の生活に直結する情報だけに、ネット上で全公開中っていうのもどうなんかなあというのが正直な感想です。

 

ではでは、今日はこのへんで。