こんにちは、らくからちゃです。
何だかここ最近、急に芸能人の結婚のニュースを聞くことが多くなりましたね!
芸能人の顔と名前はさっぱり見分けの付かないおっちゃん(28歳会社員)なのですが、そんなわたしでも知っている人の結婚情報を並べてみてもこんなにたくさん!
日付 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
8月8日 | スポーツトレーナー | 持田香織 |
8月18日 | 山崎 弘也 | 一般女性 |
8月22日 | 山本耕史 | 堀北真希 |
上地雄輔 | 高校同級生 | |
9月5日 | IT経営者 | 吉澤ひとみ |
9月8日 | 戸次重幸 | 市川由衣 |
9月11日 | 国分太一 | 一般女性 |
9月16日 | 高嶋政伸 | 大学病院医師 |
9月28日 | 福山雅治 | 吹石一恵 |
千原ジュニア | 20代一般女性 | |
北山陽一 | 佐田詠夢 | |
9月29日 | 川島明 | 一般女性 |
10月4日 | 田中裕二 | 山口もえ |
10月7日 | DAIGO | 北川景子 |
片岡愛之助 | 藤原紀香 | |
10月8日 | 竹野内豊 | 倉科カナ |
すげー( ゚д゚)
ブライダル屋が占い師に『あんた結婚したほうがいいわよ!』って言わせる為に多額のスポンサー料でも支払っているのでしょうかというくらいの勢いですね。竹野内はん・・・、あんたカナを泣かせたら許さへんからな。と、娘を見送る父親の気分が、無駄に毎日味わえるここ最近で御座います。
しかし、芸能界の一部にだけ結婚ラッシュが来ているのでしょうか?それとも、この流れはもっと大きなものなのでしょうか?こうやって色々な話を聞くと、データを分析したくなりますよね!(え、あたしだけ?)
と、いうわけで色々と調べてみましたヽ(=´▽`=)ノ
結婚した人の数は増えているの?
まず、ここ暫くで結婚した人の人数を見てみましょう。統計情報には、ある程度のタイムラグが生じます。結婚に関する統計の中で、最も早いものは人口動態統計の速報値でしょう。さて、値を実際にみてみるとこんな感じになりました。
(出典:統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103)
直近単月では、前年換算で約1.8%の増加。1月からの通算では-2.9%。過去1年間では-3.7%となりました。(´ε`;)ウーン… まあほとんど誤差のレベルですね。個人的には、結婚ラッシュの相次いだ8月以降の値が気になりますね!
でも、勘案するべき数値として、『結婚適齢期』の人口推移も合わせて見てあげる必要があるかなあと思います。以前の記事(結婚は大学進学よりも難しい? - ゆとりずむ)でも取り上げさせて頂きましたが、現在の我が国の平均初婚年齢は、男性29.8歳・女性28.1歳となっています。
皆様御存知の通り、我が国の『若者』の人口は減り続けています。こちらは2010年時点のデータではありますが、我が国において、団塊ジュニア世代以降の世代人口は減少トレンドにあることは大きな違いは無いと思います。(出典:日本の人口推移)
もっとも、前掲の統計値は『初婚』の数だけを集めたわけではなく、熟年結婚の数値なども含まれているので一概には言えませんが、そこを加味してあげるとちょっと結果の見え方も違うかもしれませんね。
特に『出生数』については、結婚より年齢の制約(社会的制約だけでなく肉体的制約がありますからね)がずっと大きいはずであり、この数値が年度・直近一年でプラスになっているのは、結構注目のポイントだったりするのかなあなんて思っております。
結婚とお金の問題
結局、『一般の人の結婚は増えているのか?』ということについては、分析をするには、かなり本腰を入れる必要がありそうですので、一旦保留としておきましょう。となると、『結婚が出来ない理由』が解消されたか?と考えるのもいいのかなあと思います。
国立社会保障・人口問題研究所の調査結果(PDF)によると、『結婚の障害の内容』に、多くの人が『結婚資金』を挙げています。その比率は、2002年までの結果から大きくこれが、挙式費用等の短期的なものなのか、それとも、より長期的な生活資金まで含めるのかは分かりませんが、何にせよお金の問題は大きいようです。
他のグラフの中で『結婚することの利点』を見ていると、意識の変化が面白いですね。
男女ともに増加したのは、『子どもや家族を持てる』これは逆に見れば、『結婚の目的』として『子どもや家族を持てる』ということを重視する人が増えているということ表しているのかもしれません。
