ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

ジンとウォッカ(とその他お酒)の違い

こんにちは。らくからちゃです。

ここ最近、Yahoo!リアルタイム検索のホットキーワードに、何度か『名探偵コナン』が上がってきているのを発見しました。何でだろうと思っていたら、死んだことになっていた赤井秀一が生きていた!ということで盛り上がっていたようですね。

あー、そういやそんなやつ居たなあと思いつつ、あれ、いついなくなったんだっけ?と調べたところ、59巻 の 第504話 「赤と黒のクラッシュ 殉職 」 だそうです。 

名探偵コナン 59 (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン 59 (少年サンデーコミックス)

 

 その後も、こっそりと作中に沖矢昴の名前で登場し色々と活躍していたそうですが、此処に来て伏線を回収し、改めて『赤井秀一』の名前でのご登場となった、ということだそうです。実に約7〜8年越しのフラグ回収ということになるそうです。

そんな赤井秀一さんが潜入捜査を行っていた『黒の組織』ですが、色々な悪事に手を染めている割に、構成員のコードネームにお酒の名前をつけるといったちょっとした遊び心のある組織です。多分、一番有名なのはこの二人。

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ジンさんとウォッカさんですね。第一話からご登場頂いております。

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今見ると、違和感しか有りませんね(笑)。そりゃあ、殺人現場にこいつらが居たら、警察は帰さんでしょう(^_^;)

ところで皆さん、ジンとかウォッカとかの違いってご存知です?え?細い方がジンで太いほうがウォッカ?そうじゃなくて『お酒としての違い』です。そろそろ第一話当時のファンもいい大人になっているんじゃないかなあと思います。

ジンとは何か?ウォッカとは何が違うのか?

今日は、そんな大人の嗜みとしての、お酒の種類についてまとめてみたいと思います。

大雑把なアルコール飲料の分類

 まずは、世の中の『お酒』を大雑把にその製法によって3つに分類して見たいと思います。

●醸造酒

原料を酵母によって発酵させたアルコール飲料。一番製法としてはシンプルな飲み物ですね。ワイン(ぶどう)とかシードル(りんご)とかがこのへんですね。材料に含まれる糖分をそのまま発酵させて作る場合、単発発酵。日本酒(米)ビール(大麦)のように、でんぷん質を糖質に変換してから作る場合を複発発酵と呼ぶそうです。

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 ●蒸留酒

一度発行させたアルコールを、蒸留して作ったものが、蒸留酒と呼ばれるお酒です。ざっくりいうと、お酒を一度沸騰させて、その蒸気を集めて作るのが蒸留酒です。醸造酒は、自分で作ったアルコールに酵母がやられて仕舞うため、アルコール度数は15%から20%くらいが限度だと言われています。一方、蒸留酒は、更に純度が上がりますので、一般に40%以上の度数となっています。

日本人にとって、一番馴染み深い蒸留酒は、『焼酎(米)』ですね。他にも、ジン(大麦など)ウォッカ(ライ麦など)もこのカテゴリーに分類されます。

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 ●混成酒

そして最後が混成酒。これは、素材そのものを発酵させるのではなく、別のアルコール飲料に素材を漬け込み、その風味を加えたものを指します。分かりやすい代表例は『梅酒(梅)』ですね。醸造酒や蒸留酒をつくろうとすると、酒税法上の免許が必要になりますが、梅酒はあくまで『風味付けをしている』といった位置づけなので、ご家庭でも簡単に作れます。

わたしの大好物のリモンチェッロ(レモン)や、『カシオレ』の材料として有名なルジェカシス(カシス)などもこのカテゴリですね。 『カシオレ』で思い出しましたが、前記のお酒とジュース(またはお酒同士)を混ぜてつくるのみものが、いわゆる『カクテル(混合酒)』ですね。

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 さてさて、前置きが長くなりましたが、『ジン』と『ウォッカ』の違いについてご説明したいと思います。あとついでに、有名な『蒸留酒』についてもご紹介できればなあと思います。

ジン

ジンは、大麦・じゃがいも・ライ麦などを原料とした蒸留酒です。杜松(ねず)の木を始め、オレンジピールやコリアンダーなどの草の根や木の皮などなどで香りづけがされているので、ちょっと薬草っぽい香りのするお酒ですね。

