ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

コスパ最強の暖房はどれ!?~暖房器具のコストについて比較してみる~

こんにちは、らくからちゃです。

随分寒くなってなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?久々に使おうとしたコタツの調子が良く有りません。妻の弟に見て貰ったところ、電熱線がやられているそうです。修理できるといいなあ。

それはさておき、夏場暑い時の対策は、クーラーか扇風機くらいですが、冬場の暖房器具は、かなり選択肢が豊富です。選択肢が多いと、迷ってしまいますよね。今日はそんな『いろいろな暖房器具』について、コスパの観点から比較してみたいと思います。

なお各種スペックに関しては、参考にした商品のもの。燃費にはうちの近所の相場。部屋の広さは六畳を想定しております。

石油ストーブ

 まずは灯油で動く『石油ストーブ』。電気なしでも動くので、災害にも強いのが強み。震災の時には良く売れたそうです。

タンク容量が3.7Lで連続燃焼時間17時間なので、1時間あたりは0.21L。1Lあたり70円くらいとすると、コストは1時間当り約14円となります。

石油ストーブは、燃焼時に水蒸気が発生するので、空気があまり乾燥しないのも特徴です。ついでに、やかんでも載せておけば、さらに乾燥対策になります。その一方、灯油を燃焼させるため定期的な換気と給油が必要な点はデメリットですね。

エアコンのように空気を循環させませんので、狭いエリアでのピンポイント暖房としては強い威力を発揮します。また電源が不要なため、納屋やプレハブなどで使うのにも便利。ただ立ち上がりは良くないので、朝方これだけで温めるのはちょっと厳しいですね。

ガスファンヒーター 

 都市ガスで動くガスファンヒーター。石油ストーブと同じような使い勝手になりますが、給油が不要なことと使用する燃料が『ガス』であることが違いです。

ガスコンセントに差し込むだけで使えるため、給油の手間が要らないのはありがたいですね。『燃費』は、計算が中々難しい。上記機種であれば、最大2.44kwという書き方がされています。これは『使うガスの種類によって、どれくらいの燃焼効率になるのかは変わるので、kw換算した数値』ということのようです。

大変わかりやすいまとめが知恵袋にありました。

なお、うちの自治体のガス代は1立法メートルあたり110円くらいのようなので、こちらの式にあてはめて計算すると、2.44*0.078*110 = 約21となり、コストは1時間あたり約21円となります。

石油ストーブと比べると、立ち上がりが早いこともメリットですが、ちょっとだけ割高になってしまうのが欠点ですね。

エアコン 

お次は夏場はクーラーとして活躍するこいつ。エアコンの消費電力量の考え方ですが、室内の気温というよりも『外気温』によって大きく左右されます。『熱交換器の原理をわかりやすく説明せよ』と言われたら頭を抱えてしまう文系脳なので、ダイキンさんのHPを御覧ください(,,゚Д゚)つ エアコンはどうやって部屋をすずしくするの? | ダイキン工業株式会社

ものすごくざっくり説明すると室内の空気に含まれる『寒い成分』を室外機を通して外に放出する機械なんて言えば、だいたいあっているのでしょうか。それ故、外の気温が低ければ、機械がより頑張ることになるため消費電力は増えてしまいます。

わたしの友人の『省エネコンサル』様が申していたのですが、『室外機の立地が重要。風通しのいいところにおいて、夏場は暑くなり過ぎないよう、冬場は寒くなりすぎないようにしてあげるとよい。夏場室外機にアルミシートかけると結構効果あるよ』とかなんとか。

閑話休題。

意外に思われるかもしれませんが、エアコンの『消費電力量』は暖める能力と比べて悪く有りません。東京をモデルに計算した『期間消費電力量』で言えば、この機種は1時間545w程度。1wあたりの電気代がいくらになるのか?は料金プランによっても異なりますが、今回は一番利用者が多いと思われる『従量電灯B・C』にて計算するとしましょう。

まあ0.026円で計算するのがいいのかな?そう考えた場合コストは1時間あたり約14円となり、かなり燃費は割安にできます。ただ、エアコンは部屋全体を暖めます。その為、『さっさと足元を暖めたいのに、頭だけのぼせさせられて、あたたまるまでに時間がかかる』といったことも起こります。

部屋全体の温度をちょっと引き上げるために使い、他はピンポイントで温められる暖房と併用するのが良さそうです。

セラミックヒーター 

 仰々しい名前がついていますが、電気の力で内部のセラミックを温め、そこに空気を通して温風を吹き出す装置です。

最大のメリットは、機械本体の小ささ。このタイプでも、2Lのペットボトル2本おけるサイズがあれば置けてしまいます。また、電源をいれるだけで、ほぼ最大火力が出せるのも良い点です。

部屋全体を温められるほどの能力はありませんが、狭いエリアであれば空間を温められます。ただし消費電力は滅茶苦茶大きく、『強』でエアコンの2倍ほど使います。コストは1時間あたり約28円になります。