『時代だなあ』と思ったのは、男性の『社会的信用や対等な関係が得られる』の下落と『生活上便利になる』の下落。『一昔前は、海外赴任の条件は、独り身のやつはいつ逃げ出すかわからないから、結婚して家族が居ることだったけど、いまじゃ全然関係ないよね。』と、うちの上司が言っていたのですが、確かに結婚による社会的な地位というのは、今現在ではあまり聞かなくなった気がします。また、『生活上便利になる』は専業主婦の比率の低下と連動しているような気もしますね。
一方、女性の方で見ると『経済的余裕が持てる』の上昇幅が大きいようですね。若者世代全体の所得が減少していく中で、結婚生活に生活のゆとりを求める女性も増えているのでしょうか。
女性が男性に求める年収と実際の年収のギャップ
さて、『経済的余裕が持てる』の意味について考えてみると、単純に平均生活コストが下げられるという点も考えられますが、あるいは高い収入の男性と給与をあわせて、平均所得の向上を期待しているのかもしれません。
よく『女性が結婚相手に求める年収の水準が高すぎる』と言われますが、どうなんでしょうか。ある調査結果を見ると、下記のようになるそうです。
(出典:結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!|アニヴェルセル 総研)
20代・30代ともに、希望ターゲットは500万円以上。『収入は関係ない』は10%台ですね。さて、年収500万円以上がどの程度のものなのかを確認するべく、平成26年賃金構造基本統計調査 結果の概況から調べてみた結果がこちら。
一応、表もつけてみるとこんな感じですね。
20〜24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | |
---|---|---|---|---|
200万円未満 | 49.3 | 22.7 | 14.2 | 9.6 |
300万円未満 | 48.7 | 66.4 | 56.2 | 41.3 |
400万円未満 | 1.8 | 9.2 | 22.9 | 32.7 |
500万円未満 | 0.2 | 0.6 | 2.8 | 7.1 |
600万円未満 | 0.1 | 0.2 | 1.2 | 3.2 |
600万円以上 | 0.0 | 0.1 | 0.5 | 1.2 |
平 均 値 | 202.5 | 238.2 | 276.3 | 316.8 |
第1・十分位数 | 157.0 | 174.1 | 187.3 | 201.2 |
第1・四分位数 | 178.3 | 203.2 | 223.4 | 245.4 |
中 位 数 | 200.6 | 232.3 | 263.1 | 297.9 |
第3・四分位数 | 223.4 | 264.5 | 311.3 | 363.1 |
第9・十分位数 | 247.4 | 304.5 | 371.7 | 444.0 |
なお、上記は『定義』によるといわゆる残業・休日出勤・賞与を含まない金額となるため、国税庁のサイトから抜粋すると、各年齢階級別の平均値は下記の通り。
- 20~24歳・・・264.6万円
- 25~29歳・・・371.4万円
- 30~34歳・・・437.6万円
- 35~39歳・・・498.9万円
(出典:民間給与実態統計調査|統計情報|国税庁の表10)
仮に、賞与・各種手当こみのベースで見ても、平均値で500万円は超えていません。分布がないのがたいへん残念ではありますが、前掲の表と近い分布になるのであれば、中位値(中央値)は平均値より常に下にいますので、20代で300万円、30代で500万円でも半数以上の人が下回っている状況に思われます。
そりゃあ、こんな本が売れるわけだ。
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結婚相手に求める年収と転職の条件
でよく、『現実を見ろ』『そんなことにこだわっていると結婚できないぞ』とかそういうことを言われているわけですね。確かに、年収ばっかりにこだわっていると、相手は大きく減少してしまいそうです。年齢層を35歳以上で見ても、半数の男性は対象外になっちゃいますからね。
あとこの数値、特に『未婚者だけ』とか絞り込んでいるわけではありませんので、既に結婚した人の年収が高いと仮定すると、更に対象となる人の数は減ってしまいます。やはり、女性の求める水準が高すぎるのでしょうか?
