ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

テレワークで守るべきマナーについてまとめてみた

こんにちは、らくからちゃです。

早いものでテレワークライフも3週目に入りました。『習うより慣れろ』で暗中模索しながらも、みんなでおっかなびっくり敢行しつづけた結果、なんとなく板についてきた気がします。

とにかく形にすることを優先してきた結果、細かなルールは決めず走りながら考えるスタイルで続けて参りました。その結果、敢えてルールとして決めるような話ではないものの「こういうことはお互いに気をつけたほうが良いよね」というマナーみたいなものの形は見えてきました。

気がついた範囲で整理してみたいと思います。

1.カメラONを強要するのはやめよう

物理的に同じ場所に集まって会議ができないため、打ち合わせはウェブミーティングになります。

さてここで「ウェブカメラをONにすべきか?」という問題が生じます。

私は「別に顔なんか見えなくても会話できればそれでええやろ」と思うのですが、なんやかんや顔が見えたほうが安心するというひとも居ます。また反応が無い時に離席中ではないか、ネットワークが切れてないかを見たりするのにも役に立つときもあります。

そうした人の想いも、それはそれで大切にしなければならないと思います。でも どちらかと言えば「ONにしたくはない」ひとを優先すべきですね。

雑な服装で仕事したいとか、女性であれば化粧をしたくないとか、まあそんな事情もあるんでしょうけど、「自宅」という生活空間を仕事の場に繋ぐことへの拒否権は守らなければなりません

プライベートの状況はひとそれぞれです。独身でワンルームの部屋に暮らしていて、自分の趣味の世界を隠しきれないひとも居るでしょう。あるいは家族と暮らしていて、家族の姿が映らないようにするのが難しいひとだって居るでしょう。

それでも残念ながら、カメラONを強要するひとも中にはいます。その場合「なんかカメラ調子悪いって言ってませんでしたっけ」くらいの助け舟もだしてあげましょう。

みんな安心して参加できるように、カメラONを強要しないのは大事なマナーです。

2.子供が賑やかなのは受け入れよう

ウェブミーティングをしていると、時たま「ただいまー!」というお子さんの元気な声が聞こえてくることがあります。中には「あーそーぼーーーー」なんて声も聞こえてくることがあります。

こんな状況下で、それを咎めるひとは居ないと想いますが、傍からみていると肩身の狭そうにしている人は多いような気がします。

これはね、もう仕方ないですよ。

誰もが、子どもたちと生活空間を分けられるわけじゃありません。躾がどうとかいう問題でも有りません。そもそも我々の方こそが、子どもたちが楽しく遊んでいた場所にいきなり居座ってうるさく騒いでいる躾の悪い大人たちである認識を持ちましょう

僕たちは、子どもたちに怒られる立場であって、怒る立場じゃないんです。

ひとつ心がけるべきこととしては、お子さんがいらっしゃるかたは、必要なとき以外はこまめにマイクのON/OFFを行って、他の人の声を遮らないようにすることくらいですね。

あと大人ならば、画面の向こう側から「パパのお友達ー???」という声が聞こえてきたら「そうだよーーー!!!今度一緒に遊ぼうねーーー!!!」と返事をするくらいの礼儀は弁えましょう笑

3.無駄にギガを削らないようにしよう

IT業界でも、一人暮らしのひとの場合、自宅に固定の回線を引いていないひとは結構います。弊社でも10%くらいの人はそうでした。

自宅に回線が無いひとには、会社の持っているモバイル端末を貸し出しています。モバイルでの契約は、1日あたりの上限を越えた場合、回線速度が遅くなるようなものが多いかと存じます。

例えば不必要にウェブ会議を行ったり、それこそカメラのONを強要したりしてギガを削ると夕方あたりから仕事にならなくなってしまう人が出てきます。

オフィスにいるときは、誰もが同じ環境を担保されていましたが、テレワークではそうもいきません。

また会社によっては、VPN回線の帯域に余裕がない場合もあります。ファイルのやりとり等についても、今までと同じ感覚ではいないほうが良いでしょう。そうしたことを相手から言われる前に、自分から「そういや回線ってどうしてるんです?」と聞いてみるなりして、行動できるように心がけたほうがよいでしょうね。

4.いままで以上に時間を守ろう

実際に今の体制になるまで気が付かなかったのですが、自宅からのウェブミーティングは、会議室を探して回らなくとも済むのはかなり大きな利点ですね。

できれば同じフロアの会議室が良いんだけど・・・そうすると今週末になっちゃうなあ。うーん、他にみんなの予定があうのはこの日かあ。げ、この日に空いてるの別館の会議室だけじゃん。そんな苦労からは開放されます笑

