こんにちは、らくからちゃです。
あっちゅう間に終わってしまいましたが、皆様ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。わたしは、家でダラダラ過ごしたり、山に登ったり、それなりにエンジョイできましたが、また痛勤電車に揺られる日々でございます。とほほ。
ゴールデンウィークに関係しているかはわかりませんが、電車に載っていると、脚に包帯を巻いている人を何人か見ました。エンジョイしすぎたのかな?
手にかける保険
『芸能人は歯が命』なんてCMがあったけど、お仕事によって重要な体のパーツってありますよね。普段パソコンを使ったお仕事をしていると、手や指が使えなくなるのは大変困ります。
映画やドラマ、ヤのつく自営業の方が、指チョッキンしているシーンが出てくると、コントロールキーが押せなくなる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルと震え上がるのは、きっと私だけでは無いはず。 逆に脚に関しては、外を歩き回る必要がないため、電車に乗ることさえできれば、そこまで仕事に支障はありません。
たまに、モデルやスポーツ選手が体のパーツに保険をかける話を耳にしますが、一般のオフィスワーカーでも指にかけられる保険ってあるのかな?と思ってググってみたところ、こんなものが出てきました。
(出典:ビューティー保険.COM)
あー、なるほどねえ。手や指が使えないと商売にならない美容師向けの、休業補償保険のようなものが出てきました。確かにこれは、この手のお仕事のひとへのニーズは大きそうですね。
所得補償保険は使えるのか?
先程のものは、事業者用のものっぽいのですが『働けなくなるリスク』に関しては、程度の差こそあれ、会社員も同じです。そういうニーズを捉えて『所得補償保険』みたなものも結構宣伝されてますよね。
例えば、ライフネット生命さんがやられているコチラ。
確かに同社サイトにもあるように、病気やケガで怖いのは、医療費よりも収入が減ることだというひとは結構多いような気がします。
そのリスクをカバー出来るのは、なかなか良さげではあるのですが、保険の対象になるリスクが結構厳しいんですよね。
就業不能時と高度障害時に給付されることになっているそうなのですが、その条件を引用するとこんな感じ。
就業不能状態とは、以下の入院または在宅療養をしている状態をいいます。
<入院>
病気やケガの治療を目的として、日本国内の病院または診療所において入院している状態。
<在宅療養>
病気やケガにより、医師の指示を受けて、日本国内の自宅等で、軽い家事および必要最小限の外出を除き、治療に専念している状態。
ただし、梱包や検品などの軽労働または事務などの座業ができる場合は、在宅療養をしているとはいいません。
一言で言えば『働けない』状態ですね。精神疾患系が対象にならないのも注意点ですね。うーん、手や指くらいであれば、ここまで行くことはあまりないですよねえ。
また『高度障害給付金』の条件も、結構ハードです。
両手切断か、半身不随が対象って感じかな。
補足を見ても、かなりハードな条件が並びます。ここまでいかずとも『キーボードが打てない』状態になれば、少なくとも今までの仕事を行うには大きな支障があると思うんですよね。
障害年金は使えるのか?
じゃあ公的制度はどうなのかなと、障害を負った際にお金が貰える代表格である『障害年金』についても考えてみましょう。障害年金については過去にまとめたのでこちらをご参照ください。
さて指の障害の等級については、下記のようになっています。
1級:両上肢のすべての指を欠くもの
2級:両上肢のおや指又はひとさし指又は中指を欠くもの
3級:一上肢のおや指及びひとさし指を失ったもの又はおや指若しくはひとさし指を併せ一上肢の三指以上を失ったもの
親指・人差し指→中指→薬指・小指の順番でランク付けされているのが興味深いのですが、おそらく『物を掴む』という動作を基準に考えられた制度なんでしょうね。
親指&人差し指か、どちらかを含んで3本以上なくなっても3級ですので、これまた結構ハードなように思えます。3級では国民年金分はもらえないので、月額報酬比例の厚生年金だけですね。
幸せに生活できなくなるリスクに保険をかけたい
我々にとっては『手の指が使えなくなる』っていうのは、結構大きな出来事ですけど、国民の大多数のレベルから考えれば『じゃあ別の仕事をすれば?』って話になるわけなんですよね。
それに、Wordpressの有名テーマを作られている寝ログのわいひらさんだって、寝たきりでも頑張ってるやんけ。いざとなったらなんとかなる!って意見があるのも十分わかります。
とはいえ、特にフリーランスのエンジニアなんかにとっては『腕を骨折してしばらく仕事にならない』みたいな状態は、通院にコストが掛かることよりももっと重大なリスクになりえます。会社に所属しているサラリーマンだって、今まで積み上げてきたキャリアへの影響や生涯賃金への影響は少なからずあるでしょう。
いろんな保険や社会保障の仕組みをみていた思うのは『100万円以内程度の出費増』への保険や、『とにかく生きていくことだけは出来る』保障はあれど『ライフプランに影響のある100万円超の収入減少』『いまの生活を続けていけなくなる』リスクをカバーする仕組みって、案外すくないよね、と思うんですよね。
例えば、子供に医療保険が必要か?と言われれば、どうかなあと思いますが、子供が週に1回は付き添って病院にいかなきゃならない状態になった場合、働き方への影響も大きいでしょうから、そのリスクは回避したいなあと思うひとも多いんじゃないでしょうか。
ただ『何を最低限の生活と考えるか』は人によって違いますので、公的制度でカバーするのは難しい領域なのかな、とは思います。だからこそ、そういったニーズにあった商品を、保険会社各社には検討いただきたいなあと思う、今日このごろでございます。
ではでは、今日はこのへんで。