こんにちは、らくからちゃです。
先日、ネットの海をぷらぷらと漂っていたところ、中々チャレンジング精神あふれるポスターを発見致しました。
はーい!ちょっとえっちなことを想像したひとー!恥ずかしがらなくてもいいから手を上げなさーいm9(^Д^)プギャー
こちらのポスターは、和歌山リア10プロジェクトという団体が、今年から選挙権を得られるようになった10代に向けて作った投票率向上を呼びかけるポスターなんですね。
他のものも見てみるとこんな感じです。
いやー、大変良く出来ている。まずは何より『話題になること』が大切な現代社会。ふと目に入った時に『これはなんだろう?』と思いますし、いまこうして私のように『良く考えたな〜』とシェアされるように考えられていますね。
そして、下の丸い部分が、和歌山特産のみかんでしょうか。シンプルなデザインですが、最も必要なキーワード『7月10日参議院選挙』が強調されていて非常に良いですね。
キミのつぶやきは、政治家の声よりも、同級生を動かす。
他の作品も見ていきましょう。
- 10代の投票率を上げれば、10代向けの政策が生まれる。
- キミのつぶやきは、政治家の声よりも、同級生を動かす。
- 「投票なう」とつぶやいたら、同級生にふぁぼられた。
- みかんの収穫量に続いて10代投票率も日本一にしよう。
- 学級委員長を決める時に、半分欠席したらヤバくない?
- 何も書かずに投票しても、投票率には反映される。
- 和歌山のセンターを決める選挙です。
- おしっこも、票も、ちゃんと入れよう。
- 7月10日に、大人の階段をのぼろう。
- ひさしぶりの小学校は、選挙よりワクワクした。
- 同級生の私服をはじめて見た。
- 翌日、教室で「選挙いった?」って聞かれるかも。
- いつか面接で聞かれるかも。
- 大人の責任は、10代でとろう。
- 10代のみなさん!投票所でテレビに映るチャンスです。
- 告白できなかったセンパイが、7月10日に来るかも。
- 恋人と行けば、デートになる。友達と行けば、思い出になる。
- 選挙は、同窓会でもある。
- 選挙はダサいなんて、まだ中二病してるの?
- 歴代の総理大臣も果たせなかった10代での投票を果たそう。
- 昨年の10代の投票率は、0%でした。
- デンマークでは、18歳は、20歳よりも投票している。
- CDを買わなくても投票できます。
- 投票すれば推しメンになる。
- 初体験は、18の夏がいい。
- 10代のうちに、初体験しよう。
- 選挙童貞を卒業しよう。
- 大切な「初めて」は、信頼でいる人にささげよう。
- 後悔のない10代にしよう。
- 徳川吉宗が18歳だったら、投票してると思う。
- 和歌山ラーメンみたく、ドロドロの政治家が選ばれないように。
- 故郷を出るあなたには、和歌山で出来る最初で最後の選挙かも。
- 和歌山の「ワカ」は若者の「ワカ』だ。
- 今世紀最初の10代な選挙です。
- みかんの生産量は日本一。みらいの生産量も日本一にしよう。
なかには、(´ε`;)ウーン… と思うものもありますが、どれも非常によく出来ています。大事なことは、『話題になること』だと思いますので、実際にこれをみて行動するかどうかは二の次ではありますが、ぐっと心に響くメッセージも何個か有ります。
こういったものを見つけてしまうと、つい『シェア』したくなっちゃいますよね。そしてまさに、『キミのつぶやきは、政治家の声よりも、同級生を動かす。』なんですよ。同級生が選挙に、ほんの少しでも興味を持っているということがわかれば、関心の輪はきっと連鎖します。
初体験の思い出
わたしが初めて選挙に行ったのは、下記の記事で少し書かせて頂きましたが、2007年の参議院選挙でした。
その日は、午後から専門学校の講演会に行く予定で、午前があいていたので午前中に投票所に向かいました。特に講演会は、私服でも問題ないのですが、『選挙ってちゃんとした格好でいったほうがいいのかな?』と思って、わざわざスーツを着て行ったことを覚えています。まあ何も知りませんでしたからね。