ここまで消費電力量が多いと、『ブレーカーが落ちないか?』も気にかける必要があります。30Aの契約であれば、この機械を3台動かすとブレーカーが落ちます(;´Д`)

ただ、ピンポイントで足元を暖めるには、最強の機械です。朝起きてすぐにベッドの回りだけ暖めたい、朝ごはんを食べている間だけテーブルの下を暖めたい、お風呂場だけを暖めたい。そういった用途に最適です。

カーボンヒーター 

小型の電気暖房器、というとこういったタイプのものを思い浮かべられる方も多いかと思います。以前は、ハロゲンランプを使った『ハロゲンヒーター』が人気でしたが、今はより効率の高い炭素繊維の発熱体を利用した『カーボンヒーター』が人気だとか。なんでも、性能は2倍ほど違うとか。(参考:電気代が1/2になる「カーボンヒーター」)

基本的に、空間を暖めるというより、対象の人間を暖めるのに利用される使い方が多いように思われます。とにかくすぐ体を暖めたい、そんなときには最適の商品です。逆に、部屋全体を暖めるには不向きですので、座っている場所にピンポイントで利用するには良いかもしれません。

なお、この機種だと、電気代は最大で、コストは1時間あたり約23円になります。わたしは肌が乾燥しやすいので、このタイプは利用していないのですが、当たりすぎてやけどしないように注意してご利用ください。

 電気カーペット

 ピンポイント暖房といえば、こういったタイプの商品を使ったこともあります。本当に足元しか温められませんが、それで十分なのであればかなりお薦めです。

ただ足元さえ温まれば、案外全身で暖かさを感じることが出来ます。立ち上がりが遅いのが難点ですが、ピンポイントの補助暖房として考えれば優秀です。

電気代も前述の商品よりは安く、このタイプであればコストは1時間あたり約10円ですね。

温水式床暖房 

 同じく足元から暖める、温水式床暖房も比較対象になると思いますが、温水式床暖房と電気カーペットは全く違うコンセプトの商品と考えてもよいです。電気カーペットは、ピンポイントで足元を暖めるくらいのパワーしか有りませんが、温水式床暖房は、足元から部屋全体を暖めるだけの力があります

勿論、初期投資はそれなりに大きくなりますが、ガスであればランニングコストは1時間あたり約10円相当(((参考:床暖房/床暖房施工会社/エコキュート床暖房【富士環境システム】ヒートポンプ式床暖房/オール電化床暖房/床暖房システム・東京)))に抑えることが可能です。

温まりにはそれなりに時間もかかりますが、空気も汚さず、頭から温まることもなく、暖房器具の性能としては最強です。ただ、繰り返しになりますが『初期投資』が大きいんですよねえ・・・。

 オイルヒーター

空間を暖める、という話であれば、こちらも取り上げないといけませんね。内部のオイルを温め、そのオイルから出る熱で部屋を暖めていく、というものになります。基本的に電力量は、セラミックヒーターなどと同じですので、消費電力量はコストは1時間あたり約28円ですね。

オイルから温める、というのがメリットにもデメリットにもなりえます。メリットとしては、セラミックヒーターのように直接温風が出るわけではないので、部屋全体を徐々に暖められます。逆に、暖まるまで時間がかかることがデメリットです。会社の会議室で使っているのですが、だいたい打ち合わせが終わる頃に効いてくる(笑)。

安全性は高い商品なので、子供のいる部屋や、トラブルが起こると困るような場所で使うのが良いものですね。

こたつ

日本の冬の風景といえば、こたつにみかんですな。

最大のポイントは、コスパがべらぼうに良いこと。 最近のこたつには、『サーモスタット』と呼ばれる機能が付いており、温度が一定値以上にあがると、消費電力量が自動的に下がります。消費電力量が強でもコストは1時間あたり約3.5円と、かなりお安くなります。

またエアコンのように、頭がのぼせることもありませんし、石油ストーブやガスファンヒーターのように臭いが出ることも有りません。

デメリットがあるとすれば、人として堕落してしまうリスクが高まるってことでしょうか(;´Д`)。あとは狭い1Rとかだと、結構置き場所にこまることもあるんだよなあ。

なんやかんや言って一番体に優しいのは人肌の温もりですよ。だいたい二人でお布団に入って、3分くらいひっついていたら、外に出られなくなるくらい暖かくなります。ここ最近は離れて寝ていると二人の間に空間が出来て外気が入ってくるので、ぴったりひっついて寝ています。

最近学んだのは、寝る前にあれこれやそれこれしていたといても、服はちゃんと着てから寝たほうがいいよね。朝、ますます幸せな空間から出られなくなっちゃう。

コスパは・・・プライスレスですね(笑)

色々と書いてみましたが、ひとりで寂しくじっとしていると、心から冷えてきてしまう気がします。外に友達と遊びにいったり、おうちで家族と楽しく過ごすのが一番の暖房かな、と思う今日このごろです。

これから、クリスマス・お正月と色々とイベントが続きますが、元気に楽しく過ごしていきましょう!

ではでは、今日はこの辺で。