ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

三大経済誌(東洋経済・ダイヤモンド・日経ビジネス)の比較

今年は、いつもより桜の開花が早いような気がします。春の訪れは、年によって違いはあるものの新しい年度は、決まって4月1日から始まります。新生活を迎えるひとも多いかと思いますが、社会人・学生としての一般教養を手早く調達する為のツールとしての、経済誌について解説してみたいと思います。

経済誌って?

 経済誌とは、主に政治や経済の話題を取り扱っている雑誌です。代表的なものをあげると、

  • 週刊東洋経済
  • 週刊ダイヤモンド
  • 日経ビジネス

の三誌が有名です。他にも似たようなカテゴリとしては、仕事術や投資の話題を中心に据えたプレジデントやダイヤモンドZai、若干ゴシップ誌臭のする週刊金曜日や財界やFACTAなどがあります。それらと、上記三誌の違いは、総合誌を名乗るだけの幅の広さです。

経済誌の記事ってどんな感じ?

経済誌は、新聞のように定期購読でも購入できますが、普通の書店やコンビニでも購入することが出来ます。まずは、ざっとお店で立ち読みをしてみたほうが早いとは思いますが、だいたいどこも

  • その週のニュース
  • 特集(普通1つ、場合によって2つ)
  • 定期連載(コラムや小説、書評など)

といった形をとっています。特に、ニュースについては、新聞が事実の速報を重視しているのに対し、前後関係も含め比較的深く取り扱います。1つのトピックスについて、10ページくらい割かれることも多く、また基本的にカラーでグラフや図表、写真も入るため、新聞よりかなり理解がし易い構成になります。

日経新聞と経済誌ならどちらがおすすめ?

では、『社会人になったら読め』と言われていると勝手に名乗っている日経新聞と比較するとどうでしょう?個人の感想にはなりますが、忙しい社会人が日経新聞を購読するメリットは余り高くないように思われます。

日経新聞に端から端まで目を通すには、それなりの時間がかかります。また、目を通せたとして、そこまで幅広い時事の情報を手に入れても、役に立つのは多数の業種を相手に仕事をすることになる営業マンくらいでしょう。また、あの紙面を広げて読めるほど、首都圏の通勤ラッシュは甘く有りません。

結局、週一で、カラーで綺麗に重要なポイントについてまとめられた経済誌くらいのほうが、極普通の会社員にはメリットが多いように思われます。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、日経ビジネスの三誌をさして、三大経済誌(これに週刊エコノミストを加えて四大)と言ったりしますが、それぞれ『色合い』に結構差があります

リベラル派の東洋経済

週刊東洋経済は、四季報で有名な東洋経済新報社が発行する、日本最古の経済誌です。後に、首相も務めた石橋湛山を排出した会社としても有名です。

東洋経済は、経済誌にしては、比較的『弱者』や『格差』といった社会問題を取り上げることに積極的で、政策的な内容についても踏み込んだ特集が多いのが特徴です。

ただ、政策的な主張のようなものは無く、あくまで広い視点で『経済』を捉える際に、金融や社会保障といった『政策』も含んだ内容が多いといった印象です。経済を『お金儲け』ではなく、『社会の仕組み』として考える人にとっては、読みやすい構成かもしれません。

エンタメ重視のダイヤモンド

週刊ダイヤモンドも、東洋経済と並ぶほどの長い歴史を持つ経済誌です。

最近では、半沢直樹シリーズで有名になった池井戸潤さんが連載していたり、その他にも著名人が登場することが多い雑誌です。

特集とししても、投資情報など比較的、個人が直接関心のある内容を中心に据えることが多く、その面では東洋経済とは対照的な印象があります。会社全体としても、庶民派な雑誌が多く、一番取っ付き易い内容かもしれません。

ビジネスマン第一主義の日経ビジネス

言わずと知れた日本経済新聞社が発行している経済誌です。日経ビジネスは、東洋経済・ダイヤモンドと異なり、紙面が横書きで、残り2誌を読んだあとだと何だか変な気分になります。

また紙面の特徴として、『現場のビジネスマンの読みやすさ』を最重要視している感じがします。最前線のビジネスマンには手っ取り早い書かれ方となっています。手早く、ビジネスに必要な知識を吸収したいビジネスマンには良いかもしれません。

他二紙と違い、書店で販売していないのも大きな特徴ですね。手に入りづらいので、ライバルと差をつけるには良いかもしれません。

 

ここで挙げた『カラー』はあくまで、私個人の感想です。また、『カラー』と異なる内容は書かないといったものでもなく、『全体的な雰囲気』レベルです。是非、まずは書店にて読み比べてから、購読することをお勧めいたします。

 

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