元々、オランダで養命酒のような『薬酒』として開発されたお酒ですが、『普通にうまい』と人気になりました。その後、オランダの貴族がイングランドの王様に就任した際にイギリスに上陸。その後なんやかんやでイギリスの『庶民のお酒』の座を射止める事になります。

家内はストレートで呑むのが一番うまい』と言っておりますが、やはり一番一般的な飲み方は、『ジントニック』ですね。ただ、トニックウォーターなんて、どこにでも売っているものでは有りません。個人的には、『CCレモン』で作る『ジンフィズ』が、お手軽で飲みやすくてお勧めです。著名なブランドとしては、こんな感じですね。飲み比べた感想も添えると、

ボンベイ・サファイア

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香り強め。割りと華やかな味。2015年、スターオブボンベイという、スパイス・上流回数を追加し、さらにおいしくなった新商品が発売されました。スーパーなどでは中々手に入らないのですが、Amazonでは割りとお手頃価格で販売されていますね。

ギルビー

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後述するビーフィーターと並んで、スーパーやコンビニ等でもよく見かける、一番オーソドックスなジン。ギルビーとビーフィーターを比べてみると、ギルビーのほうが癖がなく、トニックウォーターをぶっ込んで、ひとまずジントニックを飲みたい人には一番お薦め。

ビーフィーター

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一番オーソドックス。飲みやすくて初心者にお勧め。居酒屋なんかでも、一番良く置いてある商品ですよね。オレンジの香りが強く、入門用としてお家でカクテルを作る際などには一番お薦めです。

ゴードン

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味としては比較的強めだけど、クセは少ない。なんというかこいつは『男らしい味』なんですよね。ハーブ系リキュールなどと組み合わせて、更に味の深みを増して飲むのがよいかもしれません。

タンカレーナンバーテン(NO10)

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別名ジンのロールスロイス。お上品な味。もうこれは、お値段も中々しますし、はっきりいってカクテルベースにするには勿体無い!ギンギンに冷やしたショットグラスで、ストレートで味わうのが一押しです。

ウォッカ

ウォッカも、原料はジンと同じく、大麦・じゃがいも・ライ麦などから作ります。ウォッカは、蒸留したあと更に白樺で濾過して作られるため、単体だとクセのないアルコール飲料です。

ウォッカと言えば、やはりロシア人の燃料として有名ですね。ロシアだけでなく、ポーランドやスウェーデンなど、北欧を中心に生産されています。

味にクセが無いため、割りとなんとでも相性が良く、カクテルベースとしてよく利用されます。有名どころでは、モスコミュール(ライム)スクリュードライバー(オレンジ)ソルティドッグ(グレープフルーツ)などなどの柑橘系との組み合わせが有名ですね。著名なブランドとしては、こんな感じですね。こちらも、感想も含めてご紹介してみましょう。

スミノフウォッカ ブラック

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コンビニで売ってる『アイススミノフ』って奴の素ですね。あいつの原料になっていることからも分かるように、澄んだ味でカクテルベース等には最適です。スーパーで売ってる普通のジュースと混ぜても即席で美味しいカクテルになります。

ズブロッカ

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ポーランドに生えている『ズブロッカ草』が漬け込まれたウォッカ。このズブロッカを食べているヨーロッパパイソンのイラストが目印ですね。ウォッカと言えば、基本的に限りなく雑味を消したお酒なのですが、こちらについては桜餅のような香りが楽しめmさう。なお、好きな人は中の草を集めていくんだとか。

スカイウォッカ 

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二日酔いに悩む博士が考案したお酒。4回蒸留3回濾過を繰り返し、悪酔いする成分を可能な限り取り除いた結果、スタイリッシュな味に仕上がっています。ただ、いくら悪酔いしないからといっても飲み過ぎには要注意ですよ(笑)。

スピリタス

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ウイスキー

ウイスキーも、基本的にはジンやウォッカと同じく、大麦・ライ麦・とうもろこしなどの穀物で作ったお酒です。麦汁から作った原液を更に蒸留して作ります。乱暴にまとめると、『日本酒』と『焼酎』の関係が、『ビール』と『ウイスキー』の関係になるわけですね。

ウイスキーは、広く世界中で作られていますが、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5カ国が『五大産地』と呼ばれています。なかでも、スコットランド産のものを『スコッチ』アメリカ産のものは『バーボン』*1と呼ばれています。