だからこそ次の人に会議室を追い出されない分「会議の終了時間が守られない」事象が起きがちなんですよ。

オフィスに居る間は、延長しようと思っても次の打ち合わせが入っていて、それまでに結論を出さないといけないプレッシャーが強くありました。一方ウェブミーティングなら、次のウェブミーティングでも無い限り、ダラダラと会議を延長しやすいんです。

そうすると一人で終わらせたい仕事にも影響しちゃう。また家族が昼ごはんや晩ごはんを食べている時間でも、延々と打ち合わせを続け、その間テレビも見れずに会話もできずストレスを増やしてしまう。なんてことも起きかねません。

また職場で人が見ていないぶん、監視の目が減り労働時間が長くなる場合もあります。

もちろんテレワークでなくとも時間を守ることは大切です。ただ上記のような点も踏まえて、いままで以上に意識を高める必要があるような気がします。

5.相手の気持をしっかり考えよう

ウェブミーティング以外にも、SlackやChatworkといったチャットツールでのコミュニケーションを図るケースも多いでしょう。

こうしたビジネスチャットツールは、普段口頭でコミュニケーションを取るのと同じ感覚でやりとりが出来るので非常に便利な一方で、いままで以上にコミュニケーションに気を使う必要があります。

顔が見えないから真意が伝わりにくいとかそういう話だけでなく

  • ずっと記録として残り続ける
  • 内容が幅広いひとに伝わる

ことも意識する必要があります。

例えば皆さんも言われて気がついた忘れられない言葉のひとつやふたつあると思います。もちろん口頭でも言っちゃダメなことはたくさんありますが、チャットの場合、記録として残り続ける以上、更に言い方には繊細になる必要があります

傷つく言われ方をしたとしても、多くの事柄は何日か経てば忘れて乗り越えることが出来ます。しかしチャットに書かれた内容は、多くの場合で書いた本人が消さない限りは延々と残り続けます。その都度、傷つくことになるんですよね。

あと「人前で不用意に叱責するな」とは良く言われます。これがリアルな職場であれば、その時・その場所に居合わせたひとにしか、その姿は見られません。でもチャット上で誰かに対して投げかけられた言葉は、時も場所も選ばず非常に多く人の目に付きます

誰かが叱られている姿をみると生産性が大幅に下るといった研究結果を目にしたことがありますが、職場の雰囲気を下げるよう行為は、言われた人以上に言った人の評価を下げます。

ちゃんと自分の振る舞いが広く多くの人に見られている認識を持って言動すべきでしょう。

力を寄せ合うために壁を大事にしよう

メンションには"さん"をつけるべきかとか、ウェブミーティングは誰が最後に退席するのかなんてクソどうでも良い話はまるっとゴミ箱に投げ捨てましょう。ただ「無駄にマナーを増やさないのがマナー」なのかというと、それは違うんじゃない?と思うんです。

テレワークは、いままで以上にマナーを守って仕事をすることが大切です。なぜなら、テレワークって本来距離をおくべきプライベートな世界に割って入る行為なんですよね。

職場にいれば、同じ環境を確保して担保することが出来るでしょう。でもそれが出来ない。日々流動的に状況が変わるなかでは、細かなルールを決めて、足並みを揃えることも難しい。互いに相手の気持ちや状況を察して「マナー」を大事にしながら働かなければならない。

苦しい中で働いていると、「どうして自分は頑張っているのに彼は同じように出来ないんだろう」と不満が貯まることもあるでしょう。どうしても「損をしている感覚」を抱え込むとストレスが増えます。

でもね、まず相手に自分と同じレベルで仕事してもらう期待は捨てましょう。

それよりも「家庭」というプライベートな空間の中でも仕事をしてくれること。それを受け入れてくれている家族に感謝の気持ちを持たないと回っていかないですよ。ひとりひとりが自分に出来る範囲の中で全力を尽くす。「ギブアンドテイク」ではなく、「ギブアンドギブ」の心持ちで、前に進むしか有りません。

何も仕事だけではありません。テレワークが出来るのも、医療関係者やインフラ関係者の人たちが、死力を尽くして現場で戦ってくれているからこそです。こうした状況下では、公平かどうかよりも、ひとりひとりが出来る範囲で効率的に行動できるかに全てが掛かっています。

みんなで力を寄せ合って戦うためには、逆に適切な壁が必要です。

色んなことに気を遣うことを求められて疲れやすい時代でもありますが、お互いが気持ちよく仕事をするためには、こうしたことも大事にせねばならんよなあと思う次第であります。

ではでは、今日はこのへんで。