ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

妻が入院することになり半年ほど年子兄妹との3人生活になりました

ご無沙汰しております。らくからちゃです。

話すと長くなるのですが、妻が入院いたしまして、そのため年子兄妹(1歳&0歳)と3人で生活することになりました

職場や保育園等では、「実質シングルファーザー状態ですね」と話していたので、そんなタイトルにしていましたが、さすがにどないやねんというご意見も多数いただきましたので修正します。

妻のことをご存知の方は「メンタル的なアレですか」と思われるやもしれませんが、診断名は「悪性新生物」、もう少し一般的な言い方をすると「癌」になります。

病状について

妻とは「いろいろ状況を伏せたままだと情報収集もしにくいから癌になったことを書くのは良いけど、あれこれ特定されるのも嫌なのでボカしておこうね」といった話をしていますので、その範囲で書いてみます。

(勘の良いお医者さんは諸々おわかりになるかもしれませんがお口ミッフィーちゃんでお願いします。)

幸い、きちんと治療すれば5年後生存率は85%〜90%程度はあるそうです。この「生存率」という指標はなかなか曲者で、年齢はもちろん死因も関係なく「生きていたかどうか」で判断されるみたいなので、ちゃんと治療さえすれば「直ちに死ぬ心配」までするレベルでは無さそうです。

ただ治療前にお医者さんから受けたインフォームド・コンセントでは、治療をしなかった場合どうなるかの欄に「早期に死亡します」とありましたが。

しかし、ここに辿り着くまでが大変でした。

かかりつけ医が「これはおかしい」と、腫瘍らしきものを見つけてくれたのは良いものの、町医者の機材ではそれ以上はむつかしくと紹介状を書いて貰ったものの、病院もいっぱいで3週間後まで空きがない状態でした。

一歩間違えれば「コロナ禍で一般診療に影響が出た結果、救えるはずが救えなかった命」になるところでした。

余談ですが、病院の待ち合いスペースが呼吸器科に近く、色んな患者さんが待ち合いスペースで看護師さんから説明をされていましたが「タバコはもう止めてくださいね」と話をしている人を沢山みました。

吸うのは本人の勝手だけど、それで医療リソース使わんで欲しいな。と思いましたね。

諸々見てもらった結果、半年ほど入院が必要、ということになった次第です。

子供について

我が家には、元気いっぱいの1歳10ヶ月の長男と0歳9ヶ月の長女がおります。

幸い私は1年の育休を取っていましたし、さらに言えば弊市は育休中の保育園利用が認められているので長男は保育園に通っております。

よって日中は、私が長女の面倒を見れば良い状態でしたが、義両親が「一人で二人面倒見るのは大変だろう」と申し出てくれ、長女を預かってくれたため、長男と男二人で暮らすこととなりました。

しばらくずっとこんな感じでした。

大事なのは「実家"が"太い」ことではなく「実家"と"太い」ことなんだろうなあと思いましたね。

当面はそういう体制で回すとして、問題は育休の終わる2月以降です。妻が帰ってきている保証はなく、帰ってきていても子供の面倒が見れる状況かはわかりません。

市役所の方とも相談し「いまならより入所難易度の上がる1歳児クラスではなくまだ空きのある0歳児クラスに滑り込めるかも」という情報とあわせて「ただし今から申し込める最短の12月入所の場合、当初予定よりも早い1月には育休復帰が必要」という情報をいただきました。

その後、ウチから徒歩3分(!)のところに住んでいる上司を緊急招聘して作戦会議を行い、内規上は認められていない育休の短縮を人事部やら偉い人やらに頼み込んで通して貰い、無事12月からの保育園入所の内定をゲットしました👏

というわけで12月1日からの保育園入所に備えて、長女さんはまた我が家に戻ってくることが出来ました。

そんなこんなで、いまは1歳児と0歳児を同時に風呂に入れるなどのミッション・インポッシブルに挑む生活をしております。

お金について

話は変わりますが、おばあちゃんに妻が入院したことを言ったところ、「お前育休とって働いてないのに金は大丈夫なのか」とメチャクチャ心配されましたが、いまのところどうにかなっております。

まず医療費は、健康保険組合の付加給付で1ヶ月2万円(食費等は別)で済みます。

また

  1. 義両親が昔からかけてたがん保険
  2. ローンを組んだ時についてきた配偶者がん保険

に入っていたため、結構な保険金が出る模様で「お金の力で解決できること」は割りとなんとでも出来るだけの体制が取れました。

じゃあ「がん保険ってやっぱ必要?」と問われたならば、「専業主婦には必要かもしれん」と思うんですよね。

この国の社会保険は非常に手厚く、治療そのものにかかる費用を心配する必要はあまりありません。ただ「パパは会社員、ママは専業主婦、子供は幼稚園に行っている」みたいな世帯構成で、何かあったら一番ヤベーことになるのは「ママ」だと思うんすよ。

仮にパパが入院したとしても、しばらくは有給休暇や積立年休、傷病手当金等で当面の収入はカバー出来るし、土日や夜中はとにかく、もともと日中は家に居なかったワケで生活面にも大きな違いは出ない。

むしろママが入院することになって、子供の面倒を誰かが見る必要が出てきた場合のほうが厄介なことになる。すぐに入れる保育園があればいいけど、自宅治療でなければ介護休業も使えないし、入院したのがママなら子の看護休暇も使えない。

幸い我が家は、育休中&親族のサポートありという大変恵まれた状況のため何とかなりましたが、そうでなければベビーシッターや家事代行サービスを使ってしのぐ必要もあるでしょう。

正直、積極的に医療保険に入る必要性はあんまり感じてませんが、ガン家系であればお守り代わりに入っておくのも良いのかもしれません。

伝えたいこと

そんな訳で「1歳と0歳の年子兄妹を抱えたパパ」という絶望的な字面に比べたら、私は案外なんとかなっています。

私が酷い目にあうならば、思い当たる節はいくらでもあるのですが(おい)可哀想なのは、可愛い盛りの子供たちに会えない妻です。

こういう状況になって、文字を大にして皆様方にお伝えしたいことがあります

ママを健康診断に行かせてください

会社員であれば、健康診断をサボっていると人事から「サッサと受けにいかんかい💢」とお怒りのメールが飛んできますが、ママには「健診があるよー🤗」と特定健診の案内が届く程度です。

子供のお世話や家事で忙しいママには、なかなか健康診断に足を運ぶのは難しいのが現実でしょう。我が家も妊娠・出産とバタバタしていた時期ではありましたが、結局ちゃんと健康診断に行けていませんでした。

それで早期発見できていたかどうかはさておき、やっぱ全国のパパさんたちは、腹をくくって「仕事を休んで子供の面倒を見てでもママを健康診断に行かせる」くらいの気持ちは持つべきでしょう。

それはお仕事によっては大変なことかもしれません。だからこそ、周囲の人も、同僚・部下・上司が「奥さん健康診断で子供面倒見なきゃいけないから休みます」と言い出しやすい環境を作ってあげることも大事じゃないでしょうか。

それが本人にとっても、子供たちにとっても、そして自分自身や周囲の人たちにとっても良いんじゃないかなあと思う次第です。

ではでは、今日はこのへんで。