こんにちは、らくからちゃです
『誰か間違えて100万円くらい振り込んでくれてねえかなー』と思いながら預金口座を眺めていますが、一向にその気配はありません。がっかりです。
日々、減ったり減ったりしていく銀行残高を眺めていると、みんなだいたいどれくらい持ってんのよこれ、と思いまして、色々と調べてみましたのでまとめておきます。
平均的な貯蓄高について
まずはざっくり、世帯別の貯蓄高についてみておきましょう。
同調査結果上の貯蓄高には、株や生命保険の残高なども含まれます。貯蓄高を平均計算をすると、超富裕層が計算結果を引き上げてしまうため、中央値などを用いたほうが、『普通の結果』になりやすい傾向にあります。
また家計に関する調査は、個人単位で行うものと世帯単位で行うものがあります、今回のデータについては、世帯単位のデータであり、夫婦共働きであれば二人分の合算額のデータとなります。
さてその前提でまとめたデータを見るとこんな感じ
- 平均額 1,820万円
- 中央値 1,064万円(貯蓄ゼロ含まない)
- 中央値 996万円(貯蓄ゼロ含む)
貯蓄ゼロ世帯を含むか含まないかで分けているのは、『貯蓄額の調査なのに、そもそも貯蓄がない人も含むの?』ってところから来ているのかなあと思うのですが、それほど大きな差はありませんね。
データを眺めていると貯蓄高100万円未満の世帯が10.5%ほどである一方、4000万円以上が12.6%となっているのも興味深いですね。
年齢別の貯蓄高について
でもこういうのって、高齢者世帯とかの影響が大きいんじゃないの?と個人的なツッコミが聞こえて来たので、年齢別かつ勤労世帯だけで抽出してみました。まずは、それぞれの年齢別・世帯別の貯蓄高についてです。
上位80-100% | 上位60-80% | 上位40-60% | 上位20-40% | 上位20% | |
---|---|---|---|---|---|
20代(20-29) | 14万円 | 80万円 | 166万円 | 279万円 | 975万円 |
30代(30-39) | 39万円 | 192万円 | 391万円 | 686万円 | 1,757万円 |
40代(40-49) | 77万円 | 335万円 | 668万円 | 1,182万円 | 2,938万円 |
50代(50-59) | 110万円 | 486万円 | 1,042万円 | 1,931万円 | 4,913万円 |
60代(60-69) | 118万円 | 624万円 | 1,355万円 | 2,527万円 | 5,969万円 |
(出典:家計調査 第8-13表 貯蓄・純貯蓄現在高五分位階級,世帯主の年齢階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 より)
それぞれの年代で、順位を上位から20%ずつに分け、その中でとった平均額がこんな感じ。上位40-60%の値が、ちょっと違いますが中央値に近いイメージですかねー。
- 20代で100万円
- 30代で400万円
- 40台で700万円
- 50台で1000万円
- 60台で1300万円
ちょうど300万円ずつ、年間で30万円ずつ貯金を増やしていくのが日本の標準的な世帯像なのかな?上位20-40%のアッパーミドル層の動きも面白いですね。
- 20台で300万円
- 30代で700万円
- 40台で1,100万円
- 50台で1,900万円
- 60台で2,500万円
50台で一気にジャンプして増える感じですな。このあたりの年代は、所得格差も一番大きな年齢層だからかな?
年齢別の純資産高について
あと、いくら貯蓄が多くとも、借金もたくさんあればそれってどうなのよ?って感じがしますよね。というわけで次は、負債分を差し引いた純資産額で整理してみました。
上位80-100% | 上位60-80% | 上位40-60% | 上位20-40% | 上位20% | |
---|---|---|---|---|---|
20代(20-29) | -2,024万円 | -49万円 | 82万円 | 212万円 | 822万円 |
30代(30-39) | -2,891万円 | -1,571万円 | -264万円 | 257万円 | 1,369万円 |
40代(40-49) | -2,297万円 | -861万円 | 41万円 | 605万円 | 2,499万円 |
50代(50-59) | -1,427万円 | 71万円 | 689万円 | 1,669万円 | 4,604万円 |
60代(60-69) | -335万円 | 421万円 | 1,216万円 | 2,444万円 | 5,892万円 |
(出典:家計調査 第8-13表 貯蓄・純貯蓄現在高五分位階級,世帯主の年齢階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 より)
これを見ると
- 20台で頭金を貯めて
- 30代でローンを組んで
- 40代でローンを(実質的に)払い終えて
- 50代で貯金を増やして
- 60台で老後に備える
みたいな感じなんですかね??このへんの値は、持ち家か賃貸かで変わってくると思いますが、標準的なシナリオとしてはそんな感じでしょうか。
資産運用方法について
最後に面白いデータがありました。
貯蓄の残高・構成比の推移を分析したデータですが、圧倒的に大きいのは定期貯金。貯蓄から投資へと喧伝されて随分と立ちますが、未だに有価証券の保有高は、定期預金の半分。それどころか普通預金にすら負けています。
さらに面白かったのが、実質的に有価証券は、ほとんど貯蓄高上位20%の層しか持っていないといっても良いくらいの状況です。
上位80-100% | 上位60-80% | 上位40-60% | 上位20-40% | 上位20% | |
---|---|---|---|---|---|
普通預金 | 38万円 | 129万円 | 240万円 | 377万円 | 910万円 |
定期預金 | 14万円 | 89万円 | 214万円 | 462万円 | 1416万円 |
生命保険等 | 12万円 | 81万円 | 185万円 | 395万円 | 898万円 |
有価証券 | 1万円 | 9万円 | 34万円 | 86万円 | 613万円 |
合計 | 65万円 | 308万円 | 673万円 | 1320万円 | 3837万円 |
(出典:家計調査 第8-13表 貯蓄・純貯蓄現在高五分位階級,世帯主の年齢階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 より)
ある程度は予想していましたが、まさかここまで・・・特に普通預金を下回る結果になったのは個人的にも驚きです。人それぞれの人生ですので、みんながみんな投資に興味を持つべき!なんてふうには思いませんが、NISAやiDeCoなどの話を日々目にしていると、ここまで温度差があるものなのか、というのはちょっと驚きです。
まずは、資産運用の方法に悩むくらいの蓄えが欲しいもんですな('A`)
ではでは、今日はこのへんで。
続編