ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

横須賀軍港めぐりに行ってみたよ

こんにちは、らくからちゃです。

連休も最終日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?わたしは連休前に体調を崩してしまったため、泊りがけの旅行には行かず美術館に行ったり、日帰りでいける観光地を回ったりしていました。

特に良かったのが、ぶらっと遊びに行って来た鋸山。千葉県にお住まいの方は、高尾山に行くよりも断然、気軽にぷち登山&ハイキングが楽しめます。まとめも書いてみたので是非!

あとは昨日、横須賀の軍港めぐりにも行ってきたのですが中々良かったですねー。運良く、空母ロナルド・レーガンや、きりしまを始めとするイージス艦も見ることが出来ました。

旅日記も兼ねて、まとめてみたいと思います。

横須賀までのアクセス

 まずは横須賀軍港めぐりの出発地点は上の地図の場所になります。大きなイオンのマークが目印のショッピングモールの1階にチケット売場があります。乗船は予約制になっております。今回わたしは、何も考えずに行って乗船できましたが、めちゃくちゃラッキーだと思います。予約も出来るそうなので、是非ご予約の上、ご訪問ください。

日時/便選択|軍港めぐり

電車でのアクセスは、

  1. JR横須賀線の横須賀駅
  2. 京急本線の汐入駅

が最寄りになります。少し距離はありますが、この時期はヴェルニー公園のバラも見頃なので、横須賀駅から歩きながら目的地を目指すことをおすすめします。

公園から眺める港の景色も、良いですしね。

まずは腹ごしらえに『ヨコスカ ネイビー バーガー』

 朝ごはんを食べずに出発し、現地には11時頃に到着しました。13時の船が予約できましたので、のんびりブランチを頂くことに。せっかくなので、横須賀名物のヨコスカネイビーバーガーを頂きに行ってきました。

お肉がジューシー!

しかしどこも、休日シーズンはかなり並びます。こういう観光地のぶらり旅をするのであれば、時間は早めに行動したほうが並ばずに済んでお得ですね。船の予約時間にも、余裕を持って行動したほうが安心です。

座席は自由席なのでお早めに

今回乗船した船は、『シーフレンド7号』。

2016年就航の、ピカピカの新造船です。定員は250名で、1階と2階のデッキ階があります。今回は、1階を利用したのですが、2階のほうが見晴らしが良いかなあと思っていたのですが、1階のほうがじっくり解説も聞き取りやすくて良かった気がします。

この船、港内に停泊している船を、お姉さんの解説を聞きながら進むツアーになります。こちらを見る限り、女性はひとりだけなんですね。大変聞き取りやすく、ユーモアのセンスの良い解説でした。ここでひとつ、重要なポイントがあります。

座席は進行方向右側を抑えましょう

途中、写真を見てもらってもわかると思いますが、たいていの船が右側に見える航路になります。また座席は自由席ですので、乗船時間よりやや早めに行ったほうが良い席が取れると思います。

横須賀港で見えるあんな船・こんな船

軍港というのは、常に船が停泊しているものではなく、何が見れるのかは、そのときの運次第となります。解説のお姉さんいわく、今回は『とんでもなく運が良い』日だったそうで、色んな船を見れました。

潜水艦

まずは潜水艦。奥側に見えるのは米軍基地で、こちら岸に見える船は米軍のものになるそうですが、潜水艦だけは米軍側に間借りしているんだとか。

上に二人ほど人が載っていますが、これは門番のお仕事中だそうで、ここに4時間立ちっぱなしで警備をするそうです。お仕事ご苦労様です。

ホテルシップ

お次は海軍基地では珍しい白い船。船の工事には大量の工員が必要です。そして、人出が必要とされる場所は、その時々に変わりますので、『ホテルシップ』と呼ばれるこちらの船に寝泊まりしてもらうんだとか。大したことないサイズに見えますが、1000人以上が3段ベッドでぎゅうぎゅう詰めの生活をしているんだそうです。

イージス艦

イージス艦とは、ざっくり言うとイージスシステムと呼ばれるミサイルを撃ち落とすシステムを搭載した軍艦です。ギリシャ神話で、ゼウスが娘のアテナに与えた『最強の盾』が名前の由来だとか。

