こんにちは、らくからちゃです。
先日、出張途中に思った『新幹線の券売機って何で使って貰えないんだろうなあ』というボヤきを記事にしてみたところ、思った以上に多くの人からコメントを頂き、本当に有難うございましたm(_ _)m
頂いたコメントをざっと眺めていますと
- 滅多にしか載らないので使い方が分からない
- 金額が大きいのでミスが怖い
- 細かいオーダーは駅員に頼んだ方が早い
- クレジットカードのパスワードを忘れた
- Suicaの処理が必要な場合は券売機では不可
- 座席変更は券売機では不可
- 乗り継ぎの処理は券売機では不可
- 割引キップなどは券売機では不可
などなどのご意見を頂戴いたしました。
わたしはエクスプレス予約を利用していますので、ここしばらく券売機もみどりの窓口も使っていません。ただ以前利用していた時の感想としては、並んでさえいなければ、みどりの窓口のほうが圧倒的に処理が早いんですよね〜。駅員さんの受け答えは的確ですし、曖昧な指示にもきちんと対応してくれます。
あと5番から7番に関しては、実は(コメント曰く)出来るらしいけれど、周知されていないため窓口に行ってしまっているというケースが見られました。まあこういうのもどこまで 券売機にやらせるのかは難しいところですな。ただ、すんげぇ気になったコメント欄の頻出キーワードがあります。
学割です。
新幹線の学生割引の仕組み
あー、学割使って新幹線に乗ったりしたなあと懐かしい気持ちにもなりましたが、そもそも新幹線の学割って、どれくらい安くなるもんなんでしょう。新幹線の料金って、
- 乗車券
- 特急券
の二部構成(?)となっております。東京から新大阪ですと、
- 乗車券・・・¥8,750
- 特急券・・・¥5,700
の合わせて¥14,450が必要なお値段になります。これは『のぞみ・指定席』のお値段で、『ひかり』の場合¥14,140(¥310引)で『自由席』の場合¥13,620(¥830引)となります。更に時期によって±¥200の増減があります。
年齢によって
- 小学生未満・・・半額
- 幼稚園未満・・・無料(ただし親同伴など条件あり)
の割引がありますので、『学割』が役にたつのは中学生~大学生までの間となります。割引率は、2割ですが、乗車券にのみしか適用されません。東京新大阪間で言えば、
- 乗車券・・・¥7,000(¥1,750引)
- 特急券・・・¥5,700
の合わせて¥12,700でございます。往復だと¥3,500の割引となり、かなり大きいです。ただ使ったことある人はわかると思うんですけど、この学割って結構面倒臭いんですよね〜。
学割証滅ぶべし
新幹線を学割で利用しようとすると、ただ学生手帳をもって窓口に行くだけではダメです。こんな感じの紙を書いて、先生からハンコを貰ってから行く必要があります。
正式には『学校学生生徒旅客運賃割引証』といいますが、基本的にJRグループ各社でのみ使用することが出来ます。にも関わらず、用紙はJRグループではなく独立行政法人日本学生支援機構が、全国の小学校・中学校・高校・大学などに対して、きちんと枚数までカウントした上で配布しております。
お世話になった方も多いかもしれませんけど、よく考えると、人数が多いと、どえりゃあ面倒な仕組みです。
1.事務作業が増える
学割証って、学校で先生にハンコを突いてもらう必要が有るんですよね。ただでさえ教師の過重労働が問題になっている中、教育に直接関連するわけではない業務で負荷が増えるのってどうなんでしょう。しかもお金に関わる話ですし、アレな親御さんがギリギリで無茶なことを言ってきた場合、非常に面倒なことになります。
また100km以上でないとNGだがこの区間は行けるのかとか、行き先が3つある場合はどうするんだとか、プロでもない教師が厄介事に巻き込まれているのかと思うと、涙を禁じえません。
2.不必要にプライバシーを晒すことになる
学校によって違うのかも知れませんけど、わたしが高校生のころは、行き先やら目的やらを、色々と教師に伝える必要があったような気がします。個人情報についても関心が高いこのご時世、特に必要性がない限り、個人的な事柄について共有するのは、お互いに避けたいところでもあります。
あと利用した学割証は、JR側が回収していたと思いますが、
- 名前
- 学校名
- 移動先
が書かれた文章の管理は、それなりに慎重に行う必要があるでしょうし、可能であれば扱いたくない代物でしょう。
3.対象者以外に対して不利な仕組みである
この学割証、一応利用目的が決まっておりまして、
- 休暇、所用による帰省
- 実験実習並びに通信による教育を行う学校の面接授業及び試験などの正課の教育活動
- 学校が認めた特別教育活動又は体育・文化に関する正課外の教育活動
- 就職又は進学のための受験等
- 学校が修学上適当と認めた見学又は行事への参加
- 傷病の治療その他修学上支障となる問題の処理
- 保護者の旅行への随行
に該当する必要があり、学生個人の旅行には利用できない・・・ということになっています。が、『おばあちゃんちが舞浜なんですぅ』と言えば、ディズニーランドに行くにも帰省目的ということで利用できるし、そこを追跡調査する術はないでしょう。
ぶっちゃけ何にだって利用できるわけで、事務作業を増やしたり、プライバシーを公開したりまでした上で、特定の学校の生徒にだけ利用させる狙いが良く分からないところがあります。
国民総イライラ(GNI)は可能な限り減らしていこう
実に些細な話ではあるかもしれませんが、現在の学割証の運用は、子供がちゃんと学割証を貰ってきてくれるかどうかお母さんはイライラするし、いちいち細かい仕事が増えて先生もイライラするし、駅員さんだって保存しなきゃいけない文書が増えてイライラする。国全体で発生しているイライラ(Gross National Irritated)は確実に増加しているよなあと。
それに見合うだけのリターンって、あるんでしょうか?
もうこの際、『学割』ではなく年齢での割引にして、求められたら年齢を証明できるものを必ず提示するって運用でいいんじゃないのかねえと思うんですよね。少なくとも、子供運賃はそれで回っているわけですし。
小さな積み重ねかもしれませんけど、ちょっとずつでも、みんながハッピーな世の中に変えて行きたいなあと思う、今日このごろでございます。
ではでは、今日はこのへんで。