だがちょっと待って欲しい(天声人語風)
絶対に結婚するという前提のもとであれば、『いい加減現実見れば?』という結論になると思うのですが、別に何が何でも全ての女性が結婚したい・する必要があると思っているわけじゃないですよね。
こちらの記事でも書いてみたいのですが、現在女性の生涯未婚率は年々上昇し、今や1割り近い女性が死ぬまで結婚しないという世の中です。
なんやかんやで、女性が結婚をすると結婚した相手にその後の生活が大きく左右されます。意識調査でも出ているように、多くの人が『家族を持つこと』を目的として結婚をしますので、結婚の先には妊娠・出産・育児が待っているわけです。ただ、まだまだ日本において、育児をしながら子育てが出来る環境が整っているのか?と言われれば、そこはみなさまのご想像のとおりでしょう。
色々な統計調査を見ていると『専業主婦志向』は減少しているとの結果もありますが、どちらかというと、現在の経済情勢から『諦めている』といったほうが近いんじゃないのかなあと思うところはあります。その点も含めると、下記の調査結果が本来の『女性の専業主婦志向』に近いのかもしれませんね。
(出典:女性の活躍に関する調査2015 | ソニー生命保険)
以前、山田昌弘教授が、著書の中であったように、まだまだ現代ニッポンにおいては、まだまだ
「結婚は、男性にとっては『イベント』、女性にとっては『生まれ変わり』なのである」
なんですよね。
そう考えて言った時、女性が結婚相手に望む条件って、ある意味、『転職の条件』に近いものもあると思うんですよね。転職サイトにログインして、今より悪条件だったり、将来性が見込めなかったり、年収が少なかったりしたらわざわざ転職しようと思う人はいないでしょうし、『そんなんだから転職出来ねえんだよ!今より悪条件になっても転職することがお前には必要なんだよ!』と言ってくるひともあんまり居ないんじゃないかなと。じゃあ、やめとけば?ってだけの話。
個人的な感想としては、『年収どうとか関係なく、幸せに生きていける社会が作りたいねえ』と思うところではありますが、目下の状況では、若者が生きていくには生きづらい世の中に思えてしまいますね。
とくに、何かがまとまったわけではありませんが、『芸能人の結婚ラッシュ』を機に、結婚について考えてみていただくのも面白いかもしれません。
ではでは、今日はこの辺で
追記
当初、所定内賃金(基本給)を年間支給総額と混同させるような書き方が有り、すんませんでした。久々に統計で失敗してもうた。。。
きまって支給する現金給与額、超過労働給与額、平成25年1年間の賞与、期末手当等特別給与額
ってあったから、流石にちょーっと少なくね?と思いつつ、そっちを信じてしまったけど、正解は主な用語の定義にある
当概況に用いている「賃金」は、平成26年6月分の所定内給与額をいい、全て平均所定内給与額である。
みたいですね。「俺超勝ち組じゃね?」と思わせてしまったひとにはごめんなさい。そんなに勝ち組じゃないかもねー。なお、国税庁のほうには
各年における1年間の支給総額(給料・手当及び賞与の合計額をいい、給与所得控除前の収入金額である。)で、通勤手当等の非課税分は含まない。
とありましたので、おそらく世の中一般でいう「年収」と近いと思います。にしても、30代後半でも、平均500万円には届かないんですね。。。