こんにちは、らくからちゃです。
随分日が落ちるのが早くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こうも暗くなるのが早いと、なんだか気が滅入ってしまいますね。でもご安心を、実は日が沈む時間が最も早い日は、もう過ぎましたので、日没時間はこれから徐々に遅くなっていきます。
あれ?日が沈むのが一番早いのって『冬至』じゃなかったっけ?とご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。冬至について、辞書をひいてみると、このように書かれています。
二十四節気の一。12月22日ごろ。太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。
冬至は、太陽が出ている時間が一番短くなる日のことであって、日没の時間が一番遅い日、というわけじゃないんですね。まあ、比較的有名な話だと思いますので、ご存じの方も多いかと思います。
では、日没時間が一番早い日って、いつなんでしょうか?
日没時間が一番早い日
『冬至』はカレンダーにも乗っていますし、比較的よく知られていますが、日没時間が一番早い日っていうのは、あまりよく聞きませんよね。そこで、下記のサイトを使って調べてみました。
その結果、ことし日が沈む時間が一番早いのは、12月6日(日)で、16時27分25秒だそうです。これが12月22日(火)の冬至では、16時31分31秒になります。確かに、冬至のほうが日の沈む時間は遅いようですね。ただ、日の出の時間はより遅くなっています。
ついでに、日の入から日の出までの時間、つまり日の出ている時間も調べてみましたが、冬至のほうが7分ほど日の出ている時間が短いようです。
種別 | 日にち | 日の出 | 日の入 | 日の出ている時間 |
---|---|---|---|---|
冬至 | 12月22日 | 6:46:51 | 16:31:31 | 9:44:40 |
日没最早 | 12月6日 | 6:35:46 | 16:27:25 | 9:51:39 |
ところでこの時間を聞いて、どう思われましたか?思ったより早い?それとも遅い?もし、『あれ、まだその時間もおひさまは出てたと思うんだけどなあ』と思われたのなら、東京より西側にお住まいだからかもしれませんね。
日本人は、日本を小さな国だと思っている人も多いようですが、『本州』は世界で7番目に面積が大きく、人口は世界で2番めに多い大きな島です。Wikipedia先生いわく、
- 東端:岩手県宮古市のとどヶ崎(東経142度4分)
- 西端:山口県下関市の毘沙ノ鼻(東経130度51分)
となっており、12度もずれがあります。先ほど掲載した数値は東京かつ標高0メートルを基準に計算した値ですが、大阪を基準にすると下記のようになります。
種別 | 日にち | 日の出 | 日の入 | 日の出ている時間 | 東京との差 |
---|---|---|---|---|---|
冬至 | 12月22日 | 7:01:09 | 16:51:10 | 9:50:01 | 0:05:21 |
日没最早 | 12月6日 | 6:49:22 | 16:46:55 | 9:57:33 | 0:05:54 |
どうでしょう?関西の人はより実感に近づいたかもしれませんね。なお東京との日の出ている時間の差を取ると、大阪のほうが5~6分程長く日が出ています。
東京と大阪の時差
なんやかんやで大きい上に、そこそこ横に長い本州ですので、日の出や日の入には結構な差があり、それなりの『時差』があります。日本の標準時は我が故郷明石を通る『子午線(統計135度線)』によって決まっていますので、どこにいても同じ時間が使われます。
本来『時差』とは各地域の『標準時』の違いに対して使う言葉ですが、『時差ボケ』なんて言ったりもするので、『自然時』に対して使ってもいいでしょう。
さて、東京と大阪では、経度(東西)で約4度、緯度(南北)で約1度の差があります。まず、経度が4度ほど違うことによって、だいたい15分程の時差が発生するようですが、緯度が違うことによる時差は季節によって変わります。
各月別の平均値になりますが、大阪と東京ではこれくらいの差があります。
行ラベル | 東京日出 | 大阪日出 | 東京日没 | 大阪日没 | 日出差 | 日没差 |
---|---|---|---|---|---|---|
