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ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

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『家賃以外』がクレジットカード払い出来る理由

生活・節約・家計 経済・社会


ブックマークコメントでもちょろっと書いてみましたが、もう少しちゃんとまとめてみたいと思いました。
なぜ家賃はクレジットカード払い出来ないのか?その理由を徹底解説。クレジットカード払いできれば大量のポイントが貯まるのに…と思いますよね。 - クレジットカードの読みもの

家賃がクレジットカード払い出来ない理由、それは家主さんがクレジットカード会社に対して手数料を払うと損なためです。
(中略)
そのため、アパートやマンションなどの賃料を、クレジットカード払いOKにするためには、いかにこの5%を家賃に含めるかを考えないといけません。そうではないと大家さんとしては、わざわざクレジットカード払いを導入するメリットがないためです。

これは、十分な説明にはなっていないと思います。なぜなら、その理屈はクレジットカード払いに対応している全ての商売にも適うはずです。ですので、スーパーやファミレスがクレジット払いに対応しているのに大家が対応していない理由としては不十分では無いでしょうか?

クレジットカード払いは、本来『売り手』『買い手』の両者にとって金銭的には損である。

私は、商売も大家もしていませんし、クレジットカード会社の人間でも無い、いち消費者です。ただ、クレジットカードでの支払が、クレジットカード会社という第三者を介し手数料を払うため、『売り手』『買い手』の両者にとって金銭的には不利な取引になるということは理解できます。つまり、比較的還元率の高いポイントが貰えたとしても、

  • 買い手:ポイント2%を貰う
  • 売り手:手数料5%を支払う

となり、結局3%分のコストが発生してしまいます。
であれば、現金払いにし、3.5%の値引をすれば、

  • 買い手:ポイントを貰うより1.5%分お得
  • 売り手:カード払いにして貰うより1.5%分お得

となり、両者にとってWIN-WINの状態になります。

それでもスーバーでクレジットカード払いが出来る理由

では、お互いに1.5%ずつ得が出来るのに、何故クレジットカード払いという、損な支払手段が選ばれるのでしょうか?この3%のコストに対し、どういった見返りが考えられているのでしょうか?
買い手側であれば、

  • 財布の中の現金残高を管理しなくても済む
  • 支出の時期を、給料が入った後に一本化出来る
  • 取引の記録を残すことが出来る
  • 高額の商品を分割払いで購入することが出来る
  • 手数料が掛からない。
  • ポイントが貯まる

といったメリットが有ります。また、売り手側に取っても

  • 買い手側のメリットが大きいことによって、取引がしてもらいやすくなる。
  • 衝動買いを誘発することが出来る
  • 相手の現金が少ない給料日前であっても、来店して貰える
  • 与信管理(ツケ払いして良いものかどうか)を管理する必要が無い
  • 釣り銭の小銭を用意する必要がなく、レジ速度を上げることが出来る(サインレス等の場合)

などのメリットが有ります。
結局、売り手側が5%の手数料を支払ったとしても、それを上回るだけの効果が期待できると考えているため、クレジットカードでの支払いに対応しているわけですね。こういった効果が大きいため、クレジットカードの手数料を全て転嫁する必要が無く、WIN-WINの関係になれると判断し、カード払いに対応しているわけです。

家賃はクレジットカード払いしない理由

そこから考えていくと、家賃をクレジットカード払いしない理由も見えてきます。

  • 支払い時期・金額はいつも決まっており、最優先で支払われる。よって、特にキャッシュ・フロー管理の中で考えることは少ない。
  • 分割払いで払うことはまず無い。
  • 金額に応じて手数料が変わりかつ高額な為、手数料固定の銀行振込のほうが相当有利。
  • 衝動買いされるようなものではない。
  • そもそも貸す時に、(変なことされても困るので)保証人等もつけており、与信管理は不要
  • 月に1回の取引なので、レジは当然存在しないし、月の取引回数も少ない。

そう考えていくと、結局クレジットカードの導入は、両者にとってメリットが生まれないのではないでしょうか?

それでもカード払い出来る家賃

元記事の補足にもありますが、それでもカード払いを認めている場合もあります。それは、

  • 大規模な企業が運営しており、カードの導入で家賃の収納をアウトソースでき、コストを下げられる。
  • カード会社に与信管理をしてもらい、その貸倒れリスクを転嫁出来る。

などのメリットがある場合、今後カード払いが出来るようになるでしょう。その際、『次も同じ会社の賃貸を申し込んだ時に、契約手数料に使えるポイント』などはつけて行って貰える可能性はあります。が、売り手-買い手双方ののコストが上がるような例では、対応をしないでしょう。