こんにちは、らくからちゃです。
そろそろ2016年度最後の簿記検定の合格発表の時期ですが、受験生の皆さんはドキドキですね。2017年度に挑戦しようとしている方向けに、今年度のスケジュールを整理してみました。
簿記検定のスケジュール
実は『簿記の試験』といっても複数の種類があります。有名所はこの3つでしょうか。
- 日商簿記(日本商工会議所主催)・・・社会人向け
- 全経簿記(全国経理教育協会主催)・・・専門学校生向け
- 全商簿記(全国商業高等学校協会主催)・・・商業高校生向け
なかでも一番メジャーなものは、日本商工会議所主催の簿記検定でしょう。
『簿記』と言えばこの日商簿記検定を差すくらい有名な試験です。試験は1級から3級まであります。1級と3級は午前、2級は午後に行われますので、1級+2級、2級+3級なんて受け方も出来ます。
以前は4級までありましたが、2017年度から廃止になり、代わって『初級』が新設されました。初級は、人事業主や現場の実務担当者にとって重要な箇所のみ抜粋したものとなっております。また認定会場でPCを使ったネット試験となり、毎日受験できるのもポイントです。
日商簿記検定の申込・合格発表スケジュール
初級以外の級は、年に3回の一斉試験を受験することになります。試験日は以下のとおりです。
- 146回(1・2・3級):6月11日(日)
- 147回(1・2・3級):11月19日(日)
- 148回(2・3級):2月25日(日)
試験日は全国統一ですが、
- 申込期限
- 合格発表
- 合格証書発送
は主催する商工会議所によって異なります。例えば東京23区を管轄する東京商工会議所と、大阪市内を管轄する大阪商工会議所ではこんな感じです。
東京商工会議所
回数 | 申込期限 | 開催日 |
合格発表 (2・3級) |
合格発表 (1級) |
成績表発送 (2・3級) |
成績表発送 (1級) |
---|---|---|---|---|---|---|
146回 | 3/30(木)〜4/28(金) | 6/11(日) | 6/29(火) | 7/31(月) | 7/14(金) | 8/4(金) |
147回 | 9/5(火)〜10/6(金) | 11/19(日) | 12/7(木) | 1/9(火) | 12/22(金) | 1/12(金) |
148回 | 12/12(火)〜1/12(金) | 2/25(日) | 3/15(木) | - | 3/30(金) | - |
大阪商工会議所
回数 | 申込期限 | 開催日 |
合格発表 (2・3級) |
合格発表 (1級) |
成績表発送 (2・3級) |
成績表発送 (1級) |
---|---|---|---|---|---|---|
146回 | 4/3(月)〜5/9(火) | 6/11(日) | 6/20(火) | 8/1(火) | 7/12(水) | 8/9(水) |
147回 | 9/11(月)〜10/17(火) | 11/19(日) | 11/28(火) | 1/10(水) | 12/20(水) | 1/17(水) |
148回 | 12/18(月)〜1/23(火) | 2/25(日) | 3/6(火) | - | 3/28(水) | - |
全経簿記検定のスケジュール
日商簿記検定は年に3回(1級は2回)しかチャンスがありませんので、事前に腕試しをするのなら全経簿記の受験にチャレンジするのもありかもしれません。全経簿記は、
- 上級
- 1級(商業・工業)
- 2級(商業・工業)
- 3級(商業)
- 基礎
と別れています。全経簿記上級は、日商簿記検定1級と同じく合格すると税理士の受験資格が与えられます。この2つの級はほぼ同格ですが、難易度としては全経簿記上級のほうがやや下です。他の級についても、同じ級なら日商のほうが難易度は上です。あと社会的認知度は、全経簿記がぐっと下になります(´・ω・`)
とはいえ、履歴書にもしっかり書ける資格ですので模試代わりに受けてみるのもいいかもしれません。スケジュールも下記の通り、日商簿記とちょっとずつズラされていますので是非!
