読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

MENU

『失格人間ハイジ』を生き方に悩んでいるすべての人に読んで欲しい

読書・漫画・感想


こんにちは、らくからちゃです。

この間、ぶらっとネットサーフィンをしていたらこんな記事を見つけました。

100億の中には、諸々の関連事業の売上も含まれているようですが、結構前から愛用していたアプリがちゃんと利益を出せるようになっているのは中々嬉しい話です。でも、それより嬉しかったのは、はてブのコメント欄。

『失格人間ハイジ』がちゃんと評価されてる(´Д⊂グスン

私、この作品がすごーく好きで、いつも更新を楽しみにしているのですが、comico内での評価はほぼずっと鳴かず飛ばずなんですね(´・ω・`)。

 なんかは、アニメ化まで決まったというのに、こっちは未だ書籍化の話すらなく・・・。もしかして、読んでいるのは私くらいなのかな?とちょっとしょんぼりしていたのですが、これほどまでに多くの人に評価されているのを見て、つい胸が熱くなってしまいました。

『なにそれ?』って人も多いと思いますので、この波に乗るべく、ご紹介させていただきたいと思います。

あらすじ

f:id:lacucaracha:20160407003526p:plain

 君の夢は応援してるよ。でもいつまでしがみついてるの?・・・私たち別れましょう。

私・・・30歳までに子どもが欲しいんだ

たった15分の居眠りで3年前の夢を見てしまう。小説家を目指すためフリーターを貫く決意をしたのが3年前。小説家を諦める決意をしたのが半年前。灰澤修治29歳書店員(契約社員歴半年)。手取りは20万円をそれなりに下回る。 

はい〜!のっけから重たいですね(笑)

うん・・・、タイトルも重たい上に、出だしの入りも重苦しいですね。絵柄も陰鬱さを強調し、こりゃあバズる気配全く無しです。この部分だけ見て、戻るボタンを押してしまった人も多いんじゃないでしょうか。

でも、それは大変もったいない行為です。

本作は、小説家を目指して青春時代の全てをかけてきたものの、学生時代から支えてくれた彼女には『このままじゃ子どもどころか結婚もムリだよね』と別れを告げられ、なんとかデビューまでこぎつけたるも連載していた雑誌は廃刊・・・。そのまま夢も希望もなくなって、今はただ書店員としてフリーター生活を送る日々の、灰澤修治29歳書店員、ペンネーム澤ハイジが主人公の作品です。

そんな彼が、ひょんなことから出会うのが、有名大学出身者しか採用しないことで有名な、有名出版社編集者の一色ひかる29歳。年収も社会的地位も格段に彼女のほうが上だけど、彼女もまた『文芸書の編集者になる』という夢が、会社の事業転換で潰えてしまい、目標を失った中で恋をするヒマもなく忙殺される日々。

f:id:lacucaracha:20160407010051p:plain

そんな二人の共通点は、夢を追い続けることを諦めてしまったことと、一冊の本。ただ、同じ本が好きだということだけで始まった関係が、その後仕事上で発生したトラブルを二人で乗り越えていくことで接近していき・・・。

といった感じのお話です。

本作の見どころ

本作は『20代の働く男女の恋愛』を中心に展開されていくお話です。同じ学校や職場での恋愛であれば、それぞれの置かれた環境や立場に大きな違いはありませんが、社会にでると、大きな差が出ることもしばしば。

本作の一番の魅力は、それぞれ立場の違う同世代の若者同士が、お互いに影響されあって、切磋琢磨しながら成長していく姿をじっくりと描いている点だと思います。中でも一番面白いのが、主人公灰澤のライバルとなる伊勢レイジとの関係。

f:id:lacucaracha:20160407012542p:plain

なんて豪語するほどですが、執筆から装丁まで何でもひとりでこなせてしまう『完璧人間』。ヒロインを巡って取り合いをする・・・前に勝負付いてるよね?と思いきや、まさかの反撃。

f:id:lacucaracha:20160407012950p:plain

ここから熱い熱い戦いが始まるのですが、当初は険悪だったこの二人の仲も、様々な事件を乗り越えて、また別の関係に変わっていく。

灰澤や伊勢だけでなく、他の登場人物の『生き様』もすごく魅力的なんですよね。なんやかんやで、みんなが『自分』を持って生きていて、それぞれの登場人物が、自分の持っている『悩み』について、他の登場人物の考え方に触れることで成長していく。そんなシーンが多いのが本作の特徴です。

主人公灰沢の妹のこのひと言も胸に刺さりますね。

f:id:lacucaracha:20160407013300p:plain

生き方に答えなんてないからこそ

本作の面白いところは、主要な登場人物ひとりひとりが、悩んで、迷って、苦しんで、色んな物を諦めながらも、がむしゃらに前に進んでいる。そんなところを、じっくり丁寧に描いているところでしょうか。

  • このまま、展望のないまま夢を追いかけていていいんだろうか?
  • 結婚は、子どもはどうする?
  • そもそもデートなんてどこ行けばいいか分かんねーよ!
  • 自分の夢に他人を巻き込んでしまってもいいんだろうか?
  • 夢か、安定した収入か。
  • 夢を追い続けるひとに、どうやって接するのがいいんだろうか?

20代・30代のひとであれば、『あるある!』と共感できるところがかなり多いと思います。それだけじゃなく、その周囲のひとの心理状況も、しっかり描写しているのも本作の魅力だと思います。

きっと、本作を読んでも上に掲げたような内容に対して『こうすればいい』なんて答えは見つかりません。答えはないけれど、『きっと、こういう風に悩んでいる人って、たくさんいるんだろうなあ』ということを考えることが出来る。そんな作品だと思います。

絵柄は好き嫌いがあるでしょうが、笑うところも燃えるところもあって、読みやすい作品です。また、無料Webマンガの特徴である『縦読みスクロール』に合わせた技法面でも、中々面白い作品です。

まだまだ連載中の作品で、ハッピーエンドになるかどうかは分かりませんが、18話作者コメントの『必ず幸せにします。』という言葉を、今も信じていますよ(笑)

専用のアプリをDLせずとも、こちらから登録等なしで読むことが可能です。

ここはひとつ、らくからちゃに騙されたと思って、お手すきの際にでも読んでみて頂ければ幸いです。

ではでは、今日はこの辺で。