こんにちは、らくからちゃです。
今日は、ブログを書いている人にはあんまり興味がないかもしれないネタですみません。この間、Google Adsenseの管理ページを見ていると『広告掲載率』という項目が追加されていました。
場所は、メイン→広告の設定→コンテンツ→広告掲載率ですね。
今日はこいつの設定について考えてみました。
広告掲載率って何?
ページを開いてみると、こんな説明文が記載されています。
成果の高い広告を重視
最も多くの収益を獲得している広告のみを表示して、収益への影響を最小限に抑えつつ、サイトでの全体的なユーザー体験を向上します。スライダーを使って、広告数を減らすと収益がどのように変わるかを確認できます。
GoogleAdsenseは、ページの内容や読者の属性等を考慮して、自動的に『最適』と思われる広告を表示してくれます。広告料は、クリックが発生する都度Googleに支払われ、そのうちの何%かが広告の場所を提供しているサイトの所有者に支払われます。
インプレッション報酬という表示回数分だけ支払うタイプの広告もありますが、基本的にはいくら表示回数が増えようともお金のやりとりは発生しません。よって、常に広告を表示してきました。
ただ、Googleがページ内容や読者の属性を解析した結果『これどう考えても広告を表示させるだけムダじゃね?』といった情報も掴んでいます。
『そんな人に広告を表示しても誰も得しないよね』と思い始めたのか、広告を表示させる相手を制限出来るようになりました。
広告掲載率をいじって分析してみた結果
画面のスクリーンショットを貼り付けると、怒られるかもしれませんので、画面と似たような資料を作ってみました。なお数値も適当ですが、だいたいイメージ的には同じです。
画面上には、2つ項目が表示されます。
- 推定値・・・現在を基準に、表示量を調整した結果得られる広告収入
- 広告・・・・表示量の指定結果
表示量をいじってどうなるのか?をスライダーで調整しながらシミュレーション出来ます。
1.初期状態
まず何も設定しなければ、全員へ広告を表示させます。
2.表示率を減少させても広告収入は変わらない?
次に表示量を80%に減らしてみました。おそらく、広告へアクションする可能性の低い20%の人に表示しないという意味なのでしょうが、予測される広告収入は変わりません。
3.分岐点はどのへんだろう
そのままスライダーを動かし、70%にしてみました。すると推定値は95%。ほんのりですが広告収入が減ってしまうそうです。
4.うんと下げてもそこまで変わらず
最後に、表示率を10%にまで下げてみました。それでも広告収入は5割くらいになるそうです。
どれくらいにするのが正解なんだろう?
この結果から言えることは、
- 広告を全員に表示させる必要はない
- 80%くらいであれば広告収入は変わらない
- 10%にしても半分は維持可能
ですね。どうせ見ないんだったら、ページの表示速度とか上げたほうがSEO的にもいいのかもしれませんよね。わたしの場合、80%ぴったりだとちょっと不安があるので、90%くらいにしてみました。
ただこの分布と精度が正しいのであれば、いっそ10%くらいにしてみて読者の反応を調べてみても良いのかもしれませんね。
Adsenseで稼ぐのはそろそろ厳しいのかも
ここ最近、審査が厳しくなったと評判の『Google Adsense』ですが、こういった機能を追加した背景には、Adsense広告の供給過剰問題があるのかもしれません。
(出典:Alphabet Investor Relations - Investor Relations - Alphabet を元に筆者作図)
肌色のところが、Googleの外部サイト事業での売上です。Adsenseだけでは無いはずですが、Google全体の収益として2015年頃をピークに停滞気味です。更に、広告を表示するAdsense登録者の数が増えたからか、単価も随分と下落してしまっている模様です。
そんな中、無意味に広告をばらまいたところで
- サーバーの維持管理費が上がる
- 広告単価が下がり収益あたりの管理費用が増える
- アンチ広告ツールのインストール率が増える
たけなので、Googleにとって良いことはありません。であれば、ユーザー自らの判断で広告の表示を制限してもらおう。という話のようですね。
Googleは今までにも
- モバイル広告
- 全ページ広告
- 関連記事広告
と続々と新施策を打ち出してきていますので、これからへの期待はかかりますが、Adsense広告への参加者が増えた以上、今まで通りAdsense広告張りっぱなしでチャリンチャリンというのは難しくなってきたのかなあと思うところです。
Adsenseは、ページビューさえあれば収益になる反面、ページビューを増やす以外には収益を伸ばす方法は限られます。配置を見直したり、単価の高そうな記事を書いたりしたところで、そこまで大きく反応することはありません。(アフィリエイト収入なら、1記事で毎月数十万稼ぐひとだっていますし)
これからはネイティブアドなど、読者に直接有益な情報を提供し、その内容に関連する広告へのシフトがますます進んでいくんじゃないのかねえ。ということを改めて実感させられる今日このごろでございます。
ではでは、今日はこのへんで。