回数 | 申込期間 | 試験日 |
---|---|---|
186回 | 4/10(月)~5/1(月) | 5/28(日) |
187回 | 5/15(月)~6/12(月) | 7/9(日) |
188回 | 10/ 2(月)~10/30(月) | 11/26(日) |
189回 | 12/25(月)~1/22(月) | 2/18(土) |
※偶数回には上級は実施されない。
国際会計検定(BATIC)のスケジュール
簿記2級に合格後は、英語が得意な東京商工会議所主催の『国際会計検定(BATIC)』の受験に挑戦するのもアリかもしれません。
BATICは、英語による会計取引と国際会計理論の理解度を問う試験です。出題は全て英語で、上級の問題については簿記1級レベルの会計知識も問われます。東京商工会議所主催の検定ですので、国際的に通用するものでは全くありませんが、英語での会計知識も身につけていくのであれば挑戦する価値はあるんじゃないでしょうか。
なお試験はTOEICのように、点数制となっており、点数に応じて称号が与えられます。
- 200-319:ブックキーパー
- 320-699:アカウンタント
- 700-879:アカウンティングマネージャー
- 880-1000:コントローラー
試験のスケジュールは下記のような感じです。
回数 | 申込期限 | 開催日 |
成績表発送 |
---|---|---|---|
33回 | 5/9(木)〜6/9(金) | 7/23(日) | 9/1(金) |
34回 | 9/5(火)〜10/6(金) | 12/17(日) | 1/26(金) |
ビジネス会計検定のスケジュール
簿記検定の勉強をすれば『財務諸表の作り方』は分かるようになります。しかしどのように利用すればいいのかまでは試験範囲にほとんど含まれていません。せっかく簿記を勉強したんだから、財務諸表の読解力も高めたい!という人には、大阪商工会議所主催のビジネス会計検定がお薦めかもしれません。
ぶっちゃけ履歴書に書いたところで、話のネタにはなるかもしれませんが評価されることは余りないと思いません。ただ財務諸表の作り方より、実際の仕事や株式投資をする際にも役立つ知識がカバーされています。中小企業診断士試験の財務・会計の範囲なんかにもかぶっていたりもするので、その辺の科目の予習問題にはいいかもしれませんね。
試験のスケジュールは下記のような感じです。
回数 | 申込期限 | 開催日 |
成績表発送 |
---|---|---|---|
19回 | 6/27(月)〜7/29(金) | 9/4(日) | 10/13(木) |
20回 | 1/5(木)〜2/3(金) | 3/12(日) | 4/20(木) 5/8(月)※1級 |
なお各種スケジュールに変更があった場合、わたしでは責任は負いかねます。詳細は各主催団体のホームページ等でご確認下さい。簿記関係では、過去に色々と書いてきましたので、あわせて参考になりそうなものをご紹介します。
過去記事紹介
『そもそも簿記って何!?』ってところから、なんとなーくイメージを掴めるようにと思って書いてみました。これで試験もバッチリ!って内容ではないのですが、参考書等を読みながら、『あれ?』って思ったところがあれば、思い出して頂ければ幸いです。
電車でも比較的読みやすい参考書をまとめてみました。まずは、電卓を叩く前に、こういった本で全体像を掴んで置いたほうがいいような気がします。
試験勉強をしていると、『これがどう役に立つんだろう?』ということが分からなくなっちゃうんですよね。そんな時に、息抜きがてらに読んでもらえたら、『簿記ってSUGEEEEEE!』ってなること請け合いだと思います(笑)
あと簿記とはほとんど関係ないですけど、簿記検定合格を目指す殺し屋さんが出て来るこの漫画も中々面白かったです。
あとなにげに重要な『電卓』の話。色んな種類がありますが、わたしはここで紹介した電卓が今でも一番お薦めです。
みなさまの学問成就を心からお祈りいたしております。
ではでは、今日はこの辺で。