ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

アベノミクスはアルバイト労働者の賃金を改善したか?

こんにちは。

幸い、正社員として働かせて頂いております。ただ、今でもバイト情報誌があると、『こんな仕事もしてみたかったなあ』とペラペラめくるのが楽しみです。

さて、ぶらぶらネットサーフィンをしていると、こんな記事が目に止まりました。

d.hatena.ne.jp

いくらアベノミクス効果によって需給が改善されたとしても、建設業は人あまり気味だった分、賃金にまで反映されなかったのかなあ、なんて思って眺めておりました。

しかし、最低賃金も消費税増税にあわせて若干ですが増加しています。建設業だけじゃなくて、幅広い業界のアルバイターで考えたら、アベノミクスによる雇用改善の効果があったのかな?なんて思って調べてみることにしました。

アルバイトの雇用環境の統計情報

さて、そうなるとどんなデータを使うのかを考える必要があります。政府統計は時間がかかりますので、求人情報誌の『an』を発行しているIntelligenceさんが出している『an平均賃金レポート』を見ながら、アルバイトの雇用環境について見てみることにしました。

weban.jp

 勿論、一民間企業の求人募集が掛かった情報だけになってしまう為、観測範囲はその分狭くなりますが、これが見ているとなかなか面白いんですよね(゚Д゚)

平均時給額の推移

まずは、時給額の推移から。

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うーん。あんまり変わりませんねえ。震災の時に大きな落ち込みを見せましたが、ほぼ横ばいのまま、ここにきてやっと2010年台の水準まで戻ってきた、という感じでしょうか。まあ、『募集』の金額の平均値ですので、実際の採用人数は勘案されませんが、もうちょっと上向いていたのかな、と思っていた分ちょっと残念ですね。

平均賃金の地域間格差

次に、地域別の賃金について見てみたいと思います。

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こうしてみると、いかに関東の時給が高いかが見て取れますね。関西・東海とくらべても、常にプラス30円くらい。北海道・九州と比べると200円近い差がついています。更にいうと、『関東』でくくられていますが、『東京』『首都圏』にすると、もっと差が広がるんでしょうね。

lacucaracha.hatenablog.com

こちらも以前の記事で書きましたが、最低賃金からして、他の地域の方が見たら『なんだかなあ』と思うような金額かもしれませんね。

 資格職の価値は?

最後に、職種別の賃金も公開してもらっていましたので、こちらも見てみましょう。1位が薬剤師なのは納得ですね。ただ、6年間も大学に行って、この金額ってどうなんでしょう・・・。その次に来ている家庭教師は、その大半が学生のアルバイトですよね。よく、不足していると言われる看護師については、学生アルバイト以下の金額ということになってしまいます。

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勿論、バイト求人誌のデータなので、偏りはあるかと思います。勤務時間が短く、夜遅い塾講師の時給がちょっと高めなのも『まあそんなんかなー』とも思うのですが、学校をしっかり卒業しても、学生時代よりも賃金が低いのであれば、学校って何のために行くんだ?というはてなが頭に浮かんだり消えたりしちゃいますね。

正社員や派遣社員などのデータも含めると、もっと違った結果になってくるのかもしれませんが、こうやってアルバイトのデータでも、眺めてみるのは中々楽しいですね。

ではでは、今日はこのへんで。