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ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

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Adsenseの審査が厳しくなった理由をGoogleの業績から考えてみる

PV収益分析


こんにちは、らくからちゃです。

毎月月末月初になると、いろんなブログにて『収益報告』がはじまります。好き嫌いはあると思いますが、他の誰にも書けないオリジナル情報の塊ですし『へえ、最近はそんなのもあるんだ』と結構楽しみにしています。

ちなみに弊ブログでの稼ぎ頭はGoogle Adsense。あれこれ考えることなく、設置するだけで済みますし、アクセスが良いと、うちのような雑記ブログでも1日数千円の収益になります。

設置には審査が必要ですが、ここ最近『Google Adsenseの審査に通らない』という話を良く耳にするようになりました。先日もこんな記事を読みました。

『どこが駄目なのか分からない』『内容がつまらないから駄目なのだろうか』などといった声も良く耳にします。こうすれば審査に通る!なんて記事も有りますが、見ていると

  • 一定の記事数が無ければ駄目
  • サイトのデザインが重要
  • 導線がしっかりしていることが大切
  • 内容の信憑性が高いこともポイント
  • 内容が薄いのはNG

などなど、諸説飛び交っています。ずっと審査が通らないと『こんなに頑張っているのに...』という気分にもなるでしょうし、『コンテンツとしての品質が低いからかなあ』と自信を無くしている人も多いようです。

つい感情的になってしまいがちですが、冷静に考えてみましょう。どうしてGoogleは審査を厳しくしたのでしょうか?そのヒントを、Google社の業績から考えてみたいと思います。

伸び悩むAdsenseの売上

 Google社では、売上に関する情報を

  1. Google Weblsits ・・・ Google内のサイトで発生した収入
  2. Google Network Members' websites・・・Google外のサイトで発生した収入
  3. その他

の形で公表しています。それぞれ、決算資料から数値を拾ってグラフにすると、下図のようになります。

f:id:lacucaracha:20161128221215p:plain

(出典:Alphabet Investor Relations - Investor Relations - Alphabet を元に筆者作図)

Google Adsenseでの収益は、Google Network Members' websitesになるかと思われますが、その他の項目は順調に増加しているにもかかわらず、収益は2年前と横ばいで、伸び悩んでいることが一目瞭然です。

また気になるデータも参考資料として掲載されていました。

f:id:lacucaracha:20161128225037p:plain

(出典:Alphabet Announces Third Quarter 2016 Results - Investor Relations - Alphabet)

Google内のウェブサイトでは、有効クリック数が前年同期比+42%・前期比+11%増加しているにもかかわらず、Google外のウェブサイトでは共に1%となっています。これは、Adsenseのクリック総数が変化していないといったことを意味します。またクリック単価も大きく下落しています。

飽和する市場と今後の戦略

この数値だけみると、Adsenseは事業としては完全に頭打ちの状態です。

Googleは、コンテンツの内容やユーザーの属性等を判断し、最適な広告を表示することに心血を注いで来ました。広告表示の裏には、膨大な通信を解析し、最適な広告を決定するためのサーバーが稼働しています。

クリックされない広告を配信すると、その分のコストは無駄になります。

Adsenseに広告を配信する場合、広告主はキーワードや一日の予算上限を設定します。Adsense掲載サイトの中に、条件にマッチするものがあれば、広告が配信されます。ここでGoogleにとって重要なのが『広告がクリックされるか?』『そのクリックが広告主に対して価値をもたらすのか?』です。

利益に繋がらないのであれば、広告主は高い単価を支払おうとは思いません。

Googleは40%近い営業利益率を誇りますが、『原価』となる配信コストは低いほうが良いに決まっています。そのためには、実際に商品やサービスを注文する可能性のあるサイトに広告を配信し、そうでないサイトは除外したいと思うでしょう。(管理のコストも増えますしね)

また『クリックされない広告』を配信することは、閲覧者にとっても負担になります。興味のない広告ばかり見せられると、AdBlockなどのアンチ広告ツールをインストールされるリスクが増加します。

つまり売上が伸びない中で、無意味に配信先のサイトを増やしたくはないはずです。これまでは、配信先の幅を広げるために、積極的に審査を通してきたのかもしれませんが、十分配信が可能になったのであれば、選別を強めようとしていても不思議はありません。

Adsenseの審査を通るサイトの条件

じゃあ結局、どんなサイトであればGoogleの審査を通るのでしょうか。

わたしはGoogleの社員でもありませんし、広告に詳しいわけではありませんので、実際の所、何が決め手になるのかはわかりません。ただ膨大な量の申請を処理しているGoogleが、いちいちデザインだのコンテンツの品質だのを見ているのか?といわれれば、『そんなことやってらんねーんじゃねーの?』と思うんですよね。

むしろGoogleの立場からは、

  • 高単価のキーワードで上位にいる
  • 安定したPVのあるページがある(解析しやすい)
  • サイトの方向性が定まっていてマッチする広告を出しやすい

など、身もふたもないことを言えば『このサイトに配信して儲かりそうか?』も重視しているんじゃないのかなあと思うんですよね。

繰り返しになりますが、この分野についてわたしはド素人です。勝手に唱えている自説にしか過ぎませんが、もしなにかのヒントになれば幸いです。

ではでは、今日はこのへんで。