ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

ETFでの原油への投資についてのまとめ

暫く下げ続けた日経平均も、無事1万9300円まで回復したようです。このままのペースだと、4月中にも2万円を回復をしそうな勢いですね。ただ、2万円から先に関しては、どうなっていくのかが、正直全然見える気がしません・・・。そこで、日経平均ETFで保有していた分を、一部原油への投資に振り向けることにしてみました。

ここ暫くの原油の値動き

 

f:id:lacucaracha:20150402224351p:plain

ここ一年間、原油価格はまさにつるべ落としの如く、順調に値下がりしてきました。下落前は1バレル100ドルを超えていたところ、ここ暫くでは、半値の50ドルまで落ち込んでいます。

ここまで下落した理由は、米国でのいわゆる『シェール革命』による大幅増産と、それにともなう在庫の過剰、さらにOPECが価格維持の為の減産を行わなかったことが上げられます。

ただ、技術的な供給量が増えたとしても、世界の人口・エネルギー需要が増加し続ける限り、原油の価格がこれ以上下がり続けるということも考えにくい状況です。市場が『金余り』モードになれば、以前の『エタノールブーム』の際に起こったように、資源に資金が集まることは十分考えられます。

原油へ投資する方法

原油へ投資する方法は、大きくわけて

  1. 原油先物投資
  2. 油田開発会社の株式への投資
  3. 原油ETF

の3つなどが考えられます。1の原油先物投資は、取扱証券会社も少なく、ハードルが高い。2の油田開発会社の株式への投資は、原油価格以外の要素の影響が大きい。そこで、3の原油ETFでの投資を検討してみました。

3つの原油ETF

原油ETFは、株式と同じように証券会社で売買することが出来ます。売買時の手数料は、証券会社の売買手数料に準じますので、ネット証券であれば、10万円相当の売買で100円前後といったところでしょうか。

その他のコストとして、原油ETF投資信託になりますので、信託報酬が発生します。といっても、通常の投資信託と同様に、手数料を支払うことはなく、純資産にその分が反映され、見えない所でコストが掛かっている・・・。というイメージです。

現在、売買できる原油ETFは、3つの種類があります。

WTI原油価格上場投信

(NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場

ETFS WTI原油上場投資信託

この3つの中では、1690が割りと特殊なものになります。税金の計算の方法が、一般の給与所得等とのと通算の総合課税となります。これだけきくと、税率20%の譲渡所得の課税とくらべて不利なようにも見えますが、年間取引額が小さければ、50万円の控除があるので、有利になる可能性もあります。(参考:No.1460 譲渡所得(土地、建物及び株式等以外の資産を譲渡したとき)|所得税|国税庁)

あとは、1671か1699になりますが、この2つに差をつけるのは中々困難です。強いて言えば、売買高が大きく、信託報酬も低い1699のほうがお勧めでしょうか。

皆様のご参考になれば幸いです。