いや、選挙とか全然私服でいいっすからw
上の一覧にもあるように、選挙に行けば『同級生の私服』が見れるかもしれませんね(笑)。
基本的に、選挙に行く時に必要な物は、投票入場券が必要ですが、なくしてしまった場合は身分証明が出来るものがあれば大丈夫です。あと準備することは、『誰に投票をするのか?』くらいです。
参議院の選挙って、それぞれの都道府県で行われる『選挙区』と、全国単位で行われる『比例区』があります。選挙区は立候補者を書いて、比例区は政党名を書きます。比例区では更に、立候補をしている人の名前も書くことが出来ます。名前を書けば、その人の順位が上がりますが、書かなくてもOKです。一覧はこんな感じです。
あとは時間ですが、基本的に朝7時から夜の8時まで空いています。(投票所により異なりますのでご注意下さい)。時間は10分もかかりません。
若い世代から民主主義を実現しよう
しかし、選挙管理委員会も『明日への一票!』みたいな、もう見慣れて風景の一部と化しているようなポスターを作るんじゃなくて、ちゃんと目に留まる何かを作るようになったんだなーと思って眺めていました。
ですが、実はこの運動、20代の若者が自らはじめた運動なんだそうです。
プロジェクトの発起人は、和歌山大学3年の小幡和輝さん(21)。小学校時代から引きこもり生活を繰り返してゲームに没頭しましたが、定時制高校に通いながらイベント企画会社を立ち上げ。高校生だけで経営するカフェをオープンさせた経験もあります。
今回のプロジェクトの狙いについては、「選挙管理委員会がやれていない、オンラインでの若者向け啓発をやろうと考えたんです」と話します。
作ったのはポスターですが、張り出すためではなくネット上で拡散されることを狙って制作。メンバーであるコピーライターやデザイナーが考えたものの中から、クスッと笑えるものや、読んでなるほどと納得できるものなどを選んだそうです。
「まじめすぎると拡散しないし、軽すぎて遊びだとも思われたくありませんでした。そのバランスに一番工夫を凝らしました」と小幡さん。他県の団体からも「参考になるので教えてほしい」といった声がかかっているそうです。
皆さん、この運動についてどう思いますか?わたしはこういった運動の中にこそ『民主主義の本質』があるような気がするんですね。
これは私の持論ですが、民主主義とは『みんなでみんなが幸せになれる方法を考えること』だと思っています。たまに、『民主主義=多数決』というふうに考えているひとや意見を見ることが有ります。もしそれが民主主義であるのなら、多数派の意見をただ通すだけの仕組みになってしまいます。
以下の記事にまとめてみましたが、少数派も含めて、みんなでみんなが幸せになるための方法を考えること、それが本来あるべき民主主義のような気がします。
だから私は、『シルバーデモクラシー』という言葉が好きでは有りません。勿論、お年寄りが多数派のため、お年寄り向けの政策が優先されやすい事実から目を背けるつもりは有りませんが、それはもはや『デモクラシー』ではなく『ポピュリズム』って語を使ったほうがいいような気がします。
多数決に参加するためだけに選挙に行くのであれば、困っていることがないのであれば行く必要もないかもしれません。ただ、政治に参加するということは、選挙という行為を通して『困っている他人を助けてあげる方法を、ほんの少しでも考えてみる』ということのような気もします。
10代の若者は、今の高齢者よりも、まだ生きている時間が長い分、選挙の結果をより多く受けることになります。そんな彼らが、これからどんな社会を作っていくことが出来るのよう、彼らのためにもよく考えた上で一票を投じることで、『先輩』としての姿勢を見せなきゃいけないよね。そんなことを思う今日このごろでございます。
ではでは、今日はこの辺で。