連続テレビ小説でも有名になりましたが、今や日本も世界に名だたるウイスキー生産国です。 

ウイスキーは、樽にて長期間熟成されて作られます。EUの基準では、『ウイスキー』を名乗るためには、3年間以上の熟成が必要とされています。その為、製造にもコストがかかり、非常に高価なことが特徴です。あまり、カクテルベースになることはないかなあ。

お高い飲み物なので、余り飲んだことはないのですが、最近ハマっているのが『はちみつ味のウイスキー』。何種類か飲み比べてみましたが、これが一番美味しかった。

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 騙されたと思って飲んでみてください。樽の香りとはちみつの甘さの絶妙な組み合わせに結構やみつきになります。記事でまとめて見たのでぜひ!

ブランデー

ブランデーは、ぶどうやりんごから作った蒸留酒です。先ほどの『日本酒』と『焼酎』の例にそうと、ワインが日本酒でブランデーが焼酎って感じですね。

ブランデーと言えば、やっぱりフランスですね。中でも、『コニャック』『アルマニャック』と呼ばれる2大産地が有名です。これで作られるカクテルは、不勉強で聞いたことありませんが、世の中的には『お菓子の中に入ってるやつ』『紅茶とかホットケーキとかに入れると美味しい』というような使われ方が有名ですね。

厳密には『ブランデー』とは違いますが、これは結構飲みやすくてお勧め。

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 りんごワインにりんごブランデーを加え、ブランデー樽で寝かせて作っているそうです。ちょっと子供っぽい味かな?と思うときはあるのですが、そのままロックで美味しい飲み物です。

ラム

サトウキビを原料とした蒸留酒です。ラムって聞くと、やっぱり『海賊のお酒』ってかんじですよね。ちなみに、wikipediaさん曰く、ラムの原料になるサトウキビは、もともとカリブ海には無かったそうです。それを、大航海時代に白人が持ち込んできてから作られた飲み物だそうです。

もともと、糖分の固まりから作られているお酒なので、かなり甘いお酒です。カクテルとしては、ラムバック(コーラ)みたいな甘いものとの組み合わせや、モヒート(ライムとミント)やカイピリーニャ(ライムと砂糖)みたいな、糞暑い時期におすすめの爽やかドリンクも作れます。

ラムといえば、やっぱりバカルディですねえ。そのまま割るだけで美味しいシリーズを出されていますね。

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 色々ありましたが、個人的にはやっぱりモヒートかなあ。

テキーラ

最後はテキーラ。皆さんも、名前くらいはご存知だと思いますけど、何から作られているか知っています?正解は竜舌蘭という、アロエに似た植物。サボテンではありません。

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Wikipediaさんより引用(テキーラ - Wikipedia)。うーん、サボテンには見えませんよねえ。yahoo知恵袋曰く、『イネとバラほど違う植物』だそうです。(参考:竜舌蘭はサボテンの一種ですか?教えて下さい。竜舌蘭はサボテンの一種です... - Yahoo!知恵袋

テキーラは、古代アステカ時代から、メキシコで作られてきた由緒正しいお酒だそうです。ところで、どうしてみんな『サボテン』だと思っているんでしょう?まず、竜舌蘭もサボテンも、凄く広い意味では『多肉植物』であるという共通点。そして、メキシコと言えば、サボテンが有名。そして、一番の理由は

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 が犯人じゃないかなあとかってに思っています(笑)。

テキーラは、大きく作られてすぐ出荷される『シルバー』と、樽で熟成される『ゴールド』の二種類に分けられます。シルバーは少し草の香りが、ゴールドはウイスキーに近い樽の香りのする飲み物です。

あんまり飲んだことは無いのですが、有名なのはやはりこいつですねえ。

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説明文を読んでいたら、飲みたくなってきてしまいました(笑)気がつけばもうこんな時間ですね。お酒ばかり見ていると、そろそろ晩酌がしたくなってきました。

 

ではでは、今日はこのへんで。

 

補足

id:heroweenさん、ご指摘ありがとうございました。杜松(ねず)を何故かトド松と読み違えておりました。。。もうちょっとちゃんと書かないと、ですね。

*1:もう少し厳密にはこちら→バーボンとは id:Josui_Doさん、ご指摘有難うございます。