正確な情報を収集するために、非常に高い性能のレーダーシステムも搭載しています。レーダーと言えば、くるくるまわるものをイメージしてしまいますが、あれでは回転している領域の情報は収集できません。よりリアルタイムにミサイルの位置情報を捉えるため、ブリッジの下に大量のレーダーを搭載しているのだとか。

それを六角形の鋼板で覆い隠しているため、イージス艦かどうかは、それがあるかどうかで見分けがつくんだそうですよ。

今日は、ずらりと一同お揃いです。さて、その奥にデカイものが見えてきました。

空母

空母ロナルド・レーガンです。海に浮かべてあると、いまいち大きさがピンと来ませんが、サイズは東京タワーを横に倒したくらいで、高い部分で20階建てビル相当。5000人が載っており、中には、

  1. ATM
  2. 散髪屋
  3. 教会
  4. スタバ

などがあるそうです。ほんと、スタバってどこ行ってもあるんですねえ・・・。

自動車輸送船

しばらく軍艦を眺めていましたが、商船もいます。長細いこちらは、日産自動車追浜工場の自動車を輸出するための船です。これ一隻で、数千台規模の自動車を運び出すんだとか。

そのために、30cm間隔で車を止められるプロのドライバーが熟練の技で積み込みを行っているそうですが、この作業に自動運転技術を使ってみるなんて試みもあるみたいですねー。

www.tokyo-np.co.jp

海洋観測船

今度は自衛隊の港です。まず出くわしましたのが、海洋観測鑑。海底の状況や、波の流れなんかを調べる船だそうです。

護衛艦

お次は護衛艦。しっかりと大砲も積まれています。昔の船には、これでもかと言うくらい砲がありましたが、いまは先っちょに一個だけです。ちょっと頼りなく見えますが、コンピューター制御で昔のものとは命中精度も段違い。弾も、一分間に30発以上発射でき、横須賀から江ノ島くらいまでは狙えるんだとか。

今の時代はミサイルもありますので、素人目にはこれが役に立つのは小型艇に取り囲まれそうになったときくらいじゃないのかなあ。護身用ピストルみたいな感じですかね。

さて今回ここに停泊していた『やまぎり』(写真の船の奥)は、自衛艦初の女性艦長の大谷さんが指揮を取っています。年に数度しか家に帰れない中での、極限状態のワーク・ライフ・バランスについて、下記の記事はかなり参考になると思います。

掃海艦

海の地雷、機雷を除去するお仕事をする船です。機雷には、船の鉄に溜まった磁力に影響して作動するものもあるので、古くは木造で作られていたのだとか。ところが、木造船の需要が減り、職人さんが高齢化してしまった結果、残ったのはたったの4人。最年少で80歳という状況。そこで現在は、強化プラスチックをもとにした船を作っているそうですが、何か日本経済の縮図を見た気がします。

半島の間に水路を切り開き生まれた吾妻島の横をすり抜けて戻ります。

迎賓鑑

画像が小さくてアレですが、また少し変わった船も泊まっていました。自衛艦にしては珍しい、白い色の船。これは、海外からの賓客をおもてなしするために利用する『迎賓鑑』と呼ばれる船だそうです。乗ってみたいなあ。

試験艦

港に帰ってくると、自衛隊の船がずらりと並んでいました。一番手前の船は、試験艦と呼ばれる兵装のテストをするための船ですね。

 

そこから先は、イージス艦『きりしま』も、護衛艦の『いかづち』『むらさめ』『たかなみ』を引き連れお出迎え。

45分ほどの旅でした。

これらの船が役に立たないことを祈るのみ

いかがでしょう。軍事にも船にもまーったく興味のない私でしたが、解説も分かりやすく、存外に愉しむことが出来ました。

これらの船は、非常時には国を守るために戦う軍事設備であるのと同時に、何もないときは多くの人の生活の場でもあります。しかしそこは、いくら工夫したとしても、外の世界の快適さとは程遠い空間です。

時には『税金のムダ』なんて言われることもありますが、過去に『自衛隊は税金泥棒と呼ばれるくらいが丁度いい。みんな平和を感じられているということだからね。』と言われていた方のことをふと思い出しました。

緊迫する半島情勢やゴタゴタの絶えない南シナ海など、きな臭い状況下ではありますが、これらの船が港で観光客の目を楽しませるだけの任務が全う出来ることを心から祈っております。

ではでは、今日はこのへんで。

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」