01月 | 06:48 | 07:03 | 16:51 | 17:11 | 00:14 | 00:19 |
02月 | 06:28 | 06:44 | 17:21 | 17:39 | 00:15 | 00:18 |
03月 | 05:51 | 06:08 | 17:48 | 18:05 | 00:16 | 00:17 |
04月 | 05:09 | 05:27 | 18:14 | 18:30 | 00:18 | 00:15 |
05月 | 04:36 | 04:56 | 18:39 | 18:54 | 00:19 | 00:14 |
06月 | 04:25 | 04:45 | 18:57 | 19:11 | 00:19 | 00:14 |
07月 | 04:37 | 04:56 | 18:55 | 19:10 | 00:19 | 00:14 |
08月 | 05:00 | 05:18 | 18:29 | 18:45 | 00:18 | 00:15 |
09月 | 05:23 | 05:40 | 17:48 | 18:05 | 00:17 | 00:16 |
10月 | 05:47 | 06:04 | 17:05 | 17:23 | 00:16 | 00:17 |
11月 | 06:16 | 06:31 | 16:35 | 16:54 | 00:14 | 00:18 |
12月 | 06:42 | 06:56 | 16:30 | 16:49 | 00:14 | 00:19 |
総計 | 05:35 | 05:52 | 17:46 | 18:03 | 00:17 | 00:16 |
国立天文台 暦計算室 各地のこよみ (日の出入り、月の出入り、南中時、月齢)
東京のほうが、緯度が高いため、夏はより日が長く、冬はより日が短くなります。北欧の白夜の世界にちょっとだけ近づくんですね。ですので、日没時間に関していうと、夏場より冬場のほうが、差が大きいんですね~。
冬場の日没時間は、東京のほうが20分ほど早いため、12月は16時半ばには日が沈んでしまいます。
関西人の時差ボケ
20分の差が大きいと思うかどうかは人次第ですが、わたしは未だにこの差に慣れません(;´Д`)。わたしは子供時代を神戸で過ごしましたが、どうも頭のなかに刻まれた時間の感覚と、外の明るさのが違うことに、未だに違和感を感じています。
神戸にいた頃は、どんなに遅くとも17時くらいまでは、夕焼けの先から日の光が見えていましたが、東京の17時はもう真っ暗なんですよね。夏場や、明け方はとにかくとして、12月のこの時期に、あたりがすぐに暗くなってしまうのは、なんだか寂しいような気がします(笑)。
そういや、小学生の頃に読んだ漫画などの表現でも、『5時になったのであたりは真っ暗』みたいな表現を見て、首を傾げていたのですが、大人になったいま『ああ、そういうことね』と得心がいきました。
まあこれは、慣れるほかないような気もしますが、なんだかこの時期になると、いつもより気分がどんよりしてしまいます。
自然の変化を楽しもう!
日の出、日の入の時間って、もっとも身近な『自然現象』のひとつですよね。そうやって考え、日々の移ろいに思いを寄せると、気分も晴れていくような気がします。
それはさておき、全然話は変わるのですが、皆さん、パソコンの壁紙ってどんなものを使っていますか?会社のパソコンだと、指定の壁紙以外使えないところもあるのかな?なんて思いますが、弊社はわりとそこら辺が緩いからか、結構みんな自由に壁紙を設定しています。
わたしは、この壁紙を利用しています。
地球の現在の姿を、刻一刻と映し続けるといった壁紙です。わたしが入社したころから数年で、弊社の事業環境も一気に国際化を始めました。気がつけば、先輩たちがふらっと海外に出張に行ったり、お客様から国際電話がかかってきたりとするのですが、いまいちあっちゃこっちゃに人がいるので、『そういやカリフォルニアっていま昼だっけ?』とぱっと出てこなくて困る時があります。
そんな時、ぱっと眺めて、だいたいの時間の雰囲気がつかめますので大変便利です。また、ちょっとつかれた時に、ぼけーっと眺めると、『ああ、なんかよくわからない仕事ばっかしてるけど、それでも世界は回っていくのね』と、なんだか悩んでいることがちっぽけに思えてきて癒やされます(笑)。
さて、これから日の入の時間は早くなっていくようですが、まだまだ寒い日が続きます。皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
ではでは、今日はこのへんで。