こんにちは、らくからちゃです。
毎月月末月初になると、いろんなブログにて『収益報告』がはじまります。好き嫌いはあると思いますが、他の誰にも書けないオリジナル情報の塊ですし『へえ、最近はそんなのもあるんだ』と結構楽しみにしています。
ちなみに弊ブログでの稼ぎ頭はGoogle Adsense。あれこれ考えることなく、設置するだけで済みますし、アクセスが良いと、うちのような雑記ブログでも1日数千円の収益になります。
設置には審査が必要ですが、ここ最近『Google Adsenseの審査に通らない』という話を良く耳にするようになりました。先日もこんな記事を読みました。
『どこが駄目なのか分からない』『内容がつまらないから駄目なのだろうか』などといった声も良く耳にします。こうすれば審査に通る!なんて記事も有りますが、見ていると
- 一定の記事数が無ければ駄目
- サイトのデザインが重要
- 導線がしっかりしていることが大切
- 内容の信憑性が高いこともポイント
- 内容が薄いのはNG
などなど、諸説飛び交っています。ずっと審査が通らないと『こんなに頑張っているのに...』という気分にもなるでしょうし、『コンテンツとしての品質が低いからかなあ』と自信を無くしている人も多いようです。
つい感情的になってしまいがちですが、冷静に考えてみましょう。どうしてGoogleは審査を厳しくしたのでしょうか?そのヒントを、Google社の業績から考えてみたいと思います。
伸び悩むAdsenseの売上
Google社では、売上に関する情報を
- Google Weblsits ・・・ Google内のサイトで発生した収入
- Google Network Members' websites・・・Google外のサイトで発生した収入
- その他
の形で公表しています。それぞれ、決算資料から数値を拾ってグラフにすると、下図のようになります。
(出典:Alphabet Investor Relations - Investor Relations - Alphabet を元に筆者作図)
Google Adsenseでの収益は、Google Network Members' websitesになるかと思われますが、その他の項目は順調に増加しているにもかかわらず、収益は2年前と横ばいで、伸び悩んでいることが一目瞭然です。
また気になるデータも参考資料として掲載されていました。
(出典:Alphabet Announces Third Quarter 2016 Results - Investor Relations - Alphabet)
Google内のウェブサイトでは、有効クリック数が前年同期比+42%・前期比+11%増加しているにもかかわらず、Google外のウェブサイトでは共に1%となっています。これは、Adsenseのクリック総数が変化していないといったことを意味します。またクリック単価も大きく下落しています。
飽和する市場と今後の戦略
この数値だけみると、Adsenseは事業としては完全に頭打ちの状態です。
Googleは、コンテンツの内容やユーザーの属性等を判断し、最適な広告を表示することに心血を注いで来ました。広告表示の裏には、膨大な通信を解析し、最適な広告を決定するためのサーバーが稼働しています。
クリックされない広告を配信すると、その分のコストは無駄になります。
Adsenseに広告を配信する場合、広告主はキーワードや一日の予算上限を設定します。Adsense掲載サイトの中に、条件にマッチするものがあれば、広告が配信されます。ここでGoogleにとって重要なのが『広告がクリックされるか?』『そのクリックが広告主に対して価値をもたらすのか?』です。
利益に繋がらないのであれば、広告主は高い単価を支払おうとは思いません。
Googleは40%近い営業利益率を誇りますが、『原価』となる配信コストは低いほうが良いに決まっています。そのためには、実際に商品やサービスを注文する可能性のあるサイトに広告を配信し、そうでないサイトは除外したいと思うでしょう。(管理のコストも増えますしね)
また『クリックされない広告』を配信することは、閲覧者にとっても負担になります。興味のない広告ばかり見せられると、AdBlockなどのアンチ広告ツールをインストールされるリスクが増加します。
つまり売上が伸びない中で、無意味に配信先のサイトを増やしたくはないはずです。これまでは、配信先の幅を広げるために、積極的に審査を通してきたのかもしれませんが、十分配信が可能になったのであれば、選別を強めようとしていても不思議はありません。
Adsenseの審査を通るサイトの条件
じゃあ結局、どんなサイトであればGoogleの審査を通るのでしょうか。
わたしはGoogleの社員でもありませんし、広告に詳しいわけではありませんので、実際の所、何が決め手になるのかはわかりません。ただ膨大な量の申請を処理しているGoogleが、いちいちデザインだのコンテンツの品質だのを見ているのか?といわれれば、『そんなことやってらんねーんじゃねーの?』と思うんですよね。
むしろGoogleの立場からは、
- 高単価のキーワードで上位にいる
- 安定したPVのあるページがある(解析しやすい)
- サイトの方向性が定まっていてマッチする広告を出しやすい
など、身もふたもないことを言えば『このサイトに配信して儲かりそうか?』も重視しているんじゃないのかなあと思うんですよね。
繰り返しになりますが、この分野についてわたしはド素人です。勝手に唱えている自説にしか過ぎませんが、もしなにかのヒントになれば幸いです。
ではでは、今日はこのへんで。