ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

あなたも貰える?副業アフィリエイターでも最大100万円貰える持続化給付金

こんにちは、らくからちゃです。

毎日景気の悪い話ばかりですが、なんか美味しい話はないもんかねえと思っていたところ、こんなニュースを目にしました。

www.tokyo-np.co.jp

うっひょー!769億円っすか。良いなあ、ちょっとで良いからお溢れに預かりたいものです。

どうせ自分には関係ないお金だろうから、羨ましいなあ恨めしいなあと思って指を咥えて眺めているしかないのかなあと思ったら、普通の会社員でも副業収入がある場合、最大100万円の持続化給付金を貰えるかもしれないんですよね。

持続化給付金が貰える人

みんなが一律に貰える「特別定額給付金」と比べると、関係ないと思われているのか「持続化給付金」は少し影の薄い存在のようですね。久々に出社した職場で話してみても「へえ、そんなんあるんだ」程度の認識みたいですので、おさらいしておきましょう。

持続化給付金は、収入が激減した企業・個人を対象に

  1. 中小企業 ・・・最大200万円
  2. 個人事業主・・・最大100万円

が支給される制度です。中小企業については割愛するとして、個人事業主の条件をざっくりとまとめると

  1. 2019年度に事業所得として確定申告している
  2. 2020年に1ヶ月でも売上高が50%を下回った月がある
  3. 今後も事業を継続する意思がある

といった塩梅です。(1については、今後緩和される見通し)貰える金額は下記の通り。

給付金の給付額は、100万円を超えない範囲で、2019年の年間事業収入から、対象月の月間事業収入に12を乗じて得た金額を差し引いたものとします。

※月間事業収入が、前年同月比50%以下となる月で任意で選択した月を【対象月】と呼びます。対象月は、2020年1月から12月までの間で、事業者が選択した月とします。

 例えば、月20万円・年間240万円の収入があるひとがいたとして、ある月に売上が5万円に激減したとしましょう。このひとの減収額は15万円*12=180万円になるわけですな。この180万円と、100万円を比べて小さい方を取るので、100万円を受け取れます。

困っているひとには大変有り難い制度でしょう。

副業アフィリエイターでも100万円貰えるの?

ただこれあまり伝わっていない気がするんですけど、何も本人が困っていようがいまいが「事業所得」として確定申告していれば、副業収入でも貰えるんですよね。なにせ経産省お墨付き。

f:id:lacucaracha:20200603222711p:plain

(出典:持続化給付金に関するよくあるお問合せ (METI/経済産業省)

副業での収入を「雑所得」とするか、それとも「事業所得」と認めてもらうかは明確な基準がなく、非常に絶妙なポイントですが、生計に必要なものだ!として後者で処理している場合、最大100万円いただける可能性があります。

わたしのように、非常事態宣言が出てから2ヶ月は家からすら出ていない。でも裁量労働制なので、残業代も減っていない。遊びに行くこともできないので支出も減っている。なんやかんやで保有株式は年初来高値を更新している。ついでにいうと、去年の業績が良かったのでボーナスもいつもより多めに支給される。コロナの影響もあるけど、それ以上にGoogleのアップデートでダメージを被った。そんな感じの副業アフィリエイターでも100万円ゲットできてしまうですよね。

極端な話、一定期間広告を外して売上高の前年同月比を50%以下にするのは難しい話ではないでしょう。勿論バレたら怒られること間違いなしですが、「事業上の都合」とか適当な理由をあげておけば、それを否定することはできないでしょう。

そう考えると「青色申告しているひとは去年の収入金額と100万円とで小さい方が貰える」くらいの、でっかいお年玉状態になってるように見受けられます。

これで良いのか持続化給付金

定額給付金のときも「これ貰っちゃって良いんだろうか」なんて悩んでいる人に対して「お前が自粛すると他の人も貰いづらいだろうが。とりあえず受け取って経済を回せ」と言っていたひとが多くいたので、このお金も「貰える人は貰っとけ」と多くの人が言うんじゃないのかな〜と思うのですが、なにせ額が多い。

急を要する話なので、細かく条件を儲けずさっさと渡すことに意味はあると思います。また「副業」とはいえ、その収入がなくなると生活が成り立たないひともいることでしょう。ただ条件判定の要件に、給与所得があるひとはそれを合算して計算するくらいのことは最初からやっておいても良かったのでは?と思わんでも有りません。

また進学のために上京したものはよいものの、アルバイト先が一切見つからず、外出も帰省もできずに八方塞がりの学生など、もっと困っているひとの存在を考えると、果たしてこれで良いのだろうかと思わずにいられないんですよね。

確かに一刻を争う事態ではあると思います。だからこそ、以前も書きましたけど「給付」ではなく、一旦「貸与」の形にして、その後の処理についてはじっくり考えたほうが良かったんじゃないのかなあと思うんですよね。

www.yutorism.jp

完全に平等な仕組みを作ることは難しいので、いままでも数万円単位の損得の差はあったと思いますが、今回は桁が2つほど違います。医療費控除だのiDeCoだの言ってたのが馬鹿らしくなりますな。マジメに確定申告してきたボーナスにしても額がデカい。

本来は、余裕のある人と無い人との間の格差を埋めるための持続化給付金が、ますます格差を広げる結果にならないと良いなあと祈る次第であります。

ではでは、今日